こんにちは。ぶんちんです。
作品紹介第六弾は、先日ワールドカップで見事優勝を果たした、美食の国フランスが舞台のこちらの作品!
基本情報
・シリーズ名
パリのグルメ捜査官シリーズ
・著者
アレクサンダー・キャンピオン
・訳者
小川敏子
・出版社
原書房(コージーブックス)
・ぶんちん的カテゴリー
フレンチミステリ、
グルメミステリ、
専門職系ミステリ
翻訳済みタイトル(2019年9月現在)
主人公
・主人公
カプシーヌ・ル・テリエ
・年齢
28歳(第一作当時)
・仕事
パリ警視庁の警部
・家族構成
夫
・ペット
なし
・恋のお相手
アレクサンドル
(夫・レストラン評論家)
・知り合いの警察関係者
職場なので多数
上司:
タロン警視正
同僚:
ジャンループ・リヴィエール
部下:
イザベル、ダヴィッド、モモ
その他:
ジャック
(いとこ、対外治安総局勤務)
舞台
・国
フランス
・地域
パリ、ノルマンディ(2作目)
ぶんちんのおすすめポイント
美食の国ならではのグルメ描写
さすが美食の国フランスを舞台にしているだけあって、よだれが出そうなグルメ描写が数多く登場します。
主人公の夫、アレクサンドルの職業柄、レストランのシーンが多く、そこで登場する料理の数々も必見です!
フランス料理に慣れていないと、メニューの説明部分を読んでもどんな料理か想像がつかないのですが、どんな料理なのか興味を掻き立てられるので、結局お腹が空いてきます。気を付けて!!
個人的には、時折登場する夫の手料理がとても気になります。
家庭料理なの!?と突っ込みたくなるほど贅沢な一品が出されることも。
ほんとに主人公がうらやましくなっちゃいます。
フランス料理にはあまり興味がなかった私ですが、この作品を読んでぜひ食べてみたいと思うようになりました。
食を楽しむフランス人の姿勢
作品には、フランスならではの美食イベントも登場します。
2作目では、狩猟の解禁に合わせて、田舎でのキジ打ちに出かけ、現地で名物のジビエ料理を堪能します。
3作目には、『ディネ・アン・ブラン』というイベントが登場。
これはパリの街中で白ずくめのおしゃれをした大勢の人が集まって、一大ピクニックをするというもの。
ディネ・アン・ブランは (Le Dîner en Blanc)、フランス語で「白いディナー」という意味の通り、全身白をまとい、公共の場所で突然始まるディナーパーティー。開催当日の直前まで会場が秘密にされることから、世界最大級のシークレット・ディナー・パーティーとして知られています。参加者は、テーブル・椅子・食事・ワインに至るまで、このフラッシュモブ的に始まる宴に必要なすべてを持ち込み、集います。
ディネ・アン・ブラン - Diner en Blancより https://tokyo.dinerenblanc.com/
いまや世界各地で開催されているイベントとのことです。
詳しくはこちらで↓
このようなイベントの描写から、食を楽しむことに対するフランス人のこだわりが垣間見えます。
主人公が警視庁の捜査官
この作品の主人公は現職の警察官です。
つまり、コージーミステリの定義の一つである、「素人探偵」の条件から外れてしまいます。
しかし、「食」や「文化」に重きを置いている点において、コージーミステリと言っていいと思います。
こだわり抜かれた食の描写を読めば、きっと納得することでしょう。
おわりに
この作品の著者は男性です。
海外のコージーミステリの中でも珍しいと思います。
にもかかわらず、若く美しい主人公が、仕事をするなかで周囲に認めてもらえないもどかしさや、セクハラ的な視線に耐える心境などが、とてもリアルに描かれています。
働く女性にもぜひ手に取っていただきたい一作です。
ちなみに作者は、
経営コンサルタント
⇒ベンチャー事業手伝い
(ここで渡仏)
⇒レストラン評論家
⇒作家
という面白い経歴の持ち主です。
コージーミステリの作家さんには面白い経歴や肩書を持つ方が多く、いろんな生き方があるなあと勇気づけられます。
この作品は、本国では5作出版されていますが、日本語訳は3作品のみ。。。
あと2作!ん~もう一息!!
ぶんちん
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