こんにちは。ぶんちんです。
作品紹介第20弾は、犯罪集団が主役の北欧ミステリ!!
基本情報
・シリーズ名
老人犯罪団シリーズ
・著者
カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ
・訳者
木村由利子
・出版社
創元推理文庫(東京創元社)
・ぶんちん的カテゴリー
北欧ミステリ、
シニア女子ミステリ
翻訳済みタイトル(2019年10月現在)
主人公
・主人公(老人犯罪団)
メッタ・アンデション
スティーナ・オーケルブロム
アンナ=グレータ
オスカー・クルップ(天才)
バッティル・エングストロム
(プランター)
・年齢
400歳(5人合計)
・仕事
なし
・家族構成
息子、娘、孫(スティーナ)
息子(プランター)
・ペット
なし
・恋のお相手
それぞれにロマンスが💖
舞台
・国
スウェーデン
・地域
1)クロノベリ
2)ストックホルム
3)ラスベガス
ぶんちんのおすすめポイント
犯罪集団が主人公?!
このシリーズは、コージーミステリには珍しく、犯罪者側から見た物語です。
一つ言っておくと、人殺しはありません。
この老人たちは窃盗団なのです。(ちなみにネンキナー団といいます)
特に前科があるわけでもなく、老人ホームで暮らす普通の老人たちが、どのようにして立派な窃盗団になっていくのか。
第一作目ではそのあたりが描かれています。
読んでいくと納得の動機。
犯罪はもちろんいけないことですが、彼らの犯行の裏にある理念や情熱には、若輩者として頭が下がる思いになりました。
フィクションなので倫理観は置いておいて、老人たちの犯罪動機から考えさせられることはたくさんあると思います。
アクティブな老人犯罪団
ネンキナー団のメンバーは全員合わせて400歳。
その人生経験と知恵とアイディア、時には「老人であること」を利用して、巧みな窃盗計画を実行していきます。
ジムで体を鍛えたり、おいしい食事やお酒を楽しんだりと、「老人」という言葉のイメージを覆す、元気な一団です。
人生の愉しみを決してあきらめない彼らの姿には、元気や勇気をもらえます。
もちろんそれぞれが経験してきた苦しみや哀しみもありますが、それを自分の一部にして自分らしく生きていこうとするたくましさが、彼らにはあるのです。
そうしたそれぞれの物語が、作品に厚みを与えています。
これぞシニアミステリの醍醐味と言えるでしょう。
明るい北欧ミステリ
北欧ミステリというと、日本でもいくつか有名なものがありますが、どことなく暗いイメージを持っていました。
この作品をなかなか読まずにいたのも、そうした理由からです。
しかし試しにページを開いてみたら、北欧ミステリ特有の暗さは全くなし。
むしろ全編を通してコミカルで明るい✨✨✨
北欧ミステリのイメージに尻込みしている方は、ぜひこの作品から読み始めてみてください!
気楽にページをめくるうちに、北欧ミステリを楽しめているはずです🎵
おわりに
原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。
老人たちのその後が気になるので、3作目の翻訳出版が楽しみです✨
著者はほかにも老人を主人公にしたシリーズを書かれているようで、そちらも翻訳版が出てほしいところ!
北欧コージーには今後も注目していきたいと思います!!
ぶんちん
◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)
今話題のオーディブル🎵
コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!
英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨
コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵
※カタリーナ・インゲルマン=スンドベリさんの作品もいくつかあり、このシリーズは1作目のみ。(おそらく)ドイツ語版です💡(2019年1月現在)
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