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こんにちは。ぶんちんです。
書店やネット書店にずらりと並ぶコージーミステリ作品を見ていると、そのジャンルの幅の広さに驚かされますよね?
わたしはさまざまな作品を読んでいく中で、作品をカテゴリー分けして整理したら楽しいんじゃないかと思うようになりました。
前に、コージーミステリの定義を考えてたよね。
今回はその続きということで、コージーミステリの分類について考えてみたいと思います。
主人公の職業や年齢、メインとなる食べ物や舞台となる国を基準に、15個のカテゴリに分け、代表的な作品を挙げてみました!
コージーミステリの入り口に立った方は案内記事として、コージーミステリマニアの方は自分の中のカテゴリ分けと比較しながら、ぜひぜひお楽しみください🎵
職業で分類
まずは主人公の職業で分類してみます。
経営者系ミステリ
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主人公が自分のお店を経営しているパターン。
業種としては古書店、クッキーショップ、ティーショップ、アンティークショップ、食堂、ケータリング業など、多岐にわたります。
職住近接のパターンも多く、主人公の仕事ぶりだけでなく、日常生活の様子までとても丁寧に描かれます。
仕事でもプライベートでも食べ物の描写が多めだよ🎵
【作品例】
朝食の美味しいB&Bシリーズ
お菓子探偵ハンナシリーズ
www.buntin-cozylife.com
本の町シリーズ
専門職系ミステリ
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主人公が勤め人のパターンです。
多くが専門職。
具体例としては、コック、大学教授、ホテルスタッフなどだね。
事件はお仕事絡みの場合が多く、職場の力関係のバランスを取りつつ、犯罪捜査をしなくてはいけません。
主人公の立場上の苦悩なども読みどころになります。
【作品例】
大統領の料理人シリーズ
スケルトン・シドシリーズ
専業主婦ミステリ
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主人公が子育て中の専業主婦のパターンです。
事件が起こるのが生活圏内のため、子どもが危ない目にあうという展開も。
海外の家庭の様子が垣間見える、日常生活の描写が楽しいよ🎵
【作品例】
ルーシー・ストーン・シリーズ
ママ探偵の事件簿シリーズ
中心になる食べ物で分類
スイーツミステリ
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このカテゴリに属する作品が最も多いと思われます。
ドーナツ、クッキー、カップケーキなど、主人公が経営するお店の商品がたくさん登場するよ💡
ときには商品が事件の火種になり、主人公に嫌疑がかけられることも。
スイーツを作る工程から描写されていて、多くの作品で巻中にレシピが掲載されています。
【作品例】
ドーナツ事件簿シリーズ
カップケーキ探偵シリーズ
コーヒーミステリ・ティーミステリ
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主人公がコーヒーやお茶を提供するお店を経営しているパターンです。
コーヒーやお茶に関する豆知識が満載で勉強になるよ💡
主人公の経営者としての顔が強調されることが多く、人事や商品展開など、経営的な視点でも楽しめます。
【作品例】
コクと深みの名推理シリーズ
スープミステリ
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主人公がスープ屋さんを経営しているパターンです。
あたたかいスープや冷たいスープ、デザートスープなど、作中にはさまざまなスープが登場します。
ときにはスープが事件のきっかけになり、風評被害に悩まされることも。
巻末にはスープのレシピなども掲載されているよ💡
【作品例】
スープ専門店シリーズ
ビールミステリ
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主人公がビール醸造家というパターンです。
ビールなど、アルコールをメインに据えたコージーミステリは、翻訳されているものでは意外とないのですが、近年少しずつ出てきています。
醸造の工程やフードペアリングなどの専門知識がふんだんに盛り込まれていて、興味深いです。
お酒好きにはたまらないね!!!
【作品例】
ビール職人シリーズ
主人公の年齢で分類
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働き盛りシングル女子ミステリ
20代後半から30代の女性が主人公。
多くが独身なので、恋愛模様なども描かれます。
母親との関係に悩んでいる設定なんかも多くて、なかなかのリアリティを感じるよ。
【作品例】
はちみつ探偵シリーズ
ベテラン女子ミステリ
40代~50代の自立した女性が主人公。
それぞれが自分のライフスタイルに自信を持っている姿が印象的だよね。
独身の場合は恋愛模様も描かれ、結婚や再婚などの展開も見られます。
【作品例】
卵料理のカフェシリーズ
シニア女子ミステリ
60代~のリタイアした女性が主人公。
結婚していて、子どもや孫が登場することも多い。
ほかのカテゴリに比べると、主人公が元気な印象を受けるよね!
生活の描写には安定感がにじみ出ていて憧れます。
【作品例】
おばあちゃん姉妹探偵シリーズ
死ぬまでにやりたいことリストシリーズ
舞台となる国で分類
アメリカンミステリ
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アメリカ合衆国が舞台。
翻訳されているシリーズの中では、このカテゴリが最も多いと思われます。
架空の田舎町の設定が多めですが、実在の都市が舞台になることもあります。
州が変わると、気候や風習なども変わるので、そのあたりの違いも楽しめるよ!
【作品例】
秘密のお料理代行シリーズ
チーズ専門店シリーズ
イングリッシュミステリ
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イギリスが舞台。
ロンドンなどの都会も登場しますが、主に田舎の村が舞台となることが多いです。
複雑な歴史を持つ国だけに、ウェールズなど、独自の文化を持つ地域について学べる作品もあります。
現代だけでなく、少し昔の時代を描いた作品が多いのも特徴だよ!
【作品例】
英国ちいさな村の謎シリーズ
英国ひつじの村シリーズ
英国少女探偵の事件簿シリーズ
こうもり傘探偵シリーズ
フレンチミステリ
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フランスが舞台。
フランスと言えば「美食」だよね!
自宅での食事やレストランのシーンの描写はとにかくおしゃれで、もちろん料理もおいしそうです。
背景に登場する街の描写なども本当におしゃれです。
【作品例】
パリのグルメ捜査官シリーズ
アジアンミステリ
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アジアの国が舞台。
翻訳されている作品が少なく、比較的珍しいカテゴリです。
登場する食事は、食べ応えがあって本当においしそう!
アジア人の食欲を刺激する描写が満載です。
【作品例】
アジアン・カフェ事件簿シリーズ
北欧ミステリ
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今ブームの北欧ミステリ。
コージーにももちろんあります。
北欧ミステリといえば暗いイメージがありますが、さすがコージーミステリということで、暗さのあまりない明るいストーリーとなっています。
北欧コージーもこれからの展開が楽しみだね!
【作品例】
老人犯罪団シリーズ
おわりに
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分類にトライしてみましたが、思った通り難しかったです。
これから要再検討だね💡
今後作品を紹介していく際には、今回の分類を参考にカテゴリを設けていこうと思っています。
お気づきでしょうが、日本のコージーミステリまでは手が回りませんでした。
それも含め、また改めて記事を更新したいと思います!!
ぶんちん