Buntin's Cozy Mystery Library

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【チェルシー・フィールド】お毒見探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈37〉】

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出典:pixabay.com

 

本当にお金に困った時あなたはどうしますか?

 

たまたま遺産を相続したり、身近な人たちを頼ったりできるという幸運な人もいるでしょう。

 

でもそんな人たちばかりとは限らないよね。

 

今回の主人公は故郷のオーストラリアを離れ、アメリカのロサンゼルスで「毒見」という危険な仕事を始めることになったアラサー女子。

 

 元夫の作った借金を返済するために奮闘します。

 

見知らぬ土地で新たな人生を踏み出していく彼女の姿に、きっと勇気をもらえるはず!

 

絶品スフレは眠りの味 お毒見探偵 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 お毒見探偵シリーズ

・著者    

 チェルシー・フィールド

・訳者   

 箸本すみれ

・出版社  

 コージーブックス

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 グルメミステリ

 専門職系ミステリ

    シングル女子ミステリ

  

オーストラリア在住の著者が描く、コージーミステリだよ! 

 

翻訳済みタイトル(2021年6月現在) 

1.絶品スフレは眠りの味

2.ジャンクフードは罪の味  

 

ポップなイラストの表紙が目印!

 

主人公

・主人公 

 イソベル(イジー)・エイヴェリー

・年齢   

 29歳

・仕事   

 〈テイスト・ソサエティ〉の毒見役

・家族構成

 オーストラリアの家族

 オリヴァー(ロスでのルームメイト)

・ペット  

 猫(ミャオ・ルームメイトの飼い猫)

・恋のお相手

 コナー・スタイルズ?(テイスト・ソサエティ〉の調査員

 レヴィ・エドアルド・レイス?〈テイスト・ソサエティ〉の医者

・知り合いの警察関係者

  ハント(ロス市警の署長・敵対関係)

 

 辛い事情を抱えながらも、新たな土地で懸命に生きる女性が主人公!

 

舞台

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出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 ロサンゼルス

(言わずと知れたカリフォルニア州の大都市)

ロサンゼルス市の公式サイト↓

www.lacity.org

 

一度は行ってみたい憧れの街だよね🎵

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

借金返済のために捨て身で働く主人公に見る世知辛さ

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出典:pixabay.com

29歳のイジーは元々故郷のオーストラリアで、カフェを開いていた天才バリスタ。

 

オーストラリアは世界有数のコーヒー大国なんだよ!

 

しかし、元夫の作った借金を半分背負うことになり、泣く泣くカフェを閉めることになります。

 

10万ドルの借金返済のために彼女が次に選んだ仕事が、〈テイスト・ソサエティ〉の毒見役(シェイズ)でした。

 

シェイズの役目は、依頼のあったセレブの日常に密着し、彼らが口にするものをすべて毒見して異常がないか判断すること。

 

毒の種類によっては、シェイズ自身の命も危なくなるという命がけの仕事なのです。

 

イジーは一年の報酬10万ドルに惹かれて、この危険な仕事に飛び込むことに決めます。

 

家族にも詳しいことは話せず、単身見知らぬ土地で働く彼女の日常は、華やかなイメージのロサンゼルスとはかけ離れたもの。

 

おんぼろのアパートメントにルームメイトと暮らすことで家賃を浮かせたり、ボロボロの車で移動したり、部屋の内装や服もあり合わせのものだったりと、端々に苦労が読み取れます。

 

借金取りから逃げ回るシーンも登場するなど、他のコージーミステリにはない独特の雰囲気を感じるね。 

 

働き盛りの若い世代の方が経済的に苦労しているといわれる現代において、イジーの置かれた状況と、追い込まれたメンタルにはリアルさを感じます。

 

究極の味覚を持った主人公目線で描かれる食べ物たち

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 毒見役のシェイズになれるのは、毒物への抵抗力が一般の人よりも強い特別な遺伝子(PSH337PRS)を持つ人だけと言われているんだよ。

 

彼らは味覚を鍛えられ、食べ物の味の奥深くに隠された毒物を判別するスペシャリストになるのです。

 

主人公のイジーももちろん、その遺伝子を持つ人材としてスカウトされた一人。

 

彼女はカフェを開いていたこともあり、その味覚には本人も自信があるようです。

 

何よりも食べることが大好きなイジーですが、貧しい生活を強いられているため食べたいものを食べるというのは難しい状況。

 

相棒のコナーにおごってもらえるシーンでは、チャンスとばかりにおいしい食事を楽しみます。

 

たびたび登場するコナー宅でも、料理人のマリアの料理とかぐわしいコーヒーをちゃっかり楽しみにしています。

 

そのイジーの目線で描写される料理やコーヒーはなんとも魅力的!

 

食べることって本当に人を幸せにすることなのだとつくづく思います。

 

主人公を支える隣人たちのキャラクター

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テイスト・ソサエティのメンバー以外にも、イジーを支えてくれる存在があります。

 

それは同じアパートメントの住人たち。

 

主に登場するのは、ちょっと変わったルームメイトのオリヴァーと隣人の豪胆な老婦人エッタです。

 

極秘の任務ということもあり、イジーは彼らにもシェイズの仕事については打ち明けていません。

 

ただ、彼らもたびたび大けがをしたり、やたらとイケメン(のソサエティメンバー)が出入りする彼女の生活を不思議に思ってはいて、事情がわからないなりに、彼女を心配しサポートしてくれます。

 

知らない土地での生活を心細く感じていたイジーも、彼らの存在にだんだんと安らぎを覚えるようになっていくのがほほえましい。

 

「遠くの親戚より近くの他人」というのは万国共通のようですね。

 

彼らの登場する日常のシーンは読者にとっても癒しになっています。

 

おわりに

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今回はオーストラリア発のコージーミステリ、チェルシー・フィールドのお毒見探偵シリーズをご紹介しました。

 

カバーイラストなどからポップな雰囲気を感じる本作。

 

ただ、経済的余裕のない若者が危険な仕事を選ばざるを得ないという設定がなんともリアルで少しゾッとしてしまいます。

 

でもこれはあくまでフィクション!

 

余裕がなく下を向きがちな方は、ぜひ主人公のたくましさと食欲に元気をもらってください!

 

人って土壇場で意外と踏ん張れるものだよね!

 

英語版は6作が刊行されており、翻訳版は2作目まで刊行されています。(※2021年現在)

 

ぜひとも全作翻訳されてほしいです!!

 

ぶんちん 

 

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