Buntin's Cozy Mystery Library

コージーミステリが楽しめて、気軽に立ち寄れる図書館のようなブログにしたいです♪

【ペニー・パイク】フードワゴンシリーズのおすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈26〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第26弾は、サンフランシスコのフードワゴンを巡る物語!

 

フードワゴン・ミステリー 死を呼ぶカニグラタン (角川文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 フードワゴン・ミステリーシリーズ

・著者    

 ペニー・パイク

・訳者   

 番由美子

・出版社  

 角川文庫

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 シングル女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・フードワゴン・ミステリー 死を呼ぶカニグラタン

 

 

 

主人公

・主人公 

 ダーシー・バーネット

・年齢   

 20代

・仕事   

 『サンフランシスコ・クロニクル』のグルメ記事担当記者

・家族構成

 叔母といとこ

(登場しないが離婚した両親も健在)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ジェイク・ミラー

(元弁護士のパティシエ)

・知り合いの警察関係者

 ウェルズリー・シェルトン刑事 

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 サンフランシスコ

 (カリフォルニアの大都市) 

www.visitcalifornia.com

4travel.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

仕事上の壁にぶつかる主人公

物語は、主人公のダーシーが勤めていた新聞社をクビになるところから始まります。

 

予期せぬタイミングでフリーランスの記者として、スタートを切ることになったダーシー。

 

当面の生活のため、叔母が経営するフードワゴン「イエロー・スクールバス」でアルバイトをすることにします。

 

料理が苦手なダーシーですが、食べることは大好き。

 

アルバイトと並行してレシピ本の出版も計画するなど、新しいキャリアを築こうとがんばります。

 

叔母の家の敷地内にあるキャンピングカーに住まわせてもらい、叔母のお店でアルバイトをさせてもらう。

 

一見いい身内に恵まれて、幸運に思えますが、本人としては情けなく感じるもの。

 

叔母さんが好きでもそれとは別の問題です。

 

物語には、ネットオタクのダーシーのいとこも登場しますが、実家でパソコン三昧の彼に対するダーシーの目線はやや冷ややかです。

 

「自分の足で立つ」ということを大きな目標に掲げている主人公の今後のキャリアも気になります。

 

個性豊かなフードワゴンと店主たち

作品中には、お肉系やカフェ系、スイーツ系など、さまざまなフードワゴンが登場します。

 

フードワゴンや食べることに興味がある人は、そのあたりの描写も楽しめるのではないでしょうか。

 

フードワゴンを経営する店主たちもそれぞに個性的。

 

提供する商品に対する主義主張の対立もあり、見ていて興味深いところです。

 

人生いろいろ🎵な登場人物たち

自立を目指してがんばる主人公。

 

夫を亡くして、一人でフードワゴンを切り盛りするアビーおばさん。

 

とある理由から実家でパソコンにかじりつくいとこのディロン。

 

登場する人物それぞれが、自分の人生と向き合い、奮闘しています。

 

直接は登場しない主人公の両親も、離婚してそれぞれの人生を謳歌しています。

 

フードワゴンの店主の中には、過去の経験からこの道を選んだ人もいたりと、「生きること」「働くこと」「幸せ」について、考えさせられる部分も多い作品です。

 

 

 おわりに 

原作は3作出版されており、現時点で1作の翻訳版が出版されています。

 

主人公の今後のキャリアや恋の行方、フードワゴン業界の裏側など、まだまだ気になることがたくさんあるので、続編の出版も楽しみですね🎵

 

作者のペニー・パイクさんは 、ペニー・ワーナー名義ですでにいくつかミステリを発表していて、日本でも児童書のシリーズが刊行されています。

 

 

「フードワゴンシリーズ」も、伏線や容疑者など、読者に推理させる仕掛けがたくさんあり、ミステリとしての読み応えもある作品になっています。

 

 

ぶんちん

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

pennywarner.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

【レイ・ペリー】スケルトン・シドシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈25〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第25弾は、大学の非常勤講師と親友のおちゃめなガイコツのバディミステリ!

 

ガイコツと探偵をする方法 (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 スケルトン・シドシリーズ

・著者    

 レイ・ペリー

・訳者   

 木下淳子

・出版社  

 創元推理文庫

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・ガイコツと探偵をする方法 

・ガイコツは眠らず捜査する 

 

 

 

主人公

・主人公 

 ジョージア・サッカリー

・年齢   

 36歳

・仕事   

 マクウェイド大学の非常勤講師

・家族構成

 同居家族:娘、シド

 別居家族:姉、両親

(長期休暇で不在の両親の自宅を借りているという設定)

・ペット  

 犬一匹(バイロン)

・恋のお相手

 フレッチャー・ワイルドマン?

(非常勤講師、新聞記者)

 ・知り合いの警察関係者

 ルイス・レイモンド巡査

(姉・デボラのボーリング仲間)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 ペニークロス

 (ニューイングランド地方にある架空の町) 

www.discovernewengland.org

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

相棒がガイコツというファンタジー要素

タイトルからもわかる通り、ガイコツが登場します。

 

しかも意思があり、歩いてしゃべるガイコツ。

 

彼の名はシド。

 

30年前に、主人公一家と出会い、それ以来一家の家の屋根裏で暮らしてきました。

 

(そんなわけで、このサイトでは勝手ながら、このシリーズを「スケルトン・シドシリーズ」と呼んでいます。)

 

以前にも書いていますが、わたしはファンタジー系のミステリはやや苦手。

 

www.buntin-cozylife.com

 

この小説を初めて手に取ったとき、「ファンタジー系かぁ。。。」と一瞬読むのをためらいました。

 

ただ、この作品のファンタジー要素は、「ガイコツのシド」の一点のみ

 

それ以外の設定は非常に現実的で、うまくバランスが取れています。

 

ファンタジーに偏りすぎないよう、考えて書かれているのかなと感じました。

 

ちなみにファンタジー要素のあるコージーとしては、こんな作品も!

www.buntin-cozylife.com

 

大学の非常勤講師たちの現実

物語の現実的な要素の一つが、主人公の職業「非常勤講師」です。

 

大学の非常勤講師というのは、大変不安定な立場。

 

数年ごとに職場が変わり、専用のオフィスもありません。

 

将来も立場も保証されず、「非常勤講師」と名乗るだけで、大学内では一段低く見られます。

 

金銭的にも苦しいため、授業を多く受け持ったり、仕事を掛け持ちしなければならなかったりで、論文を仕上げる時間も取れないという悪循環。

 

主人公のジョージアも、なかなか論文を発表できず、終身在職権(定年まで身分が保証された立場)に手が届きません。

 

作品中には、ジョージアの同僚として、さまざまなタイプの非常勤講師が登場しています。

 

それぞれに厳しい立場を乗り切ろうと奮闘している姿に、大学や学問の世界の現実が垣間見えます。

 

自分の存在意義に悩むシド

おしゃべり好きで、ユーモアのセンスもあり、家の中を明るくしてくれるシドですが、「ガイコツの自分」の存在意義に悩み、葛藤する一面も。

 

ガイコツのシドは、当然ながら、一人で自宅の外に出かけることはできません。

 

事件の捜査に出かける際にも、カバンに入れて運んでもらうなど、だれかの助けが要ります。

 

買い物や送り迎え、犬の散歩などもできないため、家事の手伝いも家の中限定。

 

学校にも通えないし、仕事にも行けない。

 

家族の一員としての自分に自信が持てず、自己実現も難しい。

 

「自分はここにいる意味があるのだろうか?」

 

「なにか役に立てなければ、見捨てられてしまうのではないか?」

 

「自分の存在する意義を見出したい」

 

そんな思いから、インターネットなどを駆使し、事件の捜査に全力を尽くすシド。

 

これは家庭や地域、職場などのコミュニティの中で、誰しもが抱く思いなのではないでしょうか。

 

役に立ちたい、存在意義を示したいという姿には、非常に共感しますし、心を打たれます。

 

シドの存在は完全にファンタジーです。

 

だからこそ、シドの置かれた状況や思いに、読者が素直に自分自身を重ねやすい。

 

ミステリでありながらも、心が慰められるのは、そういうことなのかなと思います。

 

 

 おわりに 

原作は5作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

作者のレイ・ペリーさんは 、トニ・L・P・ケルナー名義でもいくつかミステリを発表している作家さんです。

 

tonilpkelner.com

 

「スケルトン・シドシリーズ」でも、ミステリ部分の読みごたえも十分にあって、作中にちりばめられたヒントから、読者も推理が進められるようになっています。

 

もちろん、コージーミステリの重要な要素である、生活や仕事の描写も徹底されています。

 

ファンタジー、ミステリ、リアリティの要素がバランスよく盛り込まれた作品と言えるでしょう。

 

続編の翻訳出版も期待大ですね!

  

ぶんちん

 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

「スケルトン・シドシリーズ」は、『Leigh Perry』で検索を💡

 

無料登録はコチラ↓

 

 情報満載の作者ホームページ💡

leighperryauthor.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com


 

【リース・ボウエン】英国ひつじの村シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈24〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第24弾は、ウェールズの大自然が舞台のこの作品!

 

巡査さん、事件ですよ (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 英国ひつじの村シリーズ

・著者    

 リース・ボウエン

・訳者   

 田辺千幸

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 英国ミステリ

 専門職系ミステリ

 

翻訳済みタイトル(2022年2月現在)

1.巡査さん、事件ですよ 

2.巡査さんと村おこしの行方

3.巡査さん、合唱コンテストに出る

4.巡査さん、フランスへ行く?

5.巡査さんを惑わす映画 英国ひつじの村

6.巡査さんと超能力者の謎

 

〈最新刊はコチラ!〉 

 

主人公

・主人公 

 エヴァン・エヴァンス

・年齢   

 20代後半

・仕事   

 スランフェア村の巡査

・家族構成

 独身(下宿中)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ブロンウェン・ブライス(教師)?

 ベッツィ(パブのウェイトレス)?

 

 

舞台

・国    

 イギリス 

・地域

 スランフェア

 (ウェールズ地方の架空の村) 

ちなみに、ウェールズには「スランフェアPG」という、とあることで有名な駅があります。気になる方は下記サイトへ!(作品中にもチラッと登場します)

ja.wikipedia.org

 

物語に登場する登山鉄道のモデルはこちらの鉄道です。作中に登場する「スランベリス駅」は実在します。

ja.wikipedia.org

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

物語の舞台となるウェールズの大自然

物語の舞台となるのは、スノードン山の麓にある架空の村、スランフェア。

 

さすがウェールズということで、豊かな自然の描写がたくさん登場します。

 

自然豊かなスランフェア村と、おそろしい殺人事件は対照的で、殺人事件の異様さが際立つ設定です。

 

主人公のエヴァンも、大のアウトドア好き。

 

暇さえあれば、スノードン山へ散策に出かける、山歩きの玄人です。

 

気持ちを落ち着けて推理をするために、山へ出かけていくというシーンも登場します。

 

物語を読み進めていくうちに、地元の方にも愛されている、ウェールズの自然の中に出かけていきたくなります。

 

上下関係や規律に悩む「村の巡査さん」

この物語の主人公は、コージーミステリにはめずらしく男性。

 

しかも「巡査さん 」ということで、コージーミステリの定義からはやや外れています。

 

www.buntin-cozylife.com

 

警察関係者であれば、コージーミステリで必ずぶつかる「素人の壁」が存在しません。

 

捜査に関わることが自然な立場ですし、情報も得やすい。

 

「好きなだけ捜査できるじゃん!」というわけです。

 

しかし、警察機構の中にも大きな壁が。

 

どうやら「村の巡査さん」では、殺人事件の捜査はできないようなのです。

 

日本で言えば交番のおまわりさんなので、捜査一課のような捜査を単独で行うのはルール違反。

 

主人公がどうルールをかいくぐり捜査に関わっていくのかも注目です。

 

イギリスの中にある外国?独自の文化を持つウェールズ地方

ウェールズ地方は、イギリスを構成するカントリーの一つ。

 

英語とは全く違うウェールズ語という独自の言語を持っていたりと、イギリスの中にありながらも違う国のようです。

 

物語に登場する村人たちの言動を見ても、イギリスのよその地域とは違うという気概を感じます。

 

自分たちの文化や言語を大事にしていること、彼らの文化を軽んじてはいけないということを、感じさせる物語です。

 

日本語訳版では、ウェールズ語を強調したい部分について、日本語の横にカタカナでウェールズ語を入れるという手法を取っています。

 

本当に英語とは違う言葉なので、どんな言語なのか興味が湧いてきますよ。

 

 

 おわりに 

原作は10作出版されており、現時点で3作の翻訳版が出版されています。

 

作者のリース・ボウエンさんは、1930年代を舞台にした「英国王妃の事件ファイルシリーズ」でも有名ですね。

 

 

ちなみに「英国ひつじの村シリーズ」は、上記のシリーズよりも前に誕生しています。

 

リースさんが初めて手掛けたミステリとのこと。

 

田舎の村という設定や、村での暮らしの描写など、コージーミステリに欠かせない要素を抑えながら、警察の上下関係やイギリス国内でのウェールズ地方の立場など、社会的な背景も考えさせる内容。

 

コージーミステリを読みなれた方にも新鮮に映る作品だと思います。

 

今後も続編の翻訳出版が楽しみですね🎵

 

ぶんちん

 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

リース・ボウエンさんの作品も数多くオーディオブック化されています。

 

「英国ひつじの村シリーズ」は『Constable Evans』で検索を💡

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

rhysbowen.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 



コージーミステリ好きにおすすめ!『「食」の図書館』『お菓子の図書館』【特別企画〈2〉】

f:id:buntin1219:20191127144647j:plain

 出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

普段何気なく口にしている、食べ物や飲み物の歴史について考えることってありませんか? 

 

コージーミステリを読んでいると、たくさん出てくるのが食べ物の描写です。

 

中には登場する食べ物や飲み物について、丁寧な解説がついているものもあります。

 

作品を読んでいるうちに、食べ物の歴史的な背景にもだんだんと興味が湧いてくるんだよね!

 

今回はそんなあなたにおすすめの歴史シリーズをご紹介します!!

 

原書房の『「食」の図書館』シリーズ

パンの歴史 (「食」の図書館) 

 

こちらのシリーズは、イギリスのReaktion Booksが刊行している「The Edible Series」を邦訳したもので、現在62巻までが発売されています。(2019年11月現在)

 

www.reaktionbooks.co.uk

 

執筆者は研究者やフードライターなどさまざまで、1つの食材をテーマに歴史や地域、文化などあらゆる側面から検証し、解説しています。

 

歴史資料や写真も掲載されていて、どれも興味をそそられるものばかり!

 

学術書のような雰囲気ですが、難解な書かれ方ではなく、翻訳モノを読みなれていない人にも読みやすいと思います。

 

巻末には食材をおいしく食べるためのレシピも紹介されています。

 

気になる食材からぜひ読んでみてください!

 

邦訳版の既刊情報については原書房ホームページ💡

 

 

 

スイーツに特化した『お菓子の図書館』シリーズ

ケーキの歴史物語 (お菓子の図書館)

 

コージーミステリといえば、外せないのがスイーツ

 

原書房では、同じく「The Edible Series」から、スイーツを取り上げた作品『お菓子の図書館シリーズ』として刊行しています。

 

こちらは7巻までが発売中。(2019年11月現在)

それぞれ特定のスイーツについて、歴史や文化を検証し、解説しています。

 

お好きなスイーツからぜひ手に取って読んでみてください。

 

意外なルーツや知らなかった味わい方も発見できるよ!

 

こちらも巻末にレシピ付き💡

 

このシリーズでは、表紙がおいしそうなイラストになっているのも特徴です。

 

 

 

おわりに

f:id:buntin1219:20191127143733j:plain

出典:pixabay.com


食文化に関する本は、時代別にまとめたものも数多く出版されています。

 

洋食や和食など、ジャンル別のものもおもしろいでしょう。

 

その中でもこちらのシリーズでは、一つの食材に絞って掘り下げるという、大胆な手法で食文化に切り込んでいきます。

 

海藻やロブスターなど、他に類を見ないテーマの幅広さで、読んでも読んでも飽きがこないんだよね!

 

わたしがこれまで読んだ中でもおススメなのは「ミルクの歴史」でしょうか。

 

 

昔は安全で新鮮なミルクを得ることはとても難しかったそうで、運搬や保存に四苦八苦したとのこと。

 

ミルクを売っている人がごまかしをしていたり、信用できなかった時代もあったようです。

 

こうした歴史を知ると、普段牛乳を飲むときの気持ちも変わります。

 

食材一つ一つに歴史があり、物語がある。

 

本当に味わい深いシリーズだよね。

 

このシリーズで、食文化の奥深さを学んで、コージーミステリの世界をもっともっと楽しみましょう!

 

ちなみに、邦訳版を出版している原書房さんは、コージーミステリの有名レーベルコージーブックスでもおなじみ。

 

わたしの大好きな出版社の一つです。

 

このシリーズ以外にも、数々の文化や歴史の本を出版しているよ💡

 

◇くわしくはコチラ↓

www.harashobo.co.jp

 

ぶんちん

 

 

あわせて読みたい!特別企画シリーズ!

www.buntin-cozylife.com

 

 

【カレン・マキナニー】ママ探偵の事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈23〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第23弾は、家庭の問題に悩むママ探偵が主人公!

 

ママ、探偵はじめます (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ママ探偵の事件簿シリーズ

・著者    

 カレン・マキナニー

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 主婦探偵ミステリ

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・ママ、探偵はじめます

 ・秘密だらけの小学校 

 

 

 

主人公

・主人公 

 マリーゴールド(マージー)

 ・ピーターソン

・年齢   

 30代

・仕事   

 主婦

〈ピーチーツリー探偵社〉の調査員

・家族構成

 夫、子供2人

・ペット  

 猫1匹(ルーファス)

 子豚1匹?

・恋のお相手

 ブレイク(夫)

  ???

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 オースティン

 (テキサス州の州都) 

www.austintexas.gov

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

家庭内の問題に悩む主人公

 主人公のマージーは、夫と二人の子供とともに、テキサス州のオースティンに暮らす主婦。

 

子供たちの保育料を稼ぐためにピーチーツリー探偵事務所で、調査員として働き始めます。

 

浮気調査やペット奪還作戦などの依頼をこなす中、殺人事件にも関わることに。。。

 

そんな中、夫との関係や子供たち(特に長女のエルシー)に関する問題にも、頭を悩ませ心を痛めます。

 

一見何の問題もなく幸せそうに見えていても、誰もが何かしら悩み、日々不安を乗り越えて進んでいる。

 

当たり前のことかもしれませんが、そんなことを考えさせられる作品です。

 

人生の大きな岐路に立つ、マージーの幸せを願わずにはいられません。

 

魅力的な女性たち

パワフルだけど不器用な主人公のマージーをはじめ、この物語には魅力的な女性キャラクターが数多く登場します。

 

軽口をたたきあえるママ友で親友のベッキーは、いざというとき頼りになる骨太な女性。

 

主人公との掛け合いが、読んでいて楽しい!

 

探偵事務所を経営するピーチズは、堂々たる個性的なファッションと大胆な調査方法で、ピンチを切り抜けたり、招いたり。。。

 

一体どんな人生を歩んできた人なの???

 

マージーの母コンスタンスはヴィーガンで、天真爛漫。娘や孫の食生活を大胆に変えていきます。

 

母と娘のやり取りには、笑わせられたり泣かされたり。

 

義母のプルーデンスは、孫を上流階級で育てようと介入しまくります。

 

ぶれない姿勢がすごいです。

 

娘のエルシーも、すでになかなか個性的で将来が楽しみです。

 

こうして書き出してみると、このお話は力強い女性たちの物語ですね。

 

影の主役「フライフォン」

娘のエルシーのお気に入りのおもちゃ「フライフォン」。

 

このおもちゃはマクドナルドのハッピーミール(日本でいうハッピーセット)におまけとしてついてきたもの。

 

すでに販売されておらず、入手が困難なものになっています。

 

この貴重で大切なフライフォンは物語の中で、大きな役割を担います。

 

マージーもフライフォンには振り回されてばかり。

 

フライフォンを巡るドタバタ劇も本作の読みどころです。

 

 

 おわりに 

原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

カレン・マキナニーさんは 「朝食のおいしいB&Bシリーズ」で、ご存知の方も多いと思います。

 

www.buntin-cozylife.com

 

こちらのシリーズも本当に面白い作品ですが、現在4作目までで邦訳版が止まっています。。。

 

なので、今回の新シリーズの日本出版はとてもうれしい!

 

今後の主人公の人生がどう展開していくのか、探偵としての成長も含めて楽しみな作品です。

  

ぶんちん

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

カレン・マキナニーさんの作品もいくつかあり、このシリーズは翻訳済みの2作と未翻訳の1作があります💡(2019年1月現在)

 

「A Margie Peterson Mystery」で検索してみてください🎵

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡 

karenmacinerney.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 



ヴィクトリア朝について学ぼう~シャーロック・ホームズをより楽しむために~【特別企画〈1〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

今回は、いわずと知れた名探偵シャーロック・ホームズに関する特別企画!

 

シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)

 

ホームズが活躍した時代を学ぼう!

シャーロック・ホームズが活躍したのは、1800年代後半~1900年代初頭。

 

イギリスではヴィクトリア女王が国を統治していた、いわゆる『ヴィクトリア朝』です。

 

ヴィクトリア朝(ヴィクトリアちょう、英語: Victorian era)は、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す。 この時代はイギリス史において産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされている。

ヴィクトリア朝 - Wikipedia

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィクトリア朝

 

どんな雰囲気だったのかは、グラナダTV制作のドラマ(ホームズ役:ジェレミー・ブレット)を見たことがあれば、おわかりになると思います。

 

 この時代、当然ながら今とはライフスタイルも社会常識も違います。

 

なので当然のように登場する職業や衣服、雑貨などについてイメージできないということも。

 

せっかく読んでるのにそれじゃもったいない!ということで、ヴィクトリア朝を学ぶ際におすすめの本を紹介していきたいと思います。

 

 

ヴィクトリア朝について学べる「図説」シリーズ

河出書房の「図説」シリーズ。

 

図書館や書店で一度は目にしたことがあると思います。

 

絵画や風刺画、書籍や日記など当時の史料が豊富に掲載され、雑誌を読んでいる感覚で眺めているうちに勉強になっているという、読みやすく読み応えのあるシリーズです。

 

ヴィクトリア朝といえばおなじみのビートン夫人の本をもとに、ヴィクトリア朝の女主人の仕事など、当時の暮らしぶりについて解説された本です。 

 

百科事典ということで、あいうえお順に当時の生活用品などについて解説されています。これを片手にドラマを見ると感激します。

 

ホームズ作品にもよく登場するメイドさんたち。これを読むと当時のメイド事情もわかります。 

 

こちらは執事さんたちについて。執事さんにもいろいろと種類があるのが面白いです。

 

こちらは上流階級の女性たちについて、当時の女性の立場なども知ることができます。 

 

「英国メイドの日常」「英国執事」の村上リコさんのシリーズ。わかりやすい! 

 

ヴィクトリア朝のワーキングクラス、いわゆる労働者階級と呼ばれる人々の暮らしのリアルに触れられる一冊です。

 

こちらも読みたい!! 

村上リコさん翻訳です。写真も豊富で当時の暮らしがイメージしやすくなっています。肩書ごとの仕事や歴史の中での変化についての解説も充実!

 

未読ですが、ワクワクする表紙です。読みたい。

 

 ヴィクトリア朝の人々の生活の詳細な部分(家事、食事、トイレなど)まで知ることができる作品。著者は当時の暮らしを実際に体験している方で、解説がとにかくリアル!

 

 ブクログでレビューもしています💡ツイッターからどうぞ↓

 

ホームズ関連のヴィクトリア朝の解説本も!

ホームズ作品と背景となる時代を合わせて解説している本も、多数出版されています。

 

日本を代表するシャーロキアンのご夫婦による解説本です。ご夫婦の共著はほかにも多数あるので、気になる方は探してみてください。

 

翻訳・日暮雅通さん原書房さんのタッグ。

6人の専門家によって、時代背景をベースにした検証がされています。

よりディープな視点を得たい方におすすめ!

 

シャーロック・ホームズのエピソードに絡めて、当時の食文化や生活について解説されています。本当に読みごたえ抜群! 

 

ホームズの下宿先のハドソンさんが、思い出をつづるというスタイルでホームズが食べていた食事を紹介。詳細なレシピの数々にワクワクが止まりません。

 

 

こんな夢のような本も!

DKブックスの大図鑑シリーズになんとシャーロック・ホームズが!ほしい!

 

 ホームズの全作品を結末のネタバレなしで紹介!挿絵や時代背景、映像作品関連のコラムなども豊富に盛り込まれた、満足度の高いナビ本です!

 

 

おわりに

シャーロック・ホームズとの付き合いは小学生のころから。

 

活字で出てくる生活描写、ドラマ版で再現されている街並みに胸をときめかせてきました。

 

大人になり、改めて時代背景や当時の文化を勉強して、より深くシャーロック・ホームズが楽しめています。

 

ミステリの読み方楽しみ方は本当に無限にありますね。

 

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(シャーロック・ホームズ作品を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵もちろんホームズ作品もあります💡

 

日本語でも英語でもホームズの世界を楽しんでくださいね~✨

 

無料登録はコチラ↓

 

 

【レスリー・メイヤー】ルーシー・ストーンシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈22〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第22弾は、子だくさんの超多忙ワーキングママが主人公!

 

メールオーダーはできません (創元推理文庫 M メ 2-1)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ルーシー・ストーンシリーズ

・著者    

 レスリー・メイヤー

・訳者   

 髙田惠子

・出版社  

 創元推理文庫

 (東京創元社)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 ベテラン女子ミステリ

 主婦探偵ミステリ

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・メールオーダーはできません

・トウシューズはピンクだけ

・ハロウィーンに完璧なカボチャ

・授業の開始に爆弾予告 

・バレンタインは雪あそび

・史上最悪のクリスマスクッキー交換会 

・感謝祭の勇敢な七面鳥

・はた迷惑なウェディング

・九十歳の誕生パーティ

・新聞王がボストンにやってきた 

 

 

主人公

・主人公 

 ルーシー・ストーン

・年齢   

 30代~40代

・仕事   

 地元週刊新聞の記者兼カメラマン

・家族構成

 夫、子供4人

・ペット  

 犬1匹(クードー)

・恋のお相手

 ビル(夫、大工)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 ティンカーズコーヴ

 (メイン州の架空の町) 

visitmaine.com

 

ぶんちんのおすすめポイント

大忙しのワーキングママの日常 

主人公のルーシーは、4人の子供を持つ母親。

 

その日常は当然ながら家族中心です。

 

子供たちや夫の日々の世話をしながら、地元紙の記者としても働き始め、ルーシーの日々は多忙を極めます。

 

子供たちの成長に従い、日々の忙しさも変わってはくるのですが、次々に問題が降りかかるのは変わりません。

 

それに加えて事件の謎を追ったりもするのですから、タイムスケジュールどうなってるの??と、読んでるこちらも目が回りそう。

 

そんないそがしい日々をなんとか切り抜けていくルーシーに、共感する人も多いのではないでしょうか。

 

妻として母としての人生だけでなく、地域の中で自己実現もしていく主人公の日々を、ぜひお楽しみください。

 

4人の子供たちの成長

このシリーズでは、巻を追うごとに時計の針が大きく進みます。

 

それが一番わかるのが、子供たちの成長。

 

1作目では10歳だった長男のトビーは高校生になり大学生になり、2作目でまだおなかにいた末っ子のゾーイは小学生に、という感じでしっかり時の流れを感じさせてくれます。

 

実はコージーミステリでは、時間がとてもゆっくり進んだり、そもそも時間の流れについてはあいまいにしているものも多いのですが、この作品は大胆に時計の針を進めていきます。

 

子供たちの成長に合わせて、親として成長させられていく主人公の姿も読みどころです。

 

こだわりを感じるカバーイラスト

このシリーズの大きな魅力の一つが、カバーイラストです。

 

進藤恵子さんという方が描かれています💡

 

ご本人のツイートを拝見していて気がついたのですが、小説のカバーや広告のイラストをたくさん手掛けられていて、どれも一度は目にしたことがあるものばかり!

 

「この表紙いいな~。好きだな~。」と思っていた作品も多くあり、感激しました!

 

このシリーズでも、作品内容に合わせて、イベントや季節を感じるイラストが表紙を飾っており、イラストをじっくり眺めているだけでもワクワクします。

 

クリスマスやハロウィンには、インテリアとして飾っても見映えがすると思いますよ。

 

 

ちなみに、、、

 

季節感のあるこのシリーズは、イベント企画に必ず登場しています💡

 

気になる方は合わせてこちらもチェックしてみてください🎵

www.buntin-cozylife.com

www.buntin-cozylife.com

www.buntin-cozylife.com

 

 

 おわりに 

原作は26作出版されており、現時点で10作の翻訳版が出版されています。

 

英語版は26作もあるのです!なのに!どうして!

 

10作目の翻訳者あとがきには、「日本での出版は今回で一区切り」と説明されていますが、ガッカリ度がすさまじいです。。。

 

訳者の方も書かれていますが、ルーシーや子供たちの成長をもっともっと見ていたい。

 

本気で続きを出版してほしいです!!!

 

  

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

レスリー・メイヤーさんの作品もいくつかあり、このシリーズは未翻訳の作品2作があります💡(2019年1月現在)

 

無料登録はコチラ↓

 

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



【ローラ・チャイルズ】卵料理のカフェシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈21〉】

f:id:buntin1219:20200509162531j:plain

出典:pixabay.com

 

年齢を理由にやりたいことをあきらめてしまっていませんか?

 

新しいことに挑戦したい。。。長年の夢をかなえたい。。。

 

だけどもう遅いのでは???

 

そんな風にモヤモヤしているなんてもったいない!

 

たくましい女性たちが経営する素敵なお店が舞台の作品を読んで、人生を輝かせるヒントをもらってください!

 

あつあつ卵の不吉な火曜日 (卵料理のカフェ 1) (ランダムハウス講談社文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 卵料理のカフェシリーズ

・著者    

 ローラ・チャイルズ

・訳者   

 東野さやか

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 経営者系ミステリ、

 グルメミステリ、 

 ベテラン女子ミステリ

  

 ローラさんは「お茶と探偵シリーズ」でも有名な人気コージー作家だよ!

 

翻訳済みタイトル(2022年2月現在)

・あつあつ卵の不吉な火曜日

・チェリー・パイの困った届け先 

・ほかほかパンプキンとあぶない読書会 

・あったかスープと雪の森の罠 

・保安官にとびきりの朝食を 

・幸せケーキは事件の火種

・とろとろチーズ工房の目撃者 

・気むずかし屋にはクッキーを

・スパイシーな夜食には早すぎる

 

 

4作目の「あったかスープ・・・」以降はコージーブックスから出ているよ! 

 

主人公

・主人公 

 スザンヌ・デイツ

・年齢   

 40代後半

・仕事   

 カックルベリー・クラブの経営者

・家族構成

 なし(夫とは死別)

・ペット  

 犬2匹

 (バクスター、スクラッフ)

 馬1頭(モカ、のちに複数所有)

 ラバ1頭(グロメット)

・恋のお相手

 サム・ヘイズレット(医師)

 

旦那さんの死をきっかけに第二の人生を歩み始めた、かっこいい女性経営者! 

 

舞台

f:id:buntin1219:20200509180032j:plain

出典:pixabay.com ※写真はイメージです

 

・国    

 アメリカ

・地域

 キンドレッド

 (中西部の架空の町)

 

イベント大好きな町民たちが暮らす、にぎやかで人情あふれる町🎵 

 

ぶんちんのおすすめポイント

人生経験豊富な3人の女性たち 

f:id:buntin1219:20200509163124j:plain

出典:pixabay.com

 

物語の中心は3人の女性たち。

 

主人公のスザンヌ(40代後半)、トニ(40代半ば)、ペトラ(50代)は、3人でお店を経営しています。

 

お店を開店する経緯は第一作目でくわしい説明があるよ💡

 

スザンヌは夫と死別したばかり、トニはダメ夫との将来に悩み別居中、ペトラはアルツハイマーを患う夫を施設に預けているという状況。

 

3人とも人生の岐路に立ち、日々現実や自分と折り合いをつけつつ暮らしています

 

物語を読んで感じるのは、酸いも甘いも味わってきた彼女たちのたくましさです。

 

自分たちを取り巻く現実と向き合いつつも、そこから人生を切り開いていく3人

 

彼女たちの姿に、どんな状況でも人生を楽しむ勇気をもらえるはず。

 

素敵なカックルベリー・クラブ

f:id:buntin1219:20200509163410j:plain

出典:pixabay.com

 

そんな3人が経営するのがカックルベリー・クラブ

 

カフェ書店〈ブック・ヌック〉手芸店〈ニッティング・ネスト〉ベーカリーの4部門からなっています。

 

カフェは夕方にはティーショップになって、アフタヌーンティーの提供もしてるよ!

 

それぞれのエリアでは、読書会や編み物教室などのイベントが行われ、店はいつも町の人でにぎわっています

 

お店の内装も素敵で、近所にあったら絶対に通うのに!!と読むたびに思うことまちがいなし!

 

もうメロメロですw

 

おいしそうなメニューたち

f:id:buntin1219:20200509164045j:plain

出典:pixabay.com


この物語で、なんといっても外せないのが、カフェで提供されるペトラの卵料理

 

このシリーズが「卵料理のカフェシリーズ」というだけあって、毎回おいしそうな卵料理のオンパレードです。

 

ふかふかのオムレツ、エッグベネディクト、ベイクドエッグにスコッチエッグ。。。

 

無論それぞれにペトラのオリジナルアレンジが加えられています。

 

ちなみにカックルベリーとはニワトリの卵という意味。

 

お店にぴったりの名前なわけです。

 

食べたことのない料理でも、その描写を読んで味を想像するだけで、もうクラクラw

 

常連さんたちがほんとうにうらやましい!

 

 

 おわりに 

f:id:buntin1219:20200509164602j:plain

出典:pixabay.com

 

原作は8作出版されており、現時点で8作の翻訳版が出版されています。

 

今後も新作がどんどん発表されるとうれしいね!

 

まだまだ3人の活躍が楽しみなシリーズです。

 

こちらの作品は3作目まで、今は無くなってしまったランダムハウスというレーベルで発売されており、その後コージーブックス(原書房)に引き継がれました。

 

こうした作品はいくつかあるのですが、続きを読ませていただけるというのは、本当にありがたいことです。

 

既存のシリーズの続きはもちろん、新たな作品もどんどん出版されていってほしい!

 

読者としてもたくさんの作品を読んで、もっと翻訳コージーミステリを盛り上げていきたいですね✨

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら勉強にもなるよ🎵

 

ローラ・チャイルズさんの作品もいくつかあり、このシリーズの最新作もあります💡(2020年5月現在)

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡 

http://www.laurachilds.com/

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



【カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ】老人犯罪団シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈20〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第20弾は、犯罪集団が主役の北欧ミステリ!!

 

犯罪は老人のたしなみ (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 老人犯罪団シリーズ

・著者    

 カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ

・訳者   

 木村由利子

・出版社  

 創元推理文庫(東京創元社)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 北欧ミステリ、 

 シニア女子ミステリ

  

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

犯罪は老人のたしなみ 

老人犯罪団の逆襲 

 

 

主人公

・主人公(老人犯罪団)  

 メッタ・アンデション

 スティーナ・オーケルブロム

 アンナ=グレータ

 オスカー・クルップ(天才)

 バッティル・エングストロム

 (プランター)

・年齢   

 400歳(5人合計)

・仕事   

 なし

・家族構成

 息子、娘、孫(スティーナ)

 息子(プランター)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 それぞれにロマンスが💖

 

 

舞台

・国    

 スウェーデン

・地域

 1)クロノベリ

ja.wikipedia.org

 2)ストックホルム

kinarino.jp

 3)ラスベガス

www.visitlasvegas.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

犯罪集団が主人公?! 

このシリーズは、コージーミステリには珍しく、犯罪者側から見た物語です。

 

一つ言っておくと、人殺しはありません。

 

この老人たちは窃盗団なのです。(ちなみにネンキナー団といいます)

 

特に前科があるわけでもなく、老人ホームで暮らす普通の老人たちが、どのようにして立派な窃盗団になっていくのか。

 

第一作目ではそのあたりが描かれています。

 

読んでいくと納得の動機。

 

犯罪はもちろんいけないことですが、彼らの犯行の裏にある理念や情熱には、若輩者として頭が下がる思いになりました。

 

フィクションなので倫理観は置いておいて、老人たちの犯罪動機から考えさせられることはたくさんあると思います。

 

アクティブな老人犯罪団

ネンキナー団のメンバーは全員合わせて400歳。

 

その人生経験と知恵とアイディア、時には「老人であること」を利用して、巧みな窃盗計画を実行していきます。

 

ジムで体を鍛えたり、おいしい食事やお酒を楽しんだりと、「老人」という言葉のイメージを覆す、元気な一団です。

 

人生の愉しみを決してあきらめない彼らの姿には、元気や勇気をもらえます。

 

もちろんそれぞれが経験してきた苦しみや哀しみもありますが、それを自分の一部にして自分らしく生きていこうとするたくましさが、彼らにはあるのです。

 

そうしたそれぞれの物語が、作品に厚みを与えています。

 

これぞシニアミステリの醍醐味と言えるでしょう。

 

明るい北欧ミステリ

北欧ミステリというと、日本でもいくつか有名なものがありますが、どことなく暗いイメージを持っていました。

 

この作品をなかなか読まずにいたのも、そうした理由からです。

 

しかし試しにページを開いてみたら、北欧ミステリ特有の暗さは全くなし

 

むしろ全編を通してコミカルで明るい✨✨✨

 

北欧ミステリのイメージに尻込みしている方は、ぜひこの作品から読み始めてみてください!

 

気楽にページをめくるうちに、北欧ミステリを楽しめているはずです🎵

 

 

 おわりに 

原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

老人たちのその後が気になるので、3作目の翻訳出版が楽しみです✨

 

著者はほかにも老人を主人公にしたシリーズを書かれているようで、そちらも翻訳版が出てほしいところ!

 

北欧コージーには今後も注目していきたいと思います!!

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

カタリーナ・インゲルマン=スンドベリさんの作品もいくつかあり、このシリーズは1作目のみ。(おそらく)ドイツ語版です💡(2019年1月現在)

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

www.catharinaingelman-sundberg.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



クリスマスに読みたい!おすすめコージーミステリ10作品!【イベント企画〈3〉】

f:id:buntin1219:20191127152557j:plain

出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

大切な人へのクリスマスプレゼント、何にするかもう決めましたか?

 

「素敵なものを贈りたいけど、あまり予算もないし💦」という方もいるかもしれません。

 

そんなときは「くつろげる読書時間」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか✨✨

 

クリスマスっぽいラグやクッションで飾ったあたたかい空間に、クリスマスソングをかけて、あったかいココアやコーヒーをお供に、クリスマスっぽい本を・・・✨✨

 

というわけで、イベント企画第三弾は、そんな素敵な読書時間にもぴったりの✨🎄クリスマスに読みたいコージーミステリ🎄✨をご紹介します!!!

 

前々回のイベント企画🎃 ↓ 

www.buntin-cozylife.com

 前回のイベント企画🍂 ↓

www.buntin-cozylife.com

 

クリスマスに読みたい!10作品はこちら!

※リンクをクリックするとamazonの商品紹介ページを見ることができます

 

 

作品紹介

「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」レスリー・メイヤー

史上最悪のクリスマスクッキー交換会 (創元推理文庫)

10作品が翻訳されている、レスリー・メイヤーの「ルーシー・ストーンシリーズ」の6作目。

 

季節のイベントに絡めた話が多いシリーズだから、企画シリーズではもうおなじみだね🎵

 

物語の舞台はアメリカのメイン州、ティンカーズコーヴという架空の町。

 

主人公は4人の子の母親、ルーシー。

 

物語の発端となるのは、毎年恒例のクリスマスクッキー交換会です。

 

この交換会は、各家庭でクリスマス用に焼いたクッキーを持ち寄り、ほかの人のクッキーを分けてもらったり、気に入ったレシピを教えてもらったりするイベントです。

 

このイベントのおかげで、クリスマスにバラエティー豊かなクッキーを楽しむことができ、その地域に暮らす女性たちの交流にもなるというわけ。

 

まあいろいろとトラブルがあり、タイトル通りの交換会になってしまうのですがw

 

この作品では「クリスマスまであと〇日」というカウントダウンが入っていて、クリスマスに向けて物語が進行していきます。

 

ルーシーのドタバタクリスマスシーズンを一緒に体験してみてください🎄✨✨

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「クリスマスも営業中?」ヴィッキ・ディレイニー

クリスマスも営業中? (コージーブックス)

現在2作品が翻訳されている、ヴィッキ・ディレイニーの「赤鼻のトナカイの町シリーズ」

 

物語の舞台は、アメリカのニューヨーク州北部の架空の町ルドルフ。

 

あの「赤鼻のトナカイ」と同じ名前の町は、一年を通してクリスマスを祝う「クリスマスの町」です✨✨

 

主人公のメリーは、生まれ育ったこの町でクリスマスグッズの専門店を営んでいます。 

 

物語中にはクリスマスの町の描写が数多く登場し、想像するだけでもワクワクします💕

 

表紙のイラストやブックカバーの色使いもクリスマスらしくて、かわいいよね🎄💗

 

これを読めばクリスマス気分が盛り上がること間違いなしのシリーズです

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com

  

 

シリーズ2作目はこちら💡

 

 「クリスマスのシェフは命がけ」ジュリー・ハイジー

クリスマスのシェフは命がけ (コージーブックス)

現在8作が翻訳されている、ジュリー・ハイジーの「大統領の料理人シリーズ」の2作目。

 

シリーズの舞台は、なんとホワイトハウス!!

 

つまりこの作品では、ホワイトハウスのクリスマスを体験できちゃうんです!!

 

主人公のオリーは、ホワイトハウスの厨房をまとめるエグゼクティブシェフ

 

厨房の様子を含めた、ホワイトハウスでのクリスマスイベントの裏側を楽しめるよ!

 

巻末には主人公オリーによる、物語中のホワイトハウスのクリスマスメニューのレシピの紹介もあります💡

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com 

 

「聖夜の罪はカラメル・ラテ 」クレオ・コイル

聖夜の罪はカラメル・ラテ (コージーブックス)

現在17作品が翻訳されている、クレオ・コイルの「コクと深みの名推理シリーズ」の12作目。

 

クリスマスのお話は2作翻訳されているけど、今回紹介するのは、コージーブックスから出版されている新しいほうの作品💡

 

主人公はニューヨークで老舗コーヒーハウス「ビレッジブレンド」のマネージャーを務める、クレア。

 

ビジネスパートナーの元夫や個性的なスタッフとともにお店を守っています。

 

クレアたちは『グレートニューヨーク・クッキー交換パーティー』という、セレブリティ向けのイベントに、コーヒーのケータリング業者として参加します。

 

そのパーティーで事件が起こり、楽しいはずのクリスマスシーズンは思わぬ展開をしていくことに。。。

 

物語の始まりからもうクリスマス一色の本作🎄✨✨

 

ビレッジブレンドの店内の様子コーヒーやフードメニューの味や香りを想像すると本当に幸せな気持ちになります💕💕

 

ビレッジブレンドが近所にあったら毎日行くのにな~💦💦

 

あたたかい部屋で、ぜひコーヒーとクッキーを用意して、極上のコーヒーミステリをお楽しみください☕📚✨

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

シリーズ8作目はこちら💡

 

「雪のドーナツと時計台の謎」ジェシカ・ベック

雪のドーナツと時計台の謎―ドーナツ事件簿〈3〉 (コージーブックス)

現在5作品が翻訳されている、ジェシカ・ベックの「ドーナツ事件簿シリーズ」の3作目。

 

主人公はエイプリル・スプリングスという架空の町で、「ドーナツ・ハート」というドーナツショップを経営しています。

 

クリスマスシーズンのお話だから、作中にはクリスマス向けのドーナツの描写がたくさん登場するよ🎄✨✨

 

クリスマス一色のお店や街並み、ドーナツを想像しながら、お楽しみください🎵

 

読んだらクリスマスドーナツを買いに出かけましょうw

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「にぎやかな眠り」シャーロット・マクラウド

にぎやかな眠り【新版】 (創元推理文庫)

10作品が翻訳され、近年新版も発行されている、シャーロット・マクラウドの「シャンディ教授シリーズ」

 

シリーズ第1弾がクリスマスのお話です💡

 

主人公のピーター・シャンディはバラクラヴァ農業大学の教授

 

大学を中心とした大学町であるバラクラヴァに暮らしています。

 

クリスマスの伝統のイルミネーションにうんざりしていたシャンディは、あてつけに家をど派手に飾り立てて、町を離れます。

 

このことが思わぬ事件の発端になるんだよね。。。

 

きらびやかなクリスマスにうんざりの方理系男子が好きな方はもちろん、男性の方も読みやすいお話だと思います🎄✨✨

 

 

「シュガークッキーが凍えている」ジョアン・フルーク

シュガークッキーが凍えている (ヴィレッジブックス)

現在18作品が翻訳されている、ジョアン・フルークの「〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズ」の6作目。

 

シリーズ中には12月のお話もいくつかあるんだけど、クリスマスが前面に出ているものは2作品💡

 

主人公ハンナは、レイク・エデンという架空の町で「クッキー・ジャー」というクッキー専門店を経営しています。

 

今回紹介するお話では、主人公ハンナが出版する「レイク・エデンとっておき料理集」のためのクリスマスパーティー兼大試食会が行われます。

 

町中の人々が集まり、大いに盛り上がるパーティーですが、そこで事件が。。。

 

レシピ本の試食会ということで、おいしそうな料理名が次から次へと登場します。

 

巻中にはもちろんハンナのクリスマスレシピも掲載💡

 

それに加えて今回は巻末に、「レイク・エデンとっておき料理集」が掲載されています✨✨

 

おいしい料理やスイーツが食べたくなったら、ぜひ再現してみてください🎵

 

あわせて読みたい!シリーズ紹介記事💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

シリーズ12作目はこちら💡

 

「クッキー交換会の隣人たち」リヴィア・J・ウォッシュバーン

クッキー交換会の隣人たち (お料理名人の事件簿 3) (ランダムハウス講談社文庫)

現在5作品が翻訳されている、リヴィア・J・ウォッシュバーンの「お料理名人の事件簿シリーズ」の3作目。

 

主人公は教師を退職後、元教師の下宿人ばかりの下宿を始めたフィリス。

 

お料理やお菓子作りが大好きで、クリスマスにも、友人でライバルのキャロリンとともに、クリスマス・クッキー・コンテストに参加しています。

 

クリスマス気分が高まる中、ご近所の人を招いてのクリスマスクッキー交換会も開催するのですが、近所で起こった事件に巻き込まれることに。。。

 

作中にはおいしいクリスマス・クッキーはもちろん、クリスマスパーティーにもぴったりのお料理がたくさん登場するよ🎄✨

 

巻末にはレシピも掲載されているので、クリスマスのメニューの参考にしてみては。

 

 

「クッキング・ママのクリスマス 」ダイアン・デヴィッドソン

クッキング・ママのクリスマス (クッキング・ママ) (集英社文庫)

現在17作品が翻訳されている、ダイアン・デヴィッドソンの「クッキング・ママシリーズ」の14作目。

 

主人公は「ゴルディロックス・ケータリング」というケータリング業者を営む、ゴルディ。

 

一人息子のアーチと再婚した夫と暮らしています。

 

クリスマスシーズンとあって、ケータリングの仕事で忙しくしている中、またも事件が。

 

それに加えて、過去の事件の亡霊にも悩まされることになります。

 

作中には、ゴルディがクリスマスのケータリング用に考案したメニューや、クリスマスのお菓子が登場💕

 

「クリスマス・キャロル」のディケンズの作品にちなんだメニューなど、レシピも多数掲載されています。

 

ゴルディのレシピを再現して楽しんでみてもいいですね🎄✨

 

 

 

「貧乏お嬢さまのクリスマス」リース・ボウエン 

貧乏お嬢さまのクリスマス (コージーブックス)

現在11作品が翻訳されている、リース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイルシリーズ」の6作目。

 

主人公はイギリス王室の親戚でありながら、貧乏貴族のジョージアナ。

 

デボンの田舎の村で、とあるお屋敷のクリスマスパーティーのホステス役を務めるという仕事を得ます。

 

しかし、穏やかなはずの田舎の村で、またまた事件に巻き込まれることに。。。

 

作中では、キツネ狩りやパントマイム、仮装舞踏会など、古き良きイギリス貴族のクリスマスの様子を楽しむことができます。

 

クリスマスらしく、主人公の家族との絆も描かれ、心あたたまる場面もあるよ💕

 

イベント感満載のイギリスの上流階級のクリスマスをぜひぜひお楽しみください✨

 

 

 

おわりに

f:id:buntin1219:20191122131447j:plain

出典:pixabay.com 

 

イベント企画の第三弾、いかがでしたでしょうか?

 

クリスマスのプレゼントに、外国のクリスマスを疑似体験できるコージーミステリ「くつろげる読書時間」をセットで贈るというのも素敵だね~🎄💕

 

楽しいクリスマスの参考にしていただけたらうれしいです🎵

 

ここで紹介した作品以外に、クリスマス関連のコージー作品でおすすめのものがあれば、ぜひぜひコメント欄あるいはツイッターで教えてください!

 

それではみなさまそれぞれにとって、素敵なクリスマスになりますように✨✨✨

 

💗🎄Merry Christmas🎄💗

 

ぶんちん

 

【ヴィッキ・ディレイニー】赤鼻のトナカイの町シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈19〉】

f:id:buntin1219:20191128192633j:plain

出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

今年のクリスマスは何をして過ごしますか??

 

ハロウィンが終わると、日本では一気にクリスマスムードが高まり、スーパーやショッピングモールなどでもクリスマスの装飾が始まります。

 

クリスマス飾りを見ていると、ウキウキして、なんとなく幸せな気持ちになりますよね💗

 

一年中クリスマスでもいいのにな~🎵

 

作品紹介第19弾は、一年中クリスマスを祝う町が舞台🎄✨✨

 

クリスマス気分を盛り上げてくれるコージーミステリです!

 

クリスマスも営業中? (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 赤鼻のトナカイの町シリーズ

・著者    

 ヴィッキ・ディレイニー

・訳者   

 寺尾まち子

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 経営者系ミステリ

 シングル女子ミステリ

 

真っ赤なお・は・な・の~🎵トナカイさ・ん・は~🎵

 

 

翻訳済みタイトル(2019年11月現在)

  1. クリスマスも営業中? 
  2. サンタクロースの一大事?

 

邦訳タイトルにも表紙にもクリスマス愛があふれてるね~!

 

 

 

主人公

・主人公  

 メリー・ウィルキンソン

・年齢   

 30代

・仕事   

 クリスマスグッズ専門店の店主

・家族構成

 父、母(同じ町に居住)

 妹2人、弟(それぞれ独立)

・ペット  

 犬一匹(マティ)

・恋のお相手

 アラン・アンダーソン

 (木製玩具職人)

 ラス・ダラム

 (地元紙の編集発行人)

 

クリスマスグッズ専門店!?行って買い物したい!

 

舞台

f:id:buntin1219:20191122125548j:plain

※写真はイメージです 出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 ルドルフ

 (ニューヨーク州北部の架空の町)

 

◇ニューヨーク州文化教育センターHPwww.nysed.gov

 

ニューヨーク州か~。冬はとっても寒そうだけど、行ってみたいな~!

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

一年中クリスマスの町!!

f:id:buntin1219:20191122130137j:plain

出典:pixabay.com

 

このシリーズの舞台はなんとも魅力的な町。

 

一年を通してクリスマスを祝う「クリスマスの町」、その名もルドルフ

 

そう、あの「赤鼻のトナカイ」の名前と同じ名前の町なんだよ💡

 

この町は以前主人公の父親が町長だったころに、町の名前から町おこしの方法を思いつき、クリスマスの町として息を吹き返しました🎄✨✨(物語中でもその経緯が説明されています。)

 

それにしても一年中クリスマスという発想の大胆さに驚きます。

 

作中にはそんなクリスマスの町の様子も描写されています。

 

特に主人公が経営する雑貨屋さんの様子は、思い描くだけでワクワク💕

 

クリスマス大好きなわたしとしては、本当に行ってみたい町です!!!

 

30代での人生の転機

f:id:buntin1219:20191122130203j:plain

出典:pixabay.com

 

物語の主人公メリーは、生まれも育ちもルドルフ。

 

大学進学で故郷を離れ、卒業後はニューヨークシティで雑誌編集者として働き、華やかな暮らしをしていました。

 

だけど婚約者の裏切りに遭い、仕事を辞めて帰郷することに。。。

 

故郷ルドルフで経営者として再スタートを切ります

 

「30代で新たな人生の一歩を踏み出した主人公」という設定は、コージーミステリに多くみられますが、この主人公もそんな女性の一人。

 

経営者としては新米で、従業員やお隣さんともめたりと、苦労している面も垣間見えます。

 

それでも淡々とがんばる主人公の姿に勇気をもらえる作品です。

 

ちなみにですが、メリーはお料理が苦手。

 

コージーミステリにはめずらしい、冷凍ピザをチンするというシーンも出てくるよ💡

 

そんな、「元・いそがしい都会人」らしいシーンからも主人公のキャラクターが見えて微笑ましいです。

 

小さな町で暮らすこと

f:id:buntin1219:20191122130235j:plain

出典:pixabay.com

 

30代で再び故郷での暮らしをスタートさせた主人公ですが、やはり田舎町のしがらみというものに悩みます。

 

幼いころからみんな知り合いで、父親は地元の名士ですから、彼女はただでさえ有名人。

 

そこに殺人事件が起こり、その事件に巻き込まれると、あっという間に噂の的に。。。

 

人間関係が濃密という環境は、時に温かく、時にうっとおしくなるもの。

 

そうした描写もリアルで、主人公の心境に共感できる方も多いのではないでしょうか。

 

 

 おわりに 

f:id:buntin1219:20191122130916j:plain

出典:pixabay.com

 

原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

わたしは子供のころからクリスマスが大好きなので、一年中クリスマス気分を味わえる町なんて夢のようです🎄✨✨

 

このシリーズをクリスマスシーズンに読めば、間違いなく気分が盛り上がりますが、クリスマスじゃないときにも本を開いて、クリスマス気分を味わおうと思います💕

 

この作品のおかげで一年中クリスマスを楽しめるね🎵

 

この作品を読んで、みなさんも楽しいクリスマスをお過ごしください!

 

Merry Christmas!!🎅🎄💕

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

ヴィッキ・ディレイニーさんの作品も聴くことができます💡

www.audible.co.jp

 ※残念ながら「赤鼻のトナカイの町シリーズ」は未リリースでした💦(2019年11月現在)

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡 

vickidelany.com

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



【ジュリー・ハイジー】大統領の料理人シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈18〉】

f:id:buntin1219:20191128191733j:plain

出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

アメリカの政治の中枢、ホワイトハウスの舞台裏について考えたことはありますか?

 

ホワイトハウスにももちろん裏方のスタッフたちがいて、日々、大統領とその家族のために働いています。

 

一見華やかそうだけど、大変なことがたくさんあるんだろうな。

 

作品紹介第18弾は、世界が注目するホワイトハウスで働く料理人が主人公の物語です。

 

 

厨房のちいさな名探偵 (コージーブックス)

 

作品概要やシリーズの順番、おすすめポイントを紹介していきます!

 

政治に興味がない方も、ホワイトハウスのバックヤードを一度覗いてみませんか?

 

基本情報

・シリーズ名 

 大統領の料理人シリーズ

・著者    

 ジュリー・ハイジー

・訳者   

 赤尾秀子

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 グルメミステリ

 専門職系ミステリ

 

グルメミステリだけど、仕事の様子が詳しく描かれる専門職系ミステリでもあるんだね💡

 

 

翻訳済みタイトル(2019年11月現在)

  1. 厨房のちいさな名探偵 
  2. クリスマスのシェフは命がけ 
  3. 春のイースターは卵が問題 
  4. 絶品チキンを封印せよ
  5. 誕生日ケーキには最強のふたり 
  6. 休暇のシェフは故郷へ帰る 
  7. 晩餐会はトラブルつづき 
  8. ほろ苦デザートの大騒動

 

2019年11月に久々の新刊が発売されたよ💡

 

 

 

主人公

・主人公  

 オリヴィア(オリー)・パラス

・年齢   

 20代後半~30代前半

・仕事   

 ホワイトハウスのアシスタント・シェフ(のちにエグゼクティブ・シェフに)

・家族構成

 母、祖母(二人ともシカゴ在住)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 トム・マッケンジー

 (シークレット・サービス)

 レナード・ギャビン

 (主任特別捜査官)

 

自分の仕事にまっすぐで、使命感の強いかっこいい主人公だよ!

 

舞台

f:id:buntin1219:20191120134714j:plain

出典:pixabay.com

 

・国    

 アメリカ

・地域

 ワシントンD.C.

 

◇ワシントンD.C.の観光局HP(英語版)💡

washington.org

 

威厳のある建物が並んでるイメージ。ニュース映像でよく登場するね。

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

アメリカの政治の中枢ホワイトハウスの舞台裏!

f:id:buntin1219:20191120135017j:plain

 出典:pixabay.com

 

この物語の最大の特徴は、やはりホワイトハウスが舞台という点でしょう。

 

言わずと知れた、アメリカの政治の中枢。

 

そのホワイトハウスのバックヤードをのぞくことができます

 

施設内部の様子や独特の慣例、年中行事などなど🎵

 

日本人には特になじみのない場所なだけに、とても興味をそそられます。

 

シリーズ中に大統領が変わるのですが、その際には当然ながら厨房にもいろいろと変更があります。

 

フィクションながら、政権交代をホワイトハウススタッフ目線で体験できるというのもおもしろいです。

 

仕事をする女性のかっこよさ

f:id:buntin1219:20191120140854j:plain

出典:pixabay.com

 

主人公のオリーは、ホワイトハウスの厨房で働く料理人

 

シリーズ中にエグゼクティブ・シェフに昇格し、さらに仕事上の責任が増します。

 

自分よりも年上の男性スタッフに反抗されたり、他部署のスタッフに下に見られたりしながらも、大統領一家のために注文通りの料理を提供し続ける。

 

そのプロとしての毅然とした仕事ぶりに、周囲が心を動かされていくんだよね。

 

「今は家でゆっくりする時間よりも仕事」というその覚悟に、自分自身の働き方を考えさせられます。

 

今、働くことに悩んでいる女性たちに、ぜひ読んでほしい作品です

 

主人公の恋の行方

f:id:buntin1219:20191120141254j:plain

出典:pixabay.com

 

あまりプライベートの時間がとれない主人公オリー。

 

恋のお相手との出会いはやはり職場になります。

 

時には国家機密がかかわる事態も発生する職場だけに、いろいろと難しいことも。

 

オリーの持ち前の好奇心や行動力が吉と出たり、凶と出たり。。。。

 

恋には不器用な主人公の乙女な一面もお楽しみください。 

 

 

 おわりに 

f:id:buntin1219:20191126111839j:plain

出典:pixabay.com

 

原作は9作出版されており、現時点で8作の翻訳版が出版されています。

 

今後の出版予定はわからないのですが、 ぜひとも継続して翻訳してほしい作品です✨

 

コージーミステリの大抵のシリーズは、シリーズの何作目から読んでも楽しめるのですが、この作品は、1作目から順番に読み進めるのをおすすめします!

 

登場人物のキャラクターや、それぞれのホワイトハウス内での役割、人間関係の変遷などを理解して読んでいったほうが楽しめる作品だよね!

 

ぜひ物語のはじめから読み進めて、主人公の成長とホワイトハウスのお仕事模様をお楽しみください。

 

ホワイトハウスで働くスタッフへの親近感が湧いてくることと思います💗

  

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

ジュリー・ハイジ―さんの「大統領の料理人シリーズ」を英語で楽しみませんか?

 

原書で出版されている9作品すべてを聴けますよ💡

www.audible.co.jp

 

ジュリー・ハイジ―さんのその他のシリーズも揃ってます💡

www.audible.co.jp

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを楽しみながら、英語の勉強にもなるよ🎵

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介 

情報満載の作者ホームページ💡

www.juliehyzy.com

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com


【ジョアン・フルーク】〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈17〉】

f:id:buntin1219:20200206221052j:plain

出典:pixabay.com

 

みなさんは疲れたときに何に癒されていますか?

 

甘くておいしいお気に入りのクッキー

 

大好きな人たちとおいしい食事を囲む時間

 

小説の世界に没入できる読書

 

そんなあなたにぴったりのコージーミステリがあります!

 

翻訳コージーミステリの代表格ともいえる、クッキー屋さんが舞台のロングセラーシリーズだよ!!

 

甘いクッキーを片手にぜひお楽しみください!

 

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズ

・著者    

 ジョアン・フルーク

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 ヴィレッジブックス(1~19巻)

 ミラブックス(20巻~)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 グルメミステリ

 スイーツミステリ

 経営者系ミステリ

 

 おいしいグルメとスイーツがたっぷり詰まった、お腹が空いてくるミステリ!

  

翻訳済みタイトル(2023年7月現在)

1.チョコチップ・クッキーは見ていた

2.ストロベリー・ショートケーキが泣いている

3.ブルーベリー・マフィンは復讐する

4.レモンメレンゲ・パイが隠している

5.ファッジ・カップケーキは怒っている

6.シュガークッキーが凍えている

7.ピーチコブラーは嘘をつく

8.チェリー・チーズケーキが演じている 

9.キーライム・パイはため息をつく

10.キャロットケーキがだましている

11.シュークリームは覗いている 

12.プラムプディングが慌てている

13.アップルターンオーバーは忘れない 

14.デビルズフード・ケーキが真似している

15.シナモンロールは追跡する

16.レッドベルベット・カップケーキが怯えている

17.ブラックベリー・パイは潜んでいる 

18.ダブルファッジ・ブラウニーが震えている

19.ウェディングケーキは待っている 

20.バナナクリーム・パイが覚えていた

21.ラズベリー・デニッシュはざわめく

22.チョコレートクリーム・パイが知っている

23.ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ

 

〈最新刊はコチラ!〉

 

20巻からはレーベルがmirabooksに変わったよ!

 

・シュガー&スパイス

(アンソロジー。「クリスマス・デザートは恋してる」で参加)  

 

主人公

・主人公  

 ハンナ・スウェンセン

・年齢   

 29歳(第1作当時)

 →たぶん34歳(第18作時点)

・仕事   

 〈クッキー・ジャー〉のオーナー

・家族構成

 母、妹2人、義弟(次女の夫)、

 姪2人(いずれも主人公とは別居)

・ペット  

 猫1匹(モシェ)

・恋のお相手

 ノーマン・ローズ

 (歯科医)

 マイク・キングストン

 (保安官助手)

 ???

 ・知り合いの警察関係者

 ビル・トッド保安官

 (義理の弟。元保安官助手。)

 ロニー・マーフィー保安官助手

 

家族や友人とのチームワークで事件を解決していく、実はモテモテの主人公!

 

舞台

f:id:buntin1219:20200206214815j:plain

出典:pixabay.com

 ・国    

 アメリカ

・地域

 レイク・エデン

 (ミネソタ州)

 

 ◇ミネソタ在住の方が運営されているブログです💡

sakura-minnesotajournal.blogspot.com

 

人情あふれる個性的な町民たちとのやり取りも楽しいシリーズ!

 

ぶんちんのおすすめポイント

食べることが大好きな登場人物たち

f:id:buntin1219:20200206220544j:plain

出典:pixabay.com

 

この作品に登場する人々は、いずれも食べることが大好き💕

 

主人公の自宅やレストランに集まっての食事会の描写は、それはそれは楽しそうでおいしそう!!

 

「食べることは生きること」ということを何度も思い起こさせてくれる作品です。

 

数々の料理やお菓子のレシピは巻末掲載だけでなく、本編中にもどんどん登場。

 

コージーミステリは基本的に生活や料理の描写が細かいものが多いですが、このシリーズは群を抜いています

 

くれぐれも空腹時には読まないようにしてくださいw

 

スウェンセン家の女たち

f:id:buntin1219:20200206220753j:plain

出典:pixabay.com

 

主人公の家族は母、主人公、妹2人の女だらけの4人組。(そこに、次女アンドリアの夫と娘たちが加わります。)

 

このスウェンセン家の女たちの結束の強さもこの作品の読みどころ。

 

主人公は、姉妹で唯一の亡き父に似た容姿で、本人は姉妹の中ではあまり美しくないと思い込んでいます。

 

そうした意味で、妹たちに対して複雑な思いを抱いているのですが、妹たちは姉である主人公が大好き

 

姉の力になりたいと、お店を手伝ったり、事件の調査に協力したり、がんばっているのがわかります。

 

シリーズが進んでいくにつれて、姉妹の絆が強まっていくのも感じられて、微笑ましいよ。

 

姉妹の母も、強烈で愛すべきキャラクター。

 

母娘問題も当然ながら描かれています。

 

世界共通の母娘の悩みも、ぜひ参考にしてください💡

 

主人公の気になる恋愛模様

f:id:buntin1219:20200206220824j:plain

出典:pixabay.com

 

この主人公はわかりやすくモテモテです💕

 

おだやかな歯科医ノーマン。

 

イケメン刑事のマイク。 

 

長きにわたってこの二人の間で心揺れます

 

わたしはシリーズの途中の作品から読み始めたのですが、登場人物紹介のところにボーイフレンドが2人いて、最初は面食らいました💦

 

海外では同時並行でデートを重ねるのもありなのかもしれないけど、ちょっとびっくりしちゃうよねw

 

他のコージーではあまりない設定だと思いますw

 

この三角関係がどうなっていくのかも読みどころの一つです💖

 

 おわりに 

f:id:buntin1219:20200206220856j:plain

出典:pixabay.com

 

原作は25作以上出版されており、現時点で21作の翻訳版が出版されています。

 

20作目からは新しいレーベルで再始動💡


harpercollins.co.jp

 

少し間が空いていたので心配していたのですが、主人公の人生の選択やおいしい料理の数々を今後も楽しめそうです🎵

 

あとがきで訳者の方がたびたび書かれていますが、シリーズの長さに気後れせずに、ぜひ好きな作品から読んでいただきたいです。

 

好きなスイーツがタイトルに入っている作品でも、表紙のイラストが気に入った作品でも、好きな季節のお話の作品でも、きっかけはなんでもOK!

 

さっき少し書きましたが、この作品は描写の細かさが群を抜いている作品。

 

途中の作品から読んでも、情景描写や説明が丁寧なので、設定や登場人物のキャラクター、これまでの流れなどはすぐに理解できます。

 

思い切って気になった作品から、手に取ってみてください✨✨

 

ぶんちん

 

  

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

ジョアンさんの作品ももちろんあり、「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」以降の作品が出ていますよ💡

 

 わたしも実際に登録して体験中ですが、一度日本語で読んだ作品だと、英語で聴いても大体わかります✨

 

原書の雰囲気を味わいつつ、英語の勉強にもなるのでおすすめ!!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介 

情報満載の作者ホームページ💡

https://joannefluke.com/

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

  

感謝祭シーズンに読みたい!おすすめコージーミステリ2作品!【イベント企画〈2〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

11月になり、寒く感じる日が増えました🍂

 

今回はイベント企画第二弾!!

 

前回のイベント企画🎃 ↓ 

www.buntin-cozylife.com

 

今回は、アメリカで11月に祝われる感謝祭にちなみ、感謝祭に読みたい!コージーミステリ2作品!をご紹介します✨

 

 

感謝祭に読みたい!2作品はこちら!

・感謝祭の勇敢な七面鳥 (創元推理文庫)

・感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)

 

※リンクをクリックするとamazonの商品紹介ページを見ることができます

 

 

作品紹介

「感謝祭の勇敢な七面鳥」レスリー・メイヤー

感謝祭の勇敢な七面鳥 (創元推理文庫)

10作品が翻訳されている、レスリー・メイヤーのルーシー・ストーンシリーズの7作目。

 

タイトルがちょっと不思議ですが、読めば謎が解けます💡

 

物語の舞台はアメリカのメイン州、ティンカーズコーヴという架空の町。

 

主人公は4人の子の母親。

 

進学で実家を出た長男が感謝祭に帰ってくることになり、大張り切り!

 

子供の成長に振り回され、感謝祭の準備もし、謎も解く✨

 

相変わらず大忙しのお母さん探偵の日常から、アメリカの感謝祭を感じてください🎵

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「感謝祭は邪魔だらけ」クリスタ・デイヴィス

感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)

現在2作品が翻訳されている、クリスタ・デイヴィスの家事アドバイザーの事件簿シリーズの1作目。

 

物語の舞台は、アメリカのバージニア州アレクサンドリア。

 

主人公はバツイチの家事アドバイザー。

 

親兄弟や昔馴染み、ご近所さんを自宅に招いて、感謝祭を祝うことになりました。

 

感謝祭の支度に加えて料理コンテストへの出場もあり、大忙しです💦

 

久々に家族が集まったときの、独特な賑やかさの描写がなんともリアル。

 

イベントならではの群像劇をお楽しみください🎵

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

 

そもそも感謝祭とは?

f:id:buntin1219:20191115230834j:plain

 

海外のドラマやミステリが好きな方にはおなじみのイベントだと思います。

 

アメリカやカナダ等で秋に祝われているもので、起源は諸説あるようですが、アメリカの開拓者たちが始めたものと言われています。

 

感謝祭 - Wikipedia

 

いつもはバラバラに暮らす家族が一堂に会し、七面鳥やパンプキンパイを囲んで、今の幸せに感謝するお祭りです。

 

日本でいう、お盆やお正月の雰囲気に近いかもしれませんね。

 

海外でも親戚が集まると日本と同じような楽しさや悩みがある様子。

 

イベントうつの方は、感謝祭コージーを読むと少し心が軽くなるかも?!

 

 

おわりに

イベント企画の第二弾、いかがでしたでしょうか。

 

イベントをきっかけに、コージーミステリに興味を持っていただけたらうれしいです✨✨

 

感謝祭関連の作品はまだまだありそうなので、見つけたらまたリライトしていきたいと思います!

 

ここで紹介した作品以外に、感謝祭関連のコージー作品でおすすめのものがあれば、コメント欄あるいはツイッターで教えていただけたらうれしいです。

 

ミステリだけでなく、異文化を知る手段としても感謝祭コージーをぜひぜひお楽しみください🎵

 

 

ぶんちん

 

【コニー・アーチャー】スープ専門店シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈16〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第16弾は、スープ専門店が舞台のこちらの作品!

 

謎解きはスープが冷めるまえに (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 スープ専門店シリーズ

・著者    

 コニー・アーチャー

・訳者   

 羽田詩津子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 グルメミステリ

 経営者系ミステリ

 シングル女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・謎解きはスープが冷めるまえに

・招かれざる客には冷たいスープを

・かぼちゃスープと収穫祭の男

・春のスープと悩める花嫁

 

 

 

主人公

・主人公  

 ラッキー・ジェイミソン

・年齢   

 おそらく20代(調査中)

・仕事   

 スープ・レストランの店主

・家族構成

 祖父(主人公とは別居)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 イライアス・スコット(医師)

 ・知り合いの警察関係者

 ネイト・エジャートン署長

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 スノーフレーク

 (ヴァーモント州)

・2018年 バーモント州で絶対外さない観光スポット 10選 【定番から穴場まで!】 トリップアドバイザー

www.vtliving.com


 

ぶんちんのおすすめポイント

愛情深い主人公

この物語の主人公は、大学を卒業後も生まれ故郷を離れて暮らしていましたが、両親の突然の事故死により、故郷に帰ってきて暮らすことになりました。

 

血のつながった家族は祖父のみ。

 

突然の人生の大きな変化に直面し、戸惑いながらも、主人公は村での生活を構築していきます。

 

村の人の助けを借りて、住まいを見つけ、両親が経営していたスープ専門店を祖父とともに続けていくことを決めるのです。

 

これだけ辛い状況におかれている主人公は、コージーミステリの中でも珍しい。

 

物語とはいえ、よく心身のバランスを保っていられるな~と思ってしまいます。

 

そんな辛い状況にも関わらず、主人公の周囲への献身ぶりがすごい。

 

よっぽど根が愛情深くないと、ここまでできないのではないかと思わせられます。

 

そんな主人公の姿から、亡くなったご両親がどんな方だったのかが伝わってくるようです。

 

温かい人のつながり

祖父の人望もあり、村の人々は毎日のように主人公のお店を訪れ、シェフのスープを楽しみます。

 

そうして顔を合わせていくうちに、村人と主人公の間に段々とつながりが生まれていくのが、1巻から順に読んでいくとわかります。

 

主人公に住まいを見つけてくれた村の名士の女性は、母親のような存在となり、店のシェフや親友とは家族のような付き合いになっていきます。

 

恋人との様子も微笑ましいです。

 

最初は寂しげだった主人公の周囲が、いつのまにか温かい雰囲気になっていて、主人公が村の中で本当の居場所を見つけていく様子が、なんともうれしい。

 

村の人とのつながりが、素直に温かいものに感じられる作品です。

 

小さな村の移住者

この村人の中に、元大学教授の移住者が登場します。

 

彼は引退後に歴史の本を書くために、落ち着いて執筆にあたれる住まいを探していました。

 

主人公は彼に、亡くなった両親の家を貸し出します。

 

実は両親の家にはまだローンが残っており、手放すしかないと考えていたところだったのです。

 

移住者に家を貸し出すことで、主人公は、実家を手放すことなく、維持できることになったのでした。

 

この移住者の教授も、もちろん店の常連。

 

人当たりがよく、村の人にも溶け込んでいきます。

 

コージーミステリで「移住者」というと、アガサ・レーズンシリーズの主人公アガサが思い浮かびますが、彼女は摩擦をおこしつつ村に溶け込んでいくタイプですので、ちょっと違う感じですね。

 

www.buntin-cozylife.com

 

また他のシリーズだと、「移住者」は登場してすぐに犠牲者になってしまったりするので、最初は心配だったのですが、彼に関しては大丈夫かな?と思っています。

 

物語の中で彼の知識が役に立つ場面もあり、今後も活躍が楽しみな存在です。

 

 

 おわりに

物語の中心となるスープ専門店、スプーンフル。

 

お店の描写も温かく、シェフの作るメニューも魅力的で、本当に行ってみたくなります。

 

日本でスープ専門店というと、スープストック東京が思い浮かびます。

 

この物語を読んでいると、行きたくなります。

www.soup-stock-tokyo.com

 

これからの季節には、特に温かいスープが恋しくなりそうですね。

 

おいしいスープとともにこの作品をお楽しみください!

 

原作は5作出版されており、現時点で4作の翻訳版が出版されています。

 

とても面白いシリーズですので、ぜひこのまま順調に5作目も翻訳してほしいです!

 

ぶんちん

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

残念ながらエイヴリー・エイムズさんの作品は発見できなかったのですが、興味のある方はぜひぜひお試しを!!

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

www.conniearchermysteries.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com