Buntin's Cozy Mystery Library

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【オヴィディア・ユウ】アジアン・カフェ事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈7〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第七弾は、

東南アジアのシンガポールが舞台のこちらの作品!! 

 

アジアン・カフェ事件簿1プーアール茶で謎解きを (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 アジアン・カフェ事件簿シリーズ

・著者    

 オヴィディア・ユウ

・訳者   

 森嶋マリ

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 アジアンミステリ、 

 グルメミステリ、

 経営者系ミステリ、

 ベテラン女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

 ・プーアール茶で謎解きを

・南国ビュッフェの危ない招待

 

 

 

主人公

・主人公  

 ロージー・”アンティ”・リー

・年齢   

 不明(作中には”いわゆるおばあさん”とある)

・仕事   

 カフェの店主

・家族構成 

 夫(故人)

 ニーナ・バリナサイ(メイド)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 M・L・リー(亡夫)

 ・知り合いの警察関係者

 サリム・マワール上級巡査部長

 ティモシー・パン巡査

 

 

舞台

・国    

 シンガポール

 

💡シンガポール観光公式ガイド - Visit Singapore 公式サイト

・https://www.visitsingapore.com/ja_jp/

↑シンガポールの今の雰囲気を伝えてくれるサイトです

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

アジアを舞台にしたコージーミステリ

この物語は東南アジアのシンガポールが舞台。

 

翻訳されている作品には、アメリカやイギリスを舞台としたコージーミステリが多い中、アジアを舞台にしたこの作品は、それだけで目立ちます。

 

実はわたしは幼いころからの欧米かぶれなので、日本以外のアジアを舞台にした小説というのを、あまり積極的に読んでいませんでした。

 

物語の内容とは別の部分、文化や生活描写、料理などに、興味が湧かないのではないかという、勝手な思い込みがあったためです。

 

しかし、この物語を読んで、そうした自分の中にある壁は吹き飛びました。

 

主人公の生き生きとした生活の様子や、美味しそうなプラナカン料理の描写、物語全体に流れる、どこかゆったりとした空気。

 

読んでいる間もリラックスしていくのを感じ、最終的には「シンガポールへ行ってみたい」となっていました。

 

プラナカン料理の描写

主人公が経営するカフェ「アンティ・リーズ・ディライト」では、プラナカン料理を提供しています。

 

プラナカン料理については下記のとおり。

「プラナカン」とは15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやってきた、中国系移民の子孫のこと。(中略)その食文化も、他では見られないほど複雑で手の込んだもの。中国の料理法に、スパイスや木の実やココナッツミルクを多用するマレー料理をミックスさせ、さらにタイやインドのハーブからヨーロッパの調味料まで巧みに使いこなし、味わい深い料理を作り出してきたのです。

お皿に載った芸術、プラナカン料理を食べてみよう! | シンガポールナビより

singapore.navi.com

 

上記のサイトには写真も掲載されていますが、どれも本当においしそう。

 

大勢でテーブルを囲んで、モリモリ食べたいですね。

 

主人公曰く、

「わたしはプラナカンの女。だから、わたしが作るものはなんでもプラナカン料理よ」

南国ビュッフェの危ない招待 より

とのことで、主人公オリジナルのプラナカンレシピも数多くあるようです。うおぉ、食べたい。

 

プラナカン料理は作中にももちろん多数登場しますし、巻末には少しですがレシピも掲載されています。

 

これまでプラナカン料理を知らなかった人も、食べたくなること必至です!

 

みんなのおばあちゃん、アンティ・リーの魅力

この物語の主人公アンティ・リーはとても魅力的なおばあさんです。

 

お料理上手で、自慢の料理をみんなにふるまうのが大好き。

 

そして、「食べる人に合った食事」を提供したいと、その人の人生を見つめなおす手助けをするのが大好きなのです。

 

メイドのニーナをはじめ、主人公を慕う年若い人たちは、主人公と過ごすうちに自分を見つめなおし、人生を少しずつ変えていきます。

 

そんな彼らを見守る主人公の視線の温かさを、作品の随所で感じ取ることができます。

 

そして、類まれなる好奇心も主人公の魅力の一つ。

 

人間そのものに対する興味ももちろんですが、珍しい事件についてニュースで耳にすると、一日中そのことばかり考え続け、独自の推理を展開することも。

 

そんな彼女が殺人事件に巻き込まれたら、もう止まらない。周囲の人も止められない。

 

読み進めるうちに、そんな主人公の好奇心にいつの間にか引っ張られ、物語と主人公にすっかり魅了されていってしまうのです。

 

 

 おわりに

やはりアジア人だからでしょうか。

 

この作品を読んでいると、なんともいえずリラックスしていきます。

 

それと同時に異文化への興味も掻き立てられる、なんとも絶妙な作品です。

 

原作は4作出版されており、現段階では2作の翻訳版が出ています。

 

比較的新しいシリーズなので、今後の出版も期待が持てそう。

 

翻訳されているコージーミステリの中では、数少ないアジア枠!

 

がんばってほしいです!!!

 

ぶんちん

 

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

オヴィディア・ユウさんの作品も(アジアン・カフェシリーズではありませんが)もちろんあります!

 

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