Buntin's Cozy Mystery Library

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【ヘロン・カーヴィック】こうもり傘探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈32〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第32弾は、こうもり傘がトレードマークの美術教師が主人公!

 

村で噂のミス・シートン (コージー ブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 こうもり傘探偵シリーズ

・著者    

 ヘロン・カーヴィック

・訳者   

 山本やよい

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 英国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・村で噂のミス・シートン

・ミス・シートンは事件を描く 

 

 

 

主人公

・主人公 

 ミス・シートン

・年齢   

 不明

・仕事   

 美術教師

・家族構成

 なし

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ???

・知り合いの警察関係者

  アラン・デルフィック(警視)

  ボブ・レンジャー(部長刑事)

 

 

舞台

・国    

 イギリス

・地域

 プラマージェン

(ケント州にある架空の町)

↓ケント州の様子がわかる記事(やや古め)💡

news-digest.co.uk

↓ケント州にお住まいの有名なカップケーキデコレーターさんのホームページ💡

satskigamble.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

どこかクリスティ作品を思わせる舞台設定

物語の舞台は、イギリスの田舎の村プラマージェン。

 

個性的な村人たちの心理描写なども盛り込まれ、どこかクリスティのミス・マープルシリーズを彷彿とさせる設定です。

 

田舎の村らしい、こなれ感と疑心暗鬼が、読んでいてどこか懐かしく微笑ましい。

 

どういう人物かに関わらず、読み進めるうちに村人たちにもだんだんと愛着がわいてきます。

 

一作目の最初のほうで、村や近隣の町の様子も細かく描写されていますので、村の様子を想像しながら物語を楽しんでみてください。

 

ちなみにこのミス・シートンシリーズが登場したのは、1960年代の終わりごろ。

 

コージーミステリには、田舎の町や村が舞台のものが多いですが、この作品は現代のコージーミステリにつながっていく重要なシリーズなのかなと思ったりしました。

 

イギリスの田舎が舞台のミステリというと、最近のものではM.C.ビートンのアガサ・レーズンシリーズが人気ですね。

 

都会で働いていた女性が、引退を考え田舎のコテージに住み始めるという設定もなんか似ています。

 

以前このブログでも紹介していますので、興味がある方はぜひ↓ 

www.buntin-cozylife.com

  

天然キャラの主人公ミス・シートン

このシリーズはなんといっても、主人公のキャラクターがポイントになります。

 

もう、この主人公じゃないと何も成り立たないよというくらい、主人公が重要なシリーズです。

 

ミス・シートンは、ロンドンで美術教師をしていて、引退を考え始めるぐらいの年齢という設定。

 

名付け親の女性から田舎のコテージを相続したため、休暇の折に滞在し終の棲家としてしっくりくるのかを確かめることにします。

 

しかし、村に滞在するたびに何かしら事件に巻き込まれ、警察にも頼りにされたりで、なかなか落ち着いて過ごせません。

 

村人たちからは、あらぬ噂をたてられ、悪者にされたり、英雄にされたり。。。

 

ただ、基本的にミス・シートンは天然キャラ

 

性格もさっぱりしているので、周囲のざわつきにはあまり惑わされません。

 

ミス・シートンが一貫して落ち着いたトーンなので、読んでいるこちら側も知らず知らず落ち着かされてしまいます。

 

シリーズで描かれる事件は暗くドロドロしているのですが、ミス・シートンの醸し出す不思議な落ち着きのおかげで、読んでいる側がそのドロドロに絡み取られずに済む。

 

気づけばゆったりとした気分で読書を楽しんでいる自分がいました。

 

気ぜわしい毎日で疲れている方には、おすすめのシリーズです。

 

ちなみに作中には、細かな外見の描写や年齢など、ミス・シートン自身についての具体的な情報はほぼ登場しません

 

外見に関しては、原書や日本語版の表紙にミス・シートンが描かれていたりしますが、あくまで参考で、読者が自由に想像し楽しめる部分と言えるでしょう。

 

 

ファンタジー要素が盛り込まれたコージーミステリ

実はこのシリーズ、なんとファンタジー的な要素が盛り込まれています。

 

ミス・シートンの持つ、天才的な「芸術家のインスピレーション」が捜査に活かされるという設定で、これが捜査を前に進める大きな助けになったりします。

 

わたしはファンタジー系コージーはやや苦手なので、最初は少し戸惑いました。

 

ただ、「アーティストの方の感性や物の見え方というのは独特である」というイメージがもともとあるからかもしれませんが、ファンタジー要素が苦手なタイプにも比較的受け入れやすい設定だと思います。

 

「なんか、ほかの人には感じ取れないものが見えるんだ。アーティストだから。」みたいな感じで。

 

実際、物語の登場人物たちも、そんな感じでミス・シートンの能力を受け入れているのかなという気もします。

 

ファンタジー系のコージーはいろいろと出ていますが、翻訳されているものでおすすめなのは、こちらの作品↓↓

www.buntin-cozylife.com

www.buntin-cozylife.com

 

ほかにもおすすめの作品があれば、ぜひコメントやツイッターで教えていただけると嬉しいです!

 

 

おわりに

原作は5出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

作者のヘロン・カーヴィックさんの死後に、別の作家さんたちによって続編が出版されていて、それらも含めるとシリーズ全体で24作品に!

 

設定や登場人物のキャラクターに特徴や魅力があれば、書き継いでいけるんですね。 

 

今後もずーっと続いていくのでしょうか?気になります!

 

亡くなった作家さんの作品の続編を別の作家さんが書くというのは、海外の作品だと見かけることがあります。

 

シャーロック・ホームズやポアロのシリーズ、北欧ミステリにもそういった作品がありますね。

 

なかなか大変だけど、全部読みたいな~。

 

ぶんちん 

 

 

 

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