こんにちは。ぶんちんです。
作品紹介第27弾は、離島のB&Bを経営するたくましい女性が主人公!
基本情報
・シリーズ名
朝食のおいしいB&Bシリーズ
・著者
カレン・マキナニー
・訳者
上條ひろみ
・出版社
ランダムハウス講談社文庫
RHブックスプラス
・ぶんちん的カテゴリー
米国ミステリ
ベテラン女子ミステリ
経営者系ミステリ
翻訳済みタイトル(2019年10月現在)
主人公
・主人公
ナタリー・バーンズ
・年齢
40代(第2作時点で39歳なので、4作目では40代になっていると思われる)
・仕事
グレイ・ホエール・インのオーナー
・家族構成
同居家族:姪
別居家族:姉
・ペット
なし
・恋のお相手
ジョン・クィントン
(インの下宿人。保安官補)
舞台
・国
アメリカ
・地域
クランベリー島
(メイン州の実在の離島)
※作中に登場する、「クランベリー島」や「マウント・デザート島」は、ファンタジー感のあるかわいい名前ですが実在します。
ぶんちんのおすすめポイント
30代後半で新たな人生を歩き始めた主人公
この物語の主人公ナタリーは、人生の新しいスタートを切ったばかり。
30代後半で一念発起し、南部のテキサス州から東海岸のメイン州、しかも離島に移住したのです。
新天地クランベリー島で彼女は私財を投じて、グレイ・ホエール・インという、B&B(朝食付きの宿)を始めます。
物語の中で明かされていく、ナタリーの移住の経緯も読みどころです。
自分の人生をこの手に取り戻したい。
自分の目指す働き方、生き方をしたい。
そんな思いを抱いている方はぜひこのシリーズを読んでみてください。
あたたかくも厳しい離島のコミュニティー
新しい場所になじむには時間がかかるもの。
このシリーズでは、ナタリーが「島の住民」になっていく過程も、一つのテーマとして描かれています。
島の開発問題、恒例のイベントなど、まだまだ新顔のナタリーには荷が重く、気が重いことも多々ある島のコミュニティー。
ナタリーが殺人事件にかかわってしまうことから、好奇の目で見られる場面も増えていきます。
ただ、離島のコミュニティーに悩まされることも多いナタリーですが、全体的にはかなりうまく溶け込んでいると思います。
運よく同世代の友人を見つけることができていますし、島民全員とはいかないまでも、顔見知りの島民とは、助け合える関係を築いています。
これは彼女自身が、大人としてしっかり自立していることが大きいように思います。
しっかり自分の足で立ち、何をしたくてその場所にいるのかを明確に持っていないと、一人での離島への移住は難しいでしょう。
現在、見知らぬ土地への移住を検討している方にも、参考になる物語かもしれません。
インの経営は世知辛い
物語では、浮き沈みの激しいインの経営についても描かれています。
ある時は、猫の手も借りたいほどの忙しさ、またある時は、開店休業状態。
先々の見通しを立てるのも難しい中、経営者として奮闘するナタリーの日常から、自営業の厳しさが垣間見えます。
そんな中で殺人事件が起こったりするわけですから、事件がインの売り上げにどう影響するのかなども、頭の痛いところ。
「自分の選んだ道は正しかったのだろうか」と、ナタリーが自問自答する場面もあり、そのあたりの心の揺れ動きが、リアルに描かれています。
ちなみにそんなナタリーの癒しタイムが料理をしている時間。
新しいレシピを試したり、献立を考えたり。
料理をしている場面の描写を読んでいると、こちらも幸せな気分になります。
おわりに
原作は8作出版されており、現時点で4作の翻訳版が出版されています。
そして2019年6月末に9作目が出版されました!!
このシリーズの翻訳版は、2012年まで、RHブックスプラスというレーベルから出ていました。
しかし、そのレーベルが無くなってしまい、その後ほかの出版社からの刊行もない状況です。。。。
カレン・マキナニーさんは 、このブログでも紹介している「ママ探偵の事件簿シリーズ」の著者でもあります。
カレンさんの新シリーズの勢いに乗って、このB&Bシリーズの続編も刊行されるといいなぁ。。。
原書房さん!どうかお願いしますm(_ _)m!
ぶんちん
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※カレン・マキナニーさんの作品もいくつかあり、このシリーズは1作目が出ています💡(2019年6月現在)
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