Buntin's Cozy Mystery Library

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【リース・ボウエン】英国ひつじの村シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈24〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第24弾は、ウェールズの大自然が舞台のこの作品!

 

巡査さん、事件ですよ (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 英国ひつじの村シリーズ

・著者    

 リース・ボウエン

・訳者   

 田辺千幸

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 英国ミステリ

 専門職系ミステリ

 

翻訳済みタイトル(2022年2月現在)

1.巡査さん、事件ですよ 

2.巡査さんと村おこしの行方

3.巡査さん、合唱コンテストに出る

4.巡査さん、フランスへ行く?

5.巡査さんを惑わす映画 英国ひつじの村

6.巡査さんと超能力者の謎

 

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主人公

・主人公 

 エヴァン・エヴァンス

・年齢   

 20代後半

・仕事   

 スランフェア村の巡査

・家族構成

 独身(下宿中)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ブロンウェン・ブライス(教師)?

 ベッツィ(パブのウェイトレス)?

 

 

舞台

・国    

 イギリス 

・地域

 スランフェア

 (ウェールズ地方の架空の村) 

ちなみに、ウェールズには「スランフェアPG」という、とあることで有名な駅があります。気になる方は下記サイトへ!(作品中にもチラッと登場します)

ja.wikipedia.org

 

物語に登場する登山鉄道のモデルはこちらの鉄道です。作中に登場する「スランベリス駅」は実在します。

ja.wikipedia.org

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

物語の舞台となるウェールズの大自然

物語の舞台となるのは、スノードン山の麓にある架空の村、スランフェア。

 

さすがウェールズということで、豊かな自然の描写がたくさん登場します。

 

自然豊かなスランフェア村と、おそろしい殺人事件は対照的で、殺人事件の異様さが際立つ設定です。

 

主人公のエヴァンも、大のアウトドア好き。

 

暇さえあれば、スノードン山へ散策に出かける、山歩きの玄人です。

 

気持ちを落ち着けて推理をするために、山へ出かけていくというシーンも登場します。

 

物語を読み進めていくうちに、地元の方にも愛されている、ウェールズの自然の中に出かけていきたくなります。

 

上下関係や規律に悩む「村の巡査さん」

この物語の主人公は、コージーミステリにはめずらしく男性。

 

しかも「巡査さん 」ということで、コージーミステリの定義からはやや外れています。

 

www.buntin-cozylife.com

 

警察関係者であれば、コージーミステリで必ずぶつかる「素人の壁」が存在しません。

 

捜査に関わることが自然な立場ですし、情報も得やすい。

 

「好きなだけ捜査できるじゃん!」というわけです。

 

しかし、警察機構の中にも大きな壁が。

 

どうやら「村の巡査さん」では、殺人事件の捜査はできないようなのです。

 

日本で言えば交番のおまわりさんなので、捜査一課のような捜査を単独で行うのはルール違反。

 

主人公がどうルールをかいくぐり捜査に関わっていくのかも注目です。

 

イギリスの中にある外国?独自の文化を持つウェールズ地方

ウェールズ地方は、イギリスを構成するカントリーの一つ。

 

英語とは全く違うウェールズ語という独自の言語を持っていたりと、イギリスの中にありながらも違う国のようです。

 

物語に登場する村人たちの言動を見ても、イギリスのよその地域とは違うという気概を感じます。

 

自分たちの文化や言語を大事にしていること、彼らの文化を軽んじてはいけないということを、感じさせる物語です。

 

日本語訳版では、ウェールズ語を強調したい部分について、日本語の横にカタカナでウェールズ語を入れるという手法を取っています。

 

本当に英語とは違う言葉なので、どんな言語なのか興味が湧いてきますよ。

 

 

 おわりに 

原作は10作出版されており、現時点で3作の翻訳版が出版されています。

 

作者のリース・ボウエンさんは、1930年代を舞台にした「英国王妃の事件ファイルシリーズ」でも有名ですね。

 

 

ちなみに「英国ひつじの村シリーズ」は、上記のシリーズよりも前に誕生しています。

 

リースさんが初めて手掛けたミステリとのこと。

 

田舎の村という設定や、村での暮らしの描写など、コージーミステリに欠かせない要素を抑えながら、警察の上下関係やイギリス国内でのウェールズ地方の立場など、社会的な背景も考えさせる内容。

 

コージーミステリを読みなれた方にも新鮮に映る作品だと思います。

 

今後も続編の翻訳出版が楽しみですね🎵

 

ぶんちん

 

 

 

 

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