Buntin's Cozy Mystery Library

コージーミステリが楽しめて、気軽に立ち寄れる図書館のようなブログにしたいです♪

ハロウィンシーズンに読みたい!おすすめコージーミステリ6作品!【イベント企画〈1〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

季節は巡り、すっかり秋になりましたね・・・🍂

 

というわけで今回は、10月最大のイベント🎃ハロウィン🎃にちなみ、ハロウィンに読みたい!コージーミステリ6作品!をご紹介します✨

 

 

ハロウィンに読みたい!6作品はこちら!

・ハロウィーンに完璧なカボチャ (創元推理文庫)

・かぼちゃスープと収穫祭の男 (コージーブックス)

・かぼちゃケーキを切る前に (ランダムハウス講談社文庫 )

・ジャスミン・ティーは幽霊と(RHブックス・プラス)

・ファッジ・カップケーキは怒っている (ヴィレッジブックス)

・ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

※リンクをクリックするとamazonの商品紹介ページを見ることができます

 

 

作品紹介

「ハロウィーンに完璧なカボチャ」レスリー・メイヤー

ハロウィーンに完璧なカボチャ (創元推理文庫)

10作品が翻訳されている、レスリー・メイヤーのルーシー・ストーンシリーズの3作目。

 

タイトルや表紙から、もうハロウィン一色の作品です。

 

物語の舞台はアメリカのメイン州、ティンカーズコーヴという架空の町。

 

少し昔に書かれている作品と言うこともあり、典型的なアメリカのハロウィンの雰囲気を作品を通して味わうことができます。

 

主人公は4人の子供を育てる母親で、旦那さんともラブラブ💕

 

ハロウィンのイベント用にカップケーキを焼いたり、家族で仮装をして出かける様子も描かれ、イベントを家族で楽しむ様子がなんとも微笑ましいです。

 

でもその合間に村で起きた放火殺人事件の調査もしちゃいます。

 

イベントの時期には大忙しのお母さんたちには、うなずける箇所も多い作品ではないでしょうか。

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「かぼちゃスープと収穫祭の男」コニー・アーチャー

かぼちゃスープと収穫祭の男 (コージーブックス)

現在4作品が翻訳されている、コニー・アーチャーのスープ専門店シリーズの3作目。

 

物語の舞台は、アメリカのヴァーモント州にある架空の村、スノーフレーク。

 

主人公はこの村で、亡き両親から引き継いだスープ専門店「スプーンフル」を経営しています。

 

地域の収穫祭のイベント会場に選ばれたスノーフレーク村。

 

そのシーズンに合わせて、スプーンフルではハロウィンの特別企画を行います。

 

・ハロウィン当日は午後3時~5時まで、スープを無料で提供

 (トリックオアトリートに出かける前の子供たちにも利用してもらえる)

・手作りのジャック・オー・ランタンのコンテスト

 (優勝商品はスプーンフルのお食事券)

 

村の子供から大人まで、ハロウィンを楽しめる企画です。

 

ハロウィン当日までの間に、村の人々がお手製のジャック・オー・ランタンを手に店にやってきます。

 

日ごとに個性的なジャック・オー・ランタンが増えていく店内の様子を想像するだけで、ワクワクが止まりません🎃💖

 

もちろんタイトルにあるかぼちゃのスープも登場。

 

巻末にはレシピも掲載されているので、スプーンフルの味を再現できますよ。

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「かぼちゃケーキを切る前に」リヴィア・J・ウォッシュバーン

かぼちゃケーキを切る前に (ランダムハウス講談社文庫 ウ 3-2 お料理名人の事件簿 2)

5作品が翻訳されている、リヴィア・J・ウォッシュバーンのお料理名人の事件簿シリーズの2作目。

 

舞台はテキサス州ウェザーフォード。

 

主人公は教師を退職した後、下宿のオーナーをしています。

 

小学校の秋祭りのチャリティー・オークションに豪華なケーキの数々が出品される中、お料理名人の主人公も手作りケーキを出品します。

 

そのケーキが、表紙に描かれている「巨大かぼちゃケーキ」🎃

 

巻末にレシピが掲載されていますので、味が気になる方はぜひチャレンジしてみてください。

 

また、実物の本を手に取っていただくとわかるのですが、カバーの背表紙と裏表紙にデザインされたカラーが、ハロウィンカラーになっています。

 

こうした細かい演出もうれしい一冊です。

 

 

「ジャスミン・ティーは幽霊と」ローラ・チャイルズ

ジャスミン・ティーは幽霊と [お茶と探偵5] (RHブックス・プラス)

コージーミステリといえばこの人!ローラ・チャイルズのお茶と探偵シリーズの5作目。

 

物語の舞台はアメリカのサウスカロライナ州チャールストン。

 

主人公はこの地で、「インディゴ・ティーショップ」というティーショップのオーナーをしています。

 

季節は10月、町の墓地で「ゴースト・ウォーク」という慈善イベントが開催されます。

 

日本でいう肝試しの西洋バージョンという感じでしょうか。

 

作中で特にハロウィンが強調されているわけではないのですが、季節とゴースト、表紙の感じからもハロウィン風の雰囲気を感じたので、今回の作品リストに選びました。

 

随所に登場するお茶の知識とともに、10月のサウスカロライナの雰囲気を楽しみましょう。

 

 

「ファッジ・カップケーキは怒っている」ジョアン・フルーク

ファッジ・カップケーキは怒っている (ヴィレッジブックス)

ヴィレッジブックス発コージーミステリの代表作!ジョアン・フルークの〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズの5作目です。

 

物語の舞台は、アメリカのミネソタ州にある架空の町レイクエデン。

 

主人公のハンナはこの町でクッキー専門店〈クッキー・ジャー〉を経営しています。

 

毎回おいしそうなスイーツとお料理の描写がたまらない作品です。

 

この作品はハロウィンシーズンのお話ということで、主人公のお店だけでなく、町の人のハロウィンの支度についても描かれています。

 

アメリカの田舎町のハロウィンを思い描きながら読むと楽しいです🎃✨✨

 

この作品は18作目まで翻訳されていますが、どの巻から読み始めても、問題なく楽しめる作品になっています💡

 

好きなタイトルや好きな季節のお話から、読み始めてみてください✨

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「ハロウィーン・パーティ」アガサ・クリスティー

ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

言わずと知れたミステリの女王、アガサ・クリスティーの長編作品の一つ。

 

エルキュール・ポアロが友人から、とある館で開催された、ハロウィーン・パーティの殺人事件を解決するように依頼されます。

 

タイトルも表紙のデザインもがっつりハロウィンで、なんだかうれしくなってしまい、コージーミステリではないのですが、選んでしまいました(スミマセン💦)

 

ポアロが登場するのは、言うまでもなくハロウィーン・パーティの後なので、ポアロがハロウィンを楽しむような描写は登場しません。

 

しかし、作品全体に独特の不思議な雰囲気が満ちていて、そこがハロウィンらしいと感じました。

 

原書は1969年刊行ということで、ハロウィーン・パーティの描写からは、古き良きイギリスのハロウィンを感じることができます。

 

ハロウィンにパーティを計画されている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

「ハロウィン」と呼んではいけない??

今回作品を選ぶ中で、ハロウィンという表現が積極的には使われない作品があると気が付きました。

 

明らかにハロウィンのイベントでも、「収穫祭」や「秋祭り」という表現が使われているのです。

 

リヴィア・J・ウォッシュバーンの「かぼちゃケーキを切る前に」の中に、こんな一文があります。

昔はハロウィーンにあわせて開かれたが、いうまでもなくいまでは禁止。秋祭りとか収穫祭とか、議論を呼ばない名称になった。

 

つまり、「ハロウィン」と呼ぶことは議論を呼ぶということ??

 

気になって少し検索をしたりしてみましたが、明確なものが見つからず。。。

 

ウィキペディアのハロウィンのページを読んで、なんとなく推測したのは、宗教上の理由で、「ハロウィン」というイベントだと、参加できない人がでてくるという背景があるのではないか、ということです。

 

もし、このあたりのことに詳しい方や、詳しく載ってる書籍などご存知の方は、コメント欄あるいはツイッターにてご教示いただけたらと思います。(リサーチが甘く、すみません。)

 

 

おわりに

はじめてのイベント企画、いかがでしたでしょうか。

 

楽しんでいただき、少しでもコージーミステリに興味を持っていただけたらいいなと思います。

 

ハロウィン関連の作品はまだまだありそうですが、残念ながら読書量が追いつかずの状況です🎃💦

 

きちんと読んで、おすすめできるよう、どんどん読んでいきたいと思います。

 

ここで紹介した作品以外に、ハロウィン関連のコージー作品でおすすめのものがあれば、コメント欄あるいはツイッターで教えていただけたらうれしいです。

 

コージー作品は表紙のデザインもかわいらしいので、ハロウィンのインテリアとして飾っても楽しいと思います。

 

読むもよし、飾るもよし、ぜひともコージーミステリを通してハロウィンを楽しんでください🎵

 

HAPPY HALLOWEEN🎃✨

 

 

ぶんちん

 

【エイヴリー・エイムズ】チーズ専門店シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈15〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第15弾は、

チーズとワイン好きにはたまらない専門店が舞台のこちらの作品!

 

名探偵のキッシュをひとつ (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 チーズ専門店シリーズ

・著者    

 エイヴリー・エイムズ

・訳者   

 赤尾秀子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 グルメミステリ

 経営者系ミステリ

 シングル女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・名探偵のキッシュをひとつ

・チーズフォンデュと死の財宝

・消えたカマンベールの秘密 

・ブルーベリー・チーズは大誤算

 

 

 

主人公

・主人公  

 シャーロット・べセット

・年齢   

 34歳(第二作時点)

・仕事   

 チーズ&ワイン専門店店主

・家族構成

 いとこ、姪2人(主人公と同居)

 祖父、祖母(主人公とは別居)

・ペット  

 猫一匹(ラグズ)

・恋のお相手

 ジョーダン・ペイス

 (チーズ製造業者)

 ・知り合いの警察関係者

 ウンベルト・アーソ署長

 (敵対?)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 プロヴィデンス

 (オハイオ州)

www.gousa.jp 

   

ぶんちんのおすすめポイント

チーズとワインの専門店♪

この物語の主人公は、祖父母から引き継いだチーズショップを経営しています。

 

新たに設けたワイン専門の別館はソムリエのいとこの担当。

 

チーズとワインのお店って、、、本当にいいお店ですよね。

 

どちらも専門店なので、そのクオリティは確かなもの。

 

チーズとワインについての描写部分は勉強になりますし、お店の内装も素敵で、描写を読んでいるだけでワクワクしてきます。

 

巻末にはチーズを使ったレシピも 多数掲載されています。

 

チーズとワインに興味のある方はぜひぜひ読んでみてください。

 

家族経営は難しい???

家族で経営しているタイプのお店は、家族という近い存在で運営されているために、結束も強いですが、衝突が起こりやすいイメージがあります。

 

しかし、この物語に登場する〈フロマジュリー・べセット〉は、おおむねうまくいっているようです。

 

それぞれがお店で担う役割をはっきりさせ、それについてお互いに納得しているからなのかなと思います。

 

引退した祖父母も同じ町に暮らしてはいますが、孫娘たちの経営方針について、余計な口を挟むことはしません。

 

家族経営について、参考にしたい方にもおすすめの作品です。

 

家族の中での様々な役割

主人公は経営者であると同時に、家族の中で様々な役割を担っています。

 

まずは、いとこの二人の娘の母替わり。

 

繊細な子どもの気持ちに配慮しながら、あらゆる面でサポートをしています。

 

また、高齢の祖父母に世話や手伝いが必要なときには、そちらのケアも担います。

 

家族の一員としての責任を果たしつつ、自身のビジネスやプライベートも充実させていく主人公のがんばりには、脱帽です。

 

複雑な思いを抱えながらも、家族を支え、お店を切り盛りしていく主人公。

 

本当に幸せになってほしい主人公の一人ですね。

 

自分もがんばらねばと思わされます。

 

 

 おわりに

わたしはチーズが大好きです。

 

WOWOWで放送している「チーズ!チーズ!チーズ!」という番組をチェックするぐらい好きです。

www.wowow.co.jp

 

まだ全然チーズを開拓出来ていないので、ライフワークとして、徐々に進めていきたいと思っています。

 

このシリーズはチーズが主役ということで、読んでいてワクワクする作品の一つです。

 

原作は7作出版されており、現時点で4作の翻訳版が出版されています。

 

主人公の恋の行方も気になりますし、何よりもっとチーズの世界を楽しみたい!

 

続編の翻訳をお願いします!!!

 

ちなみに著者のエイヴリーさんは、別名義ダリル・ウッド・ガーバーとしても作品を発表されています。

 

こちらの名義でのシリーズもかなりあるみたいですが、翻訳はまだみたい。。。

 

そちらのシリーズもぜひ読んでみたいです!!

 

ぶんちん

 

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

残念ながらエイヴリー・エイムズ名義の作品は、発見できなかったのですが、ダリル・ウッド・ガーバー名義の作品は一作ありました!

 

興味のある方はぜひぜひ「 Daryl Wood Gerber」で検索を!!

 

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【ジュリア・バックレイ】秘密のお料理代行シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈14〉】

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出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第14弾は、

OLと秘密の仕事、2足のわらじで夢を追う主人公が登場!

 

そのお鍋、押収します! (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 秘密のお料理代行シリーズ

・著者    

 ジュリア・バックレイ

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 グルメミステリ

 専門職系ミステリ

 シングル女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2020年5月現在)

・そのお鍋、押収します! 

・真冬のマカロニチーズは大問題!

 

 

 

主人公

・主人公  

 ライラ・ドレイク

・年齢   

 27歳(第一作時点)

・仕事   

 日中:不動産屋勤務

 その他:秘密のケータリング業

・家族構成

 両親、兄、兄嫁

 (いずれも主人公とは別居)

・ペット  

 犬一匹(ミック)

・恋のお相手

 ジェイ・パーカー(警部補)

 ・知り合いの警察関係者

 ジェイ・パーカー警部補

    ウェンディ・バンクス巡査

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 パインヘヴン

 (イリノイ州シカゴ郊外)

www.gousa.jp


  

ぶんちんのおすすめポイント

おいしそうなケータリング料理

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出典:pixabay.com

 

主人公は副業でケータリング業をしています。

 

そのケータリング料理がとてもおいしそう!これぞコージーミステリの読みどころ!

 

マカロニと三種のチーズのキャセロール、メキシコ風キャセロール、チリコンカン、フレンチトーストキャセロール・・・etc.

 

風味や香りを想像するとたまりません。

 

ちなみにコージーミステリによく登場するキャセロール。

 

日本でも段々と浸透してきており、レシピもたくさん発表されています。

 

ウィキペディア(キャセロール - Wikipedia)によると、、、

料理用語のen casseroleのもともとの意味は「鍋で」または「鍋入りの」であり、料理の給仕方法を指す場合に「調理に使用した鍋のまま」というニュアンスが付加される。また、北米の、刻んだ野菜や肉、パスタ、米、チーズなどをキャンベル・スープ・カンパニーの濃縮スープなどと混ぜ合わせ、耐熱容器に入れてオーブンで焼いた家庭料理の総称である。

(中略)

この料理に使われる鍋はキャセロール・ディッシュ、あるいは単にキャセロールと呼ばれ、ぴったりとした蓋をもち、オーブンや暖炉を用いて調理する。

とのこと。

 

 

気軽に作れる家庭料理という感じですね。

 

本作の巻末にはオリジナルレシピも掲載されています。

 

オーブン料理に興味のある方はぜひ詳細を調べて、挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

2足のわらじで夢を追いかける主人公

主人公はケータリング業での独立を夢見ながら、昼間は不動産OLとして働き、それ以外の時間で秘密のケータリング業をしています。

 

なぜ秘密なのかというと、それは人助けだから。

 

ホームパーティや地域のイベントなどで、手料理を披露する機会の多いアメリカ。

 

料理が苦手な人にとっては、こうしたイベントが悩みの種です。

 

そんな人がこっそりと料理を依頼するのが主人公のライラなのです。

 

あまり人目に付かないよう、料理を運び、代金を受け取り。

 

クライアントの面子をつぶさないように気遣いながらのお仕事。

 

それでも自分の料理が喜んでもらえるうれしさと夢への思いを胸に、2足のわらじ生活を頑張る主人公の姿は、読者を励ましてくれます。

 

仕事を掛け持ちしながら、夢を追いかけている人はたくさんいると思います。

 

家事や育児や介護をしながら、夢を追いかけている人もたくさんいるでしょう。

 

本当に頭が下がります。

 

そんなみなさんにぜひ読んでいただきたい作品です。

 

料理下手は恥ずかしい???

主人公のもとへ駆け込んでくるクライアントは、いずれも料理の苦手な方々。

 

しかし、料理下手なことってそんなに恥ずかしいことなのでしょうか。

 

日本では大人数が集まる際などに、持ち帰りメニューや出前、お惣菜などを利用することはごくごく自然ですし、お店のメニューのレベルも一定の水準なので、むしろ喜ばれます。

 

なので、こっそり依頼をするクライアントの様子を見ていて、「全然だいじょうぶだそ!」と声をかけたくなる場面もありました(笑)

 

これは文化の違いなのかな~。

 

地域の集まりで温かい手料理を持ち寄ったり、ホームパーティで手料理を囲むことが文化として根付いているので、「料理ができるかどうか」が、その人のキャラクターを表す一つのポイントなのかもしれませんね。

 

 

 おわりに

わたしはケータリングと聞くと、冠婚葬祭や地域の集会所のイメージが浮かびます。今回のお話でイメージが大きく変わりました。

 

忙しい日でも、何かメインのお料理が一品ほしいとき、こんなケータリング屋さんがいたら、お願いしたいです!

 

原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

 今後も新作が楽しみなシリーズの一つです♪

 

ぶんちん

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ジュリア・バックレイさんの作品は、今回紹介したシリーズではないものが一作だけありました(2020年5月現在)

 

audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介 

情報満載の作者ホームページ💡

www.juliabuckley.com

 

Amazon.com内の作者ページ

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【エリザベス・ペローナ】死ぬまでにやりたいことリストシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈13〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第13弾は、

仲良し5人の元気な終活(?)が楽しいこの作品!!

 

真夜中の女子会で事件発生! (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 死ぬまでにやりたいことリスト

 シリーズ

・著者    

 エリザベス・ペローナ

・訳者   

 子安亜弥

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 シニア女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・真夜中の女子会で事件発生! 

・恋人たちの橋は炎上中! 

 

 

 

主人公

・主人公  

  〈サマーリッジ

     ・ブリッジクラブ〉

 フランシーン・マクナマラ

 シャーロット・ラインハルト

 アリス・ジェフォード

 メアリー・ルース・バロウズ

 ジョイ・マックイーン

・年齢   

 平均年齢70歳超え

・仕事   

 フランシーン:元看護師

 メアリー・ルース:ケータラー

 ジョイ:のちにリポーターに

・家族構成 (※登場する人のみ)

 フランシーン:夫(同居)

 アリス:夫(同居)

 メアリー・ルース:孫(居候)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 フランシーン:ジョナサン(夫)

 ・知り合いの警察関係者

 ブレント・ジャドソン刑事

 ロイ・ストックトン刑事

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 ブラウンズバーグ

 (インディアナ州

  インディアナポリス市)

www.gousa.jp

4travel.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

「死ぬまでにやりたいことリスト」

 この物語といえばなんといっても「死ぬまでにやりたいことリスト」。

 

英語ではバケット・リスト(Bucket List)と呼ばれ、2007年の映画「最高の人生の見つけ方」(原題:The Bucket List)で一気に有名になりました。

 

最高の人生の見つけ方 (字幕版)
 

 

物語に登場する〈ブリッジクラブ〉では、最年長のメンバーが還暦を迎えた際に、メンバーがそれぞれ60個ずつ、死ぬまでにやりたいことのリストを作成します。

 

そしてお互いのリストに載っている内容を実現するために、協力し合っています。

 

やりたいことを書き出すというのは、やったことがありますが、「死ぬまでに」がつくと一気に真剣味が増しますね。

 

だからこそ、友人の願いがどんなにバカバカしくても、協力しようと思えるのかもしれません。

 

個性的な5人の友情

 〈ブリッジクラブ〉のメンバーは、実に個性的。

 

元看護士のフランシーンに、フランシーンの親友でミステリ大好きのシャーロット、お金持ちでおっとりしたアリス、現役でケータリング業を営むメアリー・ルース、クラブの会長でリポーター志望(のちにほんとにリポーターに)のジョイ

 

5人それぞれの境遇やキャラクターに、読者が自分を見つけながら楽しめると思います。

 

性格も家族構成もライフスタイルもバラバラな5人ですが、お互いを思いあう気持ちは強く、とっても仲良し。

 

時にはお互いの欠点にイライラする場面もありますが、それはそれ。人間だもの。

 

互いの幸せな終活のために、リスト内容の実現を助け合う5人を見ていると、こんな友達がいるって幸せだなと、しみじみうらやましく思います。

 

元気な70代

 この物語は悲壮感ゼロです。

 

登場人物の年齢相応の老いは感じますが、全然暗くない。

 

かえって若い世代が主人公の物語のほうがしっとりしているくらいです。

 

これも時代なのか、高齢世代がとても元気に描かれているんですよね。

 

これからその世代に向かっていく身としては、元気をもらえます。

 

年を重ねたからこその思い切りというか、吹っ切れた明るさが物語全体にあふれています。

 

年を重ねることが、楽しみになるような作品です。

 

 

 おわりに

 この作品は父娘によって書かれています。

 

エリザベス・ペローナは二人のペンネームなのです。

 

すごいな。仲いいな。

 

二人で書いている作家さんは他にもいますが、どうやって書くんだろうなといつも思います。

 

原作は3作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

最新作が2017年に出ているので、もしかしたらそろそろ読めるかも。

 

楽しみです♪

  

ぶんちん

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

残念ながらエリザベス・ペローナさんの作品は発見できなかったのですが、興味のある方はぜひお試しを!!

 

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情報満載の作者ホームページ💡

www.elizabethperona.com

 

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www.amazon.com

 

 

【アン・ジョージ】おばあちゃん姉妹探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈12〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第12弾は、

仲良し姉妹探偵もの!

 

衝動買いは災いのもと (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 おばあちゃん姉妹探偵シリーズ

・著者    

 アン・ジョージ

・訳者   

 寺尾まち子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 シニア女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・衝動買いは災いのもと

・作者不明にはご用心 

・さわらぬ先祖にたたりなし 

 

 

 

主人公

・主人公  

 妹:パトリシア・アン

   ・ホロウェル

 姉:メアリー・アリス・テイト

   ・サリヴァン・ナックマン

   ・クレイン

・年齢   

 妹・60歳(第一作時点)

 姉・65歳(第一作時点)

・仕事   

 妹:元教師

 姉:資産家

・家族構成 

 妹:夫(同居)、子供3人、孫2人(別居)、

 姉:子供3人、孫2人(別居)

・ペット  

 妹:犬一匹(ウーファー)

 姉:猫一匹(バッバ)

・恋のお相手

 妹:フレッド(夫)

 姉:ビル・アダムス(恋人)

 ・知り合いの警察関係者

 ジェド・リユーズ保安官

 ボー・ミッチェル巡査

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 アラバマ州 

 

www.gousa.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

安定感のある暮らしぶり 

主人公は60代。

 

教師を引退した、いわばリタイア組で、夫と仲良く2人暮らしをしています。

 

経済的にも安定しており、生活の描写からは、豊かさや安定がにじみ出ています。

 

もう一人の主人公のメアリー・アリスは資産家。

 

夫に先立たれているとはいえ、生活を楽しむ余裕が十分ある様子。

 

もちろん、そこまで積み重ねてきたものや、苦労が様々あることも、文章から感じ取れます。

 

それでも、「こんな風に穏やかで余裕のある60代になりたいなぁ」とうらやましく思ってしまいます。

 

日本では世代間格差が叫ばれて久しいですが、アメリカにもやっぱりそういうのあるのかなぁ。

 

この作品を読んで、そんなことまで考えてしまいました。

 

わたしと同世代のアメリカ人の方の感想が地味に気になります。

 

夫との仲

姉のメアリー・アリスは夫3人と死別しており、現在はボーイフレンドがいたりいなかったりと華やかな男性遍歴の持ち主です。

 

妹のパトリシア・アンは、結婚40年になる夫のフレッドと仲睦まじく暮らしています。

 

この2人のお互いを思いやる姿勢やラブラブな様子が、見ていて微笑ましい。

 

2人で年を重ねてきたからこその愛情が感じられます。

 

わたしも旦那さんと、こんなふうに仲良く暮らしていけたらいいなと思います。

 

ちなみにフレッドとメアリー・アリスは義理の姉弟になりますが、この2人も気心の知れた仲。

 

くだけたやりとりが笑いを誘います。

 

こちらもいい関係です。

 

60代の仲良し姉妹

なんといっても「姉妹探偵」シリーズですから。

 

この姉妹のコンビネーションが一番の読みどころです。

 

おおらかで大胆でさっぱりとした考え方の姉と、慎重で細かな点にこだわり推理を進める妹。

 

この2人に共通するのが 、好奇心と行動力です。

 

観察し、調査し、推理していくミステリの展開の中で、この2人のキャラクターが存分に活かされていきます。 

 

2人は姉妹ながら性格だけでなく、見た目も大きく違います。

 

表紙を見れば一目瞭然ですが、姉は大柄、妹は小柄。

 

これだけタイプの異なる2人ですが、お互いの家をしょっちゅう行き来し、イベントごとの際には一緒に買い物に出かけるなど、とても仲良しです。

 

姉のペースに妹がのまれてる感はありますが、自らのまれに行っているようなところもあるように思え、とても微笑ましい。

 

想像ですが、2人には付き合いがそれほど密ではない、疎遠な時期もあったのではないでしょうか。

 

年を重ね、お互いに子育てや仕事がひと段落したとき、自然と接する機会が増え、仲が深まったのでは。

 

実は、わたし自身、5歳下の妹と今はあまり一緒に過ごせていないので、「年を重ねてからでも、仲良く付き合えるようになるといいな~。」などと願望を込めて想像してみました。

 

そのくらい、2人の仲の良さに憧れ、癒されています。

 

 

 おわりに

 この作品の 著者アン・ジョージは、2001年に亡くなっています。

 

訳者あとがきによれば、著者も主人公と同じ元教師で、姉のモデルは著者のいとことのこと。

 

そうした背景が、物語のリアルさと温かみにつながっているのかなと思います。

 

著者が亡くなって14年後に翻訳版が出版され、私たちは読むことができています。

 

素敵な作品を遺してくださり感謝です。

 

原作は8作出版されており、現時点で3作の翻訳版が出版されています。

 

この姉妹にもっと会いたいので、残り5作の翻訳版をぜひ!!

 

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

アン・ジョージさんのこちらのシリーズも、もちろんあります!

 

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【クリスタ・デイヴィス】家事アドバイザーの事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈11〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第11弾は、

家事に悩む方におすすめの作品!

 

感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 家事アドバイザーの事件簿シリーズ

・著者    

 クリスタ・デイヴィス

・訳者   

 島村浩子

・出版社  

 東京創元社

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 専門職系ミステリ、

 グルメミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・感謝祭は邪魔だらけ

・ジューンブライドはてんてこまい

 

 

 

主人公

・主人公  

 ソフィ・ウィンストン

・年齢   

 44歳(第一作時点)

・仕事   

 イベントプランナー

・家族構成 

 父、母、兄、妹

(全員主人公とは別居)

・ペット  

 犬一匹

(デイジー、元夫との共同親権)

 猫一匹

(モチー、第一作目で出会う)

・恋のお相手

 ウルフ・フライシュマン(刑事)

 ・知り合いの警察関係者

 ウルフ・フライシュマン刑事

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 アレクサンドリア

 (バージニア州)

www.gousa.jp

 ・主人公が暮らすオールドタウンについてはこちらの記事を↓

carolinsnote.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

家事アドバイザーって???

シリーズ名にもなっている家事アドバイザー。

 

家事の悩みに対してアドバイスをしたり、家事をより楽しく、効率的にする方法を提案したりするお仕事です。

 

巻末の解説によると、主人公は「家事の達人」とのこと。

 

原作のタイトルに「The Diva」と入っていますが、これは「カリスマ主婦」のことだそう。

 

イメージとしては、マーサ・スチュワートさんのような感じでしょうか。

 

www.themarthablog.com

 

日本でも最近、片付けや料理など、日々の家事についてアドバイスすることを仕事としている方や、そうした書籍が増えていますよね。

 

家事って大事なんですよ。やはり。

 

各章の冒頭には、主人公とライバルのナターシャによる家事アドバイスが掲載されていて、両者の家事スタイルの違いなんかも楽しめます。

 

こうした仕事に興味のある方や、日々の家事に悩む方などが読んでも参考になると思います。

 

おいしそうなおもてなし料理の数々

主人公は家事の達人。

 

当然のごとくお料理上手です。

 

第一作目では感謝祭、第二作目では結婚式と、料理上手の主人公の技が堪能できる舞台が用意されていて、その料理の描写はたまりません。

 

いずれのイベントも親戚やご近所さんが一堂に会するものなので、おもてなしの料理が数多く登場します。

 

七面鳥、ピカンパイ、フルーツタルト、マシュマロポテト、グレービーソース、チーズパフetc.

 

テーブルの上に並ぶ料理を想像するだけで、幸せな気持ちになります。

 

巻末にはレシピの掲載もあり。

 

詳細なレシピなのでぜひ参考にしてみてください。

 

味のあるライバル

主人公の旧友でもあり、仕事上のライバルでもあるナターシャ。

 

実は彼女は主人公の元夫の恋人でもあります。

 

なかなか複雑な関係ですが、この人の存在が物語のいいスパイスになっています。

 

ナターシャの尖ったキャラクターに、最初は抵抗感がありましたが、だんだんとクセになってくる感じでした。

 

主人公に負けず劣らず、仕事に誇りと情熱を持つナターシャ。

 

主人公の取り仕切るイベントでも、躊躇なく自分の意見を言い、主導権を握ろうとします。

 

恋人への愛情も意外と深く、嫉妬からおかしな行動をとってしまうかわいらしい一面も持っています。

 

また、主人公が命を狙われ、犯人に攻撃を加えるためにナターシャのトピアリーが使用されると「わたしのトピアリーが!」と悲鳴をあげるなど、ツッコミを入れたくなる場面も。

 

いずれもナターシャらしさが光っており、物語に魅力を与えています。

 

こうした魅力的なライバルがいることが、物語を面白くする要素の一つであることを再認識する作品です。

 

 

 おわりに

家事は日々やるべきことですが、楽しみたいことでもあります。

 

自分なりに創意工夫をしてみても、一人ではなかなか世界が広がりにくいもの。

 

家事アドバイザーというのは、なるほど確かにいてくれたらうれしい存在だなと、本作を読んで感じました。

 

原作は12作出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

クリスタさんのホームページの情報によると、2020年春には新作も発表されるとのこと!

 

海外の家事事情などもまだまだ気になりますし、主人公の始まったばかりの恋はどうなっていくのかも知りたい!

 

続編の翻訳をお願いします!!!

 

 

ぶんちん

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

クリスタ・デイヴィスさんの作品は残念ながら発見できませんでしたが、興味のある方はぜひお試しを!

 

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情報満載の作者ホームページ💡

www.kristadavis.com

 

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【シャロン・フィファー】アンティーク雑貨探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈10〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第十弾は、

アンティークの世界への扉を開く、この作品!

 

掘り出し物には理由がある―アンティーク雑貨探偵〈1〉 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 アンティーク雑貨探偵シリーズ

・著者    

 シャロン・フィファー

・訳者   

 川副智子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 専門職系ミステリ、

 ベテラン女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・掘り出し物には理由がある

・ガラス瓶のなかの依頼人

・まったなしの偽物鑑定

・月夜のかかしと宝探し 

 

 

 

主人公

・主人公  

 ジェーン・ウィール

・年齢   

 40歳(第一作時点)

・仕事   

 アンティーク雑貨蒐集家、

 拾い屋(ピッカー)

 私立探偵(第4作目より正式に)

・家族構成 

 夫(別居中)

 息子(同居)

 父、母(故郷の町に居住)

・ペット  

 犬一匹(リタ、第一作で出会う)

・恋のお相手

 チャーリー(別居中の夫)

 ・知り合いの警察関係者

 ブルース・オー刑事

 (第二作目より探偵に転向)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 エヴァンストン、カンカキー

 (イリノイ州)

・エヴァンストンのホームページ↓

www.cityofevanston.org

・エヴァンストンについて書かれた記事↓

www.usshimbun.com

 ・カンカキーについてのウィキペディアページ↓

ja.wikipedia.org

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

アンティーク雑貨に関する基礎知識

本作を読んでしまったら、アンティーク雑貨に興味が湧くこと間違いなしです。

 

とにかく主人公のアンティーク雑貨愛が止まらず、作中にはアンティーク雑貨の知識が敷き詰められています。

 

どんなものに価値を認めるかは人それぞれですが、古いものに対するあこがれや尊敬の気持ちが、文章から感じられます。

 

それもそのはずで、著者はアンティーク雑貨のコレクターなのです。

 

ちなみに、実家の設定なども著者自身を投影したものになっています。

 

日本語版では、イラスト共にアイテムについて解説されているページもあり、このページがとてもかわいい♪

 

専門用語の解説ページもついています。

 

アンティークに興味のある人にとっても、まだそうではない人にとっても、勉強になる小説ではないでしょうか。

 

ちなみにわたしは作中にたびたび出てくる、マッコイベークライトが気になっています。

 

アンティーク関連の職業・イベント

この作品で、初めて知るアンティーク関連のお仕事やイベントがたくさんありました。

 

お仕事は、かなり幅広くあるようなのですが、日本ではかなり変わり者の部類に入ってしまいそうな感じで、めちゃくちゃおもしろそうです。

 

ピッカー、スカウト、ショッパー、コレクター、ディーラー。

 

これ全部なんのことかわかるでしょうか。

 

イベントの描写も数多く登場しますが、どれも行ってみたいものばかり。

 

日本ではなかなかお目にかかれないものばかりなんですよね。。。。

 

セール当日は早朝から入場整理券が配られたりと、イベントの盛り上がりが感じられます。

 

エステート・セール、サルベージ・セール、ラメッジ・セール。

 

これはどんなセールでしょうか。

 

この作品を読めば、全部わかります。

 

ちなみにわたしが気になっている職業は、通称ブックピープル

 

本の買い付け人です。

 

家族との関係に悩む主人公の姿

 主人公は40歳。10代の息子と2人暮らしです。

 

夫とは別居中で、家庭は難しい局面を迎えています。

 

仕事では、広告の仕事を解雇され、趣味だったアンティーク雑貨を仕事にするべく努力中。

 

仕事に夢中になりすぎて、息子との約束を守れなかったり、家の中がアンティーク雑貨の倉庫状態になってしまったりして、夫から注意を受けることも。

 

ただ、夫も息子も基本的には主人公を応援しています。

 

大切な2人のために、親友でディーラーのティムの助けを借りながら、仕事と家庭のバランスを取ろうと頑張る主人公の姿に、読んでいるこちらも励まされます。

 

完璧な人間なんていない!

 

 

 おわりに

 アンティーク雑貨や古道具の世界は、なんとも魅力的です。

 

アイテム一つ一つに物語があり、同じものは2つと手に入りません。

 

わたしも空き家に暮らし始めて、貴重な建具とともに暮らすようになり、物の持つ歴史やその製品が作られた時代背景などについて、日々興味が尽きません。

 

ごみとして捨ててしまえばそれまでですが、古いものは捨てたら本当に消えてなくなってしまいます。

 

物が大量にある時代だからこそ、古いものについて学び、大切にしていきたいですね。

 

そんな気持ちを後押しするとともに、ワクワクさせてくれる作品です。

 

原作は8作出版されており、4作の翻訳版が出版されています。

 

主人公の仕事やプライベートのこれからが、まだまだ気になりますし、アンティーク雑貨のあれこれももっと知りたい!!

 

ぜひとも続編の出版を~!!!

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

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コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

シャロン・フィファーさんの作品は残念ながら発見できませんでしたが、興味のある方はぜひお試しを!

 

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【ローナ・バレット】本の町の殺人シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈9〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第九弾は、

本好きにはたまらない設定のこの作品です。

舞台となる町のモデルが、あの本好き憧れの町!

 

本の町の殺人 (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 本の町の殺人シリーズ

・著者    

 ローナ・バレット

・訳者   

 大友香奈子

・出版社  

 東京創元社(創元推理文庫)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 ビブリオミステリ、

 経営者系ミステリ、

 ベテラン女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在) 

・本の町の殺人

・サイン会の死

・本を隠すなら本の中に

 

 

 

主人公

・主人公  

 トリシア・マイルズ

・年齢   

 41歳(第2作目の時点で)

・仕事   

 ミステリ専門書店〈ハブント・ゴット・ア・クルー〉の店主

・家族構成 

 母、

 姉(同じ町に転居してくる)

・ペット  

 猫一匹(ミス・マープル)

・恋のお相手

 ラス・スミス(地元紙の発行人)

 グラント・ベイカー

 (保安官事務所の地区隊長)

 ・知り合いの警察関係者

 ウェンディ・アダムス保安官

 (主人公と敵対)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 ストーナム

 (ニューハンプシャー州)

www.gousa.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

本好きあこがれの本の町

物語の舞台はストーナムという架空の町。

 

古書店や専門書店を集め、「本の町」として町おこしをしています。

 

実はこの町にはモデルとなった実在の町が。

 

本好きのあこがれの町、英国ウェールズのヘイ・オン・ワイです。

 

・モデルとなった町『ヘイ・オン・ワイ』のホームページ

www.hay-on-wye.co.uk

・ヘイ・オン・ワイ観光ガイド

http://www.hayonwyebooksellers.co.uk/

 

ヘイ・オン・ワイは60年代から、古書店街を中心に町おこしをしてきている、古書好きなら一度は行ってみたい町。 

 

そこがモデルとなっている本作で、主人公はミステリ専門の書店を経営しています。

 

新刊本も古書も扱うという、専門店ならではの形式で、これはミステリ好きにはたまらないお店なのではないでしょうか。

 

住居兼店舗の建物は、あのベイカー街の建物にそっくりとのこと。

 

本当にあったらいいのにな~と思ってしまいます。

 

建物はもちろん、街並みや本に関する描写もちりばめられています。

 

憧れの本の町に出かけた気分で読んでみてください。

 

地方活性化など社会派な内容も

前項で少し触れていますが、ストーナムは町おこしの真っ最中。

 

地方の町を盛り上げようと町全体でがんばっている姿は、日本の地方と重なります。

 

どこでも町おこしはいろいろと大変なんですね。

 

ストーナムのように「本の町」など、シンプルなテーマが一つあるといいのかな、なんて、この作品を読みながら、地方活性化について思いを巡らせたりしてました。

 

殺人事件をきっかけに、町おこしの裏側や隠された事実が明るみに出たりすることも。

 

「町」という大きな単位で見てみると、ミステリとはまた違った面白さが味わえます。

 

姉妹の複雑な関係

主人公には5歳年上の姉アンジェリカがいます。

 

第一作目で4度目の離婚をしたアンジェリカが、ストーナムに引っ越してきます。

 

自身も離婚を経験し、心機一転、家族のいない土地で、のびのびと夢に向かって歩んでいた主人公は、姉の登場に動揺を隠せません。

 

姉は自身でも自覚しているほど、周囲に可愛がられて育ち、主人公はいつも影。

 

複雑な思いと、どろどろした嫉妬を胸に抱きながら成長してきました。

 

忘れかけていたその感覚が再燃し、40代にして、再び姉との関係に悩むことになる主人公。

 

その気持ちの描写を読んでいると、読んでいる側の苦い思い出までよみがえってきてしまいます。

 

ただ、自分の感情に正直に向き合う主人公を見ているうちに、知らず知らず自分の気持ちも楽になっていきます。

 

苦い思い出や嫉妬心がゼロの人なんていない、という安心感かもしれません。

 

自分の中の感情にふたをせず、向き合って消化していく。

 

苦い思い出や悲しい気持ちがよみがえってきたら、自分の中でその都度認めてあげることが、一番いいのかなと思えてきます。

 

 作中では、度重なる事件を乗り越えるたびに、少しずつ姉妹はお互いのいる生活に馴染んでいきます。

 

何もなかったかのように仲良くなるなんて、嘘くさい展開ではありません。

 

大人になって、再び一緒に過ごす時間が増えからこそ、互いを冷静に見て付き合えるようになったという感じです。

 

これまであまり兄弟姉妹と親しく付き合えてこなかったとしても、時がたってから落ち着いて付き合えるようになることもあるのかなと、希望を感じます。

 

ちなみにアンジェリカは料理好きの料理上手。

 

主人公のお店の隣の料理書の専門店を引き継いで、書店主にもなってしまいます。

 

主人公は料理が苦手という設定なので、なんだかんだ言いながら姉の作る手料理に助けられることもしばしばで、そこはとっても微笑ましいです。

 

 

 おわりに

本を扱うお店を舞台にした本作。

 

本屋さんが舞台の作品は、国内外問わずたくさんありますが、そうした作品が好きな方には、これも本棚にぜひ加えてほしいです。

 

なんといっても本の町の中にある本屋さんのお話ですから。

 

町の情景を思い浮かべるだけでウキウキです♪

 

古書店と専門書店だらけの町なんて、夢のよう。

 

主人公のミステリ専門書店にも、アンジェリカの料理専門書店にも、行ってみたい!!

 

 原作は13作出版されていますが、現段階では翻訳版は3作のみ。

 

どうすればいいのか。

  

続きを出版してくださ~い。。。。

  

ぶんちん

 

 

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コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ローナ・バレットさんの作品も、「本の町の殺人シリーズ」がいくつかありました!

 

ぜひ「Lorna Barrett」で検索を!

 

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lornabarrett.com

 

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【ヴァージニア・ローウェル】クッキーと名探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈8〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第八弾は、

日本ではあまり見かけない専門店が登場するこちらの作品!! 

 

フラワークッキーと春の秘密―クッキーと名推理〈1〉 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 クッキーと名探偵シリーズ

・著者    

 ヴァージニア・ローウェル

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、 

 スイーツミステリ、

 経営者系ミステリ、

 シングル女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

・フラワークッキーと春の秘密

・野菜クッキーの意外な宿敵

・お菓子の家の大騒動

 

 

 

主人公

・主人公  

 オリヴィア(リヴィー)

 ・グレイソン

・年齢   

 31歳

・仕事   

 〈ジンジャーブレッドハウス〉の

 オーナー

・家族構成 

 母、継父、弟(いずれも別居)

・ペット  

 犬一匹(スパンキー)

・恋のお相手

 デルロイ(デル)・ジェンキンス(保安官)

 ・知り合いの警察関係者

 デル・ジェンキンス保安官

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 チャタレーハイツ

 (メリーランド州)

www.gousa.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

クッキーカッター専門店

この物語の主人公が経営するのはクッキーカッターショップ〈ジンジャーブレッドハウス〉。

 

そう、なんとクッキーカッターの専門店なのです。

 

クッキーカッター以外にも製菓用のさまざまな調理道具、料理本なども扱っていますが、主力商品はクッキーカッター。

 

経営者系のコージーミステリはたくさんありますが、ここまでニッチな商品を扱うという設定もあまりないと思います。

 

外国にはこういうお店がたくさんあるのでしょうか。

 

作品を読むとわかりますが、クッキーカッターの世界はなかなか奥深いもののようです。

 

ヴィンテージもののクッキーカッターが登場したりと、その歴史の深さに興味をそそられます。

 

訳者あとがきによると、海外にはコレクターも多く、アメリカにはクッキーカッターの博物館もあるとか。

 

作品を読んで、ついつい気になり、わたしも手持ちのクッキーカッターを見直したり、気に入った形のものがあると集めるようになってしまいました。

 

この作品を読めば、スイーツだけでなく、製菓道具まで興味の幅が広がっていくこと間違いなし!!

 

ちなみに日本でクッキーカッター専門店を検索してみましたが、見つかりませんでした。

 

ただ合羽橋にある「かっぱ橋道具街」に、製菓道具の専門店が存在し、かなりの品ぞろえとのことです。

 

「かっぱ橋道具街」の製菓道具専門店についてはこちらのブログで↓

marimocafe.blog.jp

 

楽しそうなイベントの数々

クッキーカッターのデモンストレーションのために、〈ジンジャーブレッドハウス〉ではたびたびイベントを開催しています。

 

春のお花のクッキーを取りそろえた春のイベント。

 

野菜をかたどったクッキーによる「収穫」のイベント。

 

カラフルなアイシングクッキーの描写は楽しげで、おいしそうで、こんなイベントをやっているお店が近所にあればいいのになと思います。

 

イベントのテーマに合わせて、様々なクッキー型を用意し、クッキーを焼く。

 

こうした楽しみや豊かさを、自分の生活に取り入れたいですね。

 

人生を切り開く主人公の姿

主人公のリヴィーは第一作目の時点で31歳。

 

1年ほど前に離婚したのを機に、故郷の町で自分のお店を構えます。

 

クッキーづくりの天才であり、共同経営者の親友マディーに助けられながら、お店を軌道に乗せてきました。

 

コージーミステリを読んでいると、自立した女性を主人公にした物語が多いと感じます。

 

彼女たちは、経済的に自立し、仕事を楽しみ、友人や家族ともお互い自立した個人として付き合いながら、自分のライフスタイルを大切にしています。

 

恋をしても、恋におぼれてしまうようなことはなく、頭のどこかでは冷静に人生を考えていて、そこが物語に現実感を与えています。

 

海外では「女性の自立」というものが、自然と小説に反映されるくらい、一般的なことなのかもしれないなと感じます。

 

ライフスタイルが重要な要素であるコージーミステリでは、余計にそういう傾向があるのかもしれません。

 

この物語の主人公もそうしたコージーミステリのヒロインの一人。

 

彼女の姿を見て、自身の人生について思いを巡らせてみてもいいかもしれません。

 

 

 おわりに

今回は製菓道具に焦点を当てたお店が舞台。

 

少し珍しい設定ですが、クッキーやグルメの描写もしっかりあり、コージーミステリ好きならしっかり楽しめる内容です。

 

 原作は6作出版されており、現段階では3作の翻訳版が出ています。

 

これまた続きの気になる作品です。

 

どなたか翻訳&出版を!何卒!何卒! 

  

ぶんちん

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ヴァージニア・ローウェルさんの作品は、残念ながら見つけられませんでしたが、興味のある方はぜひお試しください!

 

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情報満載の作者ホームページ💡

virginialowell.com

 

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【オヴィディア・ユウ】アジアン・カフェ事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈7〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第七弾は、

東南アジアのシンガポールが舞台のこちらの作品!! 

 

アジアン・カフェ事件簿1プーアール茶で謎解きを (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 アジアン・カフェ事件簿シリーズ

・著者    

 オヴィディア・ユウ

・訳者   

 森嶋マリ

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 アジアンミステリ、 

 グルメミステリ、

 経営者系ミステリ、

 ベテラン女子ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

 ・プーアール茶で謎解きを

・南国ビュッフェの危ない招待

 

 

 

主人公

・主人公  

 ロージー・”アンティ”・リー

・年齢   

 不明(作中には”いわゆるおばあさん”とある)

・仕事   

 カフェの店主

・家族構成 

 夫(故人)

 ニーナ・バリナサイ(メイド)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 M・L・リー(亡夫)

 ・知り合いの警察関係者

 サリム・マワール上級巡査部長

 ティモシー・パン巡査

 

 

舞台

・国    

 シンガポール

 

💡シンガポール観光公式ガイド - Visit Singapore 公式サイト

・https://www.visitsingapore.com/ja_jp/

↑シンガポールの今の雰囲気を伝えてくれるサイトです

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

アジアを舞台にしたコージーミステリ

この物語は東南アジアのシンガポールが舞台。

 

翻訳されている作品には、アメリカやイギリスを舞台としたコージーミステリが多い中、アジアを舞台にしたこの作品は、それだけで目立ちます。

 

実はわたしは幼いころからの欧米かぶれなので、日本以外のアジアを舞台にした小説というのを、あまり積極的に読んでいませんでした。

 

物語の内容とは別の部分、文化や生活描写、料理などに、興味が湧かないのではないかという、勝手な思い込みがあったためです。

 

しかし、この物語を読んで、そうした自分の中にある壁は吹き飛びました。

 

主人公の生き生きとした生活の様子や、美味しそうなプラナカン料理の描写、物語全体に流れる、どこかゆったりとした空気。

 

読んでいる間もリラックスしていくのを感じ、最終的には「シンガポールへ行ってみたい」となっていました。

 

プラナカン料理の描写

主人公が経営するカフェ「アンティ・リーズ・ディライト」では、プラナカン料理を提供しています。

 

プラナカン料理については下記のとおり。

「プラナカン」とは15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやってきた、中国系移民の子孫のこと。(中略)その食文化も、他では見られないほど複雑で手の込んだもの。中国の料理法に、スパイスや木の実やココナッツミルクを多用するマレー料理をミックスさせ、さらにタイやインドのハーブからヨーロッパの調味料まで巧みに使いこなし、味わい深い料理を作り出してきたのです。

お皿に載った芸術、プラナカン料理を食べてみよう! | シンガポールナビより

singapore.navi.com

 

上記のサイトには写真も掲載されていますが、どれも本当においしそう。

 

大勢でテーブルを囲んで、モリモリ食べたいですね。

 

主人公曰く、

「わたしはプラナカンの女。だから、わたしが作るものはなんでもプラナカン料理よ」

南国ビュッフェの危ない招待 より

とのことで、主人公オリジナルのプラナカンレシピも数多くあるようです。うおぉ、食べたい。

 

プラナカン料理は作中にももちろん多数登場しますし、巻末には少しですがレシピも掲載されています。

 

これまでプラナカン料理を知らなかった人も、食べたくなること必至です!

 

みんなのおばあちゃん、アンティ・リーの魅力

この物語の主人公アンティ・リーはとても魅力的なおばあさんです。

 

お料理上手で、自慢の料理をみんなにふるまうのが大好き。

 

そして、「食べる人に合った食事」を提供したいと、その人の人生を見つめなおす手助けをするのが大好きなのです。

 

メイドのニーナをはじめ、主人公を慕う年若い人たちは、主人公と過ごすうちに自分を見つめなおし、人生を少しずつ変えていきます。

 

そんな彼らを見守る主人公の視線の温かさを、作品の随所で感じ取ることができます。

 

そして、類まれなる好奇心も主人公の魅力の一つ。

 

人間そのものに対する興味ももちろんですが、珍しい事件についてニュースで耳にすると、一日中そのことばかり考え続け、独自の推理を展開することも。

 

そんな彼女が殺人事件に巻き込まれたら、もう止まらない。周囲の人も止められない。

 

読み進めるうちに、そんな主人公の好奇心にいつの間にか引っ張られ、物語と主人公にすっかり魅了されていってしまうのです。

 

 

 おわりに

やはりアジア人だからでしょうか。

 

この作品を読んでいると、なんともいえずリラックスしていきます。

 

それと同時に異文化への興味も掻き立てられる、なんとも絶妙な作品です。

 

原作は4作出版されており、現段階では2作の翻訳版が出ています。

 

比較的新しいシリーズなので、今後の出版も期待が持てそう。

 

翻訳されているコージーミステリの中では、数少ないアジア枠!

 

がんばってほしいです!!!

 

ぶんちん

 

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

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【アレクサンダー・キャンピオン】パリのグルメ捜査官シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈6〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第六弾は、先日ワールドカップで見事優勝を果たした、美食の国フランスが舞台のこちらの作品! 

 

予約の消えた三つ星レストラン―パリのグルメ捜査官〈1〉 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 パリのグルメ捜査官シリーズ

・著者    

 アレクサンダー・キャンピオン

・訳者   

 小川敏子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 フレンチミステリ、 

 グルメミステリ、

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在) 

・予約の消えた三つ星レストラン

・りんご酒と嘆きの休暇

・美食家たちが消えていく

 

 

 

主人公

・主人公  

 カプシーヌ・ル・テリエ

・年齢   

 28歳(第一作当時)

・仕事   

 パリ警視庁の警部

・家族構成 

 夫

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 アレクサンドル

 (夫・レストラン評論家)

 ・知り合いの警察関係者

 職場なので多数

 上司:

 タロン警視正

 同僚:

 ジャンループ・リヴィエール

 部下:

 イザベル、ダヴィッド、モモ

   その他:

 ジャック

 (いとこ、対外治安総局勤務)

 

 

舞台

・国    

 フランス

・地域   

 パリ、ノルマンディ(2作目)

ja.parisinfo.com

jp.france.fr

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

美食の国ならではのグルメ描写

さすが美食の国フランスを舞台にしているだけあって、よだれが出そうなグルメ描写が数多く登場します。

 

主人公の夫、アレクサンドルの職業柄、レストランのシーンが多く、そこで登場する料理の数々も必見です!

 

フランス料理に慣れていないと、メニューの説明部分を読んでもどんな料理か想像がつかないのですが、どんな料理なのか興味を掻き立てられるので、結局お腹が空いてきます。気を付けて!!

 

個人的には、時折登場する夫の手料理がとても気になります。

 

家庭料理なの!?と突っ込みたくなるほど贅沢な一品が出されることも。

 

ほんとに主人公がうらやましくなっちゃいます。

 

フランス料理にはあまり興味がなかった私ですが、この作品を読んでぜひ食べてみたいと思うようになりました。

 

食を楽しむフランス人の姿勢

作品には、フランスならではの美食イベントも登場します。

 

2作目では、狩猟の解禁に合わせて、田舎でのキジ打ちに出かけ、現地で名物のジビエ料理を堪能します。

 

3作目には、『ディネ・アン・ブラン』というイベントが登場。

 

これはパリの街中で白ずくめのおしゃれをした大勢の人が集まって、一大ピクニックをするというもの。

ディネ・アン・ブランは (Le Dîner en Blanc)、フランス語で「白いディナー」という意味の通り、全身白をまとい、公共の場所で突然始まるディナーパーティー。開催当日の直前まで会場が秘密にされることから、世界最大級のシークレット・ディナー・パーティーとして知られています。参加者は、テーブル・椅子・食事・ワインに至るまで、このフラッシュモブ的に始まる宴に必要なすべてを持ち込み、集います。
 
ディネ・アン・ブラン - Diner en Blancより    https://tokyo.dinerenblanc.com/ 

 

いまや世界各地で開催されているイベントとのことです。

詳しくはこちらで↓

Dîner en Blanc - Tokyo

 

このようなイベントの描写から、食を楽しむことに対するフランス人のこだわりが垣間見えます。

 

主人公が警視庁の捜査官

 この作品の主人公は現職の警察官です。

 

つまり、コージーミステリの定義の一つである、「素人探偵」の条件から外れてしまいます。

 

www.buntin-cozylife.com

 

しかし、「食」や「文化」に重きを置いている点において、コージーミステリと言っていいと思います。

 

こだわり抜かれた食の描写を読めば、きっと納得することでしょう。

 

 

 おわりに

この作品の著者は男性です。

海外のコージーミステリの中でも珍しいと思います。

 

にもかかわらず、若く美しい主人公が、仕事をするなかで周囲に認めてもらえないもどかしさや、セクハラ的な視線に耐える心境などが、とてもリアルに描かれています。

 

働く女性にもぜひ手に取っていただきたい一作です。

 

ちなみに作者は、

経営コンサルタント

⇒ベンチャー事業手伝い

 (ここで渡仏)

⇒レストラン評論家

⇒作家

という面白い経歴の持ち主です。

 

コージーミステリの作家さんには面白い経歴や肩書を持つ方が多く、いろんな生き方があるなあと勇気づけられます。

 

この作品は、本国では5作出版されていますが、日本語訳は3作品のみ。。。

 

あと2作!ん~もう一息!!

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

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【ジェン・マッキンリー】カップケーキ探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈5〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第五弾は、日本でも大人気のカップケーキを作る主人公が活躍するこの作品! 

 

ウェディングケーキにご用心 カップケーキ探偵1 (RHブックス・プラス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 カップケーキ探偵シリーズ

・著者    

 ジェン・マッキンリー

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 武田ランダムハウスジャパン

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 シングル女子ミステリ、

 スイーツミステリ、

 経営者系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

・ウェディングケーキにご用心

・恋するベーカリーで謎解きを 

 

 

 

主人公

・主人公  

 メラニー(メル)・クーパー

・年齢   

 34歳(第一作当時)

・仕事   

〈フェアリーテイル・

   カップケーキ〉の経営者

・家族構成 

 母、兄一家

 (兄一家は別の町に居住)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ジョー・デローラ

(親友アンジーの兄。地区検事補)

 ・知り合いの警察関係者

 スタン

(おじ。スコッツデール市警刑事)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域   

 スコッツデール

 (アリゾナ州の都市)

 ・City of Scottsdale (スコッツデール公式サイト)

 ・こちらのブログに掲載のオールドタウンに、主人公の店舗兼自宅が↓  

mikissh.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

おいしそうなカップケーキ 

まずは何といってもこれでしょう。

 

主人公はカップケーキ専門店を経営していて、作中に登場するカップケーキがとってもおいしそうなんです。

 

コーヒーと共に供されるカップケーキを想像すると、もう。。。。

 

巻末にはカップケーキのレシピ付きです。

 

この作品を読めば高確率でカップケーキを焼きたくなります。

 

あるいは買いに走りたくなります。危険です。

 

親友3人のつながり

主人公には20年来の親友アンジーとテイトがいます。

 

アンジーは店の共同経営者であり、テイトは店の出資者。

 

主人公の経営するカップケーキ専門店は、3人の友情の象徴のようなものなんです。

 

そんな3人の共通の趣味は映画鑑賞。

 

頻繁にテイトの家に集まっては、気の置けない映画鑑賞会を開いています。

 

趣味の合う友人ていいなあ。

 

作中の会話では、3人の遊びの一つである、映画のセリフの引用がたびたび登場します。

 

映画好きの方はそのあたりもお楽しみに。

 

事件をきっかけにした3人の関係の揺れ動きにも注目です。

 

個性的なライバル

主人公には仕事上のライバルが存在します。

 

その名もオリヴィア。

 

近所で〈コンフェクションズ〉というベーカリーを経営しています。

 

このオリヴィアのあの手この手の営業妨害工作がおもしろい。

 

主人公たちにとってはたまったものではないのかもしれませんが、次は何をしてくるのか、少し楽しみになります。

 

こうしたライバルの存在が、物語のスパイスになって、いい味を出しています。

 

みんなが仲良く好意的なんて、現実にもありえないし、物語では特にこうした存在が重要です。

 

ってわけで、がんばれオリヴィア!!

 

 

 おわりに

カップケーキ専門店、憧れますが、実際に行ったことはありません。

 

マグノリアベーカリーとか行ってみたい!!そんな気持ちを掻き立てられる作品です。

 

作品は、本国アメリカでは11作出版されていますが、日本語訳は2作品のみ。。。

 

どうしてなんだ!?

 

しかも既刊作品は、すでに無いレーベルなので、古書店かネットで購入するか、近所の図書館で取り寄せてもらうしかありません。。。おぉぅ。。。

 

続きをどこかから出版してほしい!!!

 

主人公たちの人生の展開など、このあとが気になってしかたありません。

 

ぶんちん

 

 

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【ベイリー・ケイツ】ハニービー・ベーカリーの事件簿シリーズのおすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈4〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第四弾は、ファンタジーの要素も含むこちらの作品。 

 

隠し味は罪とスパイス (ハニービー・ベーカリーの事件簿)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ハニービー・ベーカリーの事件簿シリーズ

・著者    

 ベイリー・ケイツ

・訳者   

 飯原裕美

・出版社  

 ヴィレッジブックス

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 シングル女子ミステリ、

 スイーツミステリ、

 専門職系ミステリ、

 ファンタジーミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

・隠し味は罪とスパイス 

 

 

 

主人公

・主人公  

 ケイティ・ライトフット

・年齢   

 28歳(第一作当時)

・仕事   

 パン職人

・家族構成 

 伯母、伯父

(他の家族は別の町に居住)

・ペット  

 犬(マンゴー)

 伯母の猫(ハニービー)

・恋のお相手

 デクラン・マッカーシー

 (消防士)

 スティーブ・ドーズ 

 (コラムニスト)

 ・知り合いの警察関係者

 ピーター・クイン(刑事)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域   

 サバンナ(ジョージア州の都市)

www.visitsavannah.com

  

 

ぶんちんのおすすめポイント

現実とファンタジー

物語の舞台は、現代のアメリカ南部ジョージア州の都市サバンナ。

 

主人公は生まれ育ったオハイオ州アクロンを離れ、伯母と伯父とともにベーカリーを始めます。

 

オハイオでもベーカリーに勤務。

 

副店長の肩書を与えられますが、職人の仕事はほとんどさせてもらえず、勤務は過酷。

 

婚約者から別れを告げられたことを機に、主人公は心機一転新しい人生をスタートさせます。

 

28歳は30代を目前にして、人生を考えるタイミング。

 

設定がなんだかリアルです。

 

この作品ではそんな現代的な設定の中に、ファンタジーの要素が自然に盛り込まれます。

 

ファンタジー要素が悪目立ちせず、ちょうどいい。

 

むしろファンタジー要素があることで、主人公を取り巻く人間関係に温かみを感じます。

 

ヘッジウィッチ

この言葉を本作を読んで初めて知りました。

 

巻末の訳者解説によると、

ひと言で表すのは難しいのですが、ハーブが持つ力を活用したり、自分たちを護ってくれる使い魔の助けを借りたりして自然と一体化することにより、テクノロジーの発展した現代を生きるわたしたち人間と自然界とのあいだにあるヘッジ(hedge=垣根、障害)を越える魔女(witch=ウィッチ)、ということのようです。

 ということのようです。

 

主人公の伯母ルーシーは、自身をこのヘッジウィッチだと言います。

 

そして主人公にも、自身の他人とは違う不思議な力をプラスに捉え、活かしていくようアドバイスするのです。

 

他人とは違うということに幼いころから困惑し、抑えてきた主人公。

 

伯母や〈スペルブック・クラブ〉のメンバーとの交流を通して、自分に自信を取り戻していくことになります。

 

ハニービー・ベーカリーが素敵

主人公たちのお店〈ハニービー・ベーカリー〉は、ブックカフェのスタイルをとっています。

 

ベーカリーは主人公の担当で、ブックコーナー(作品中では「図書庫」)は伯母ルーシーの担当です。

 

おいしいパンを食べ、コーヒーを飲み、本を読む。

 

最高の時間が過ごせそうな空間です。

 

しかもインターネットも無料で使用可能なので、仕事や勉強での長時間の滞在もOK。

 

なんてすばらしい!!

 

このブログの更新作業も、ハニービー・ベーカリーでできたらなぁと思ってしまいます。

 

 

 おわりに

今回の作品は、現代劇ながらファンタジーという設定。

 

実は最初はファンタジーを敬遠して、あまり読もうとしていなかったのですが、読んでみたら大好きな世界観でした。

 

日常の中に突如起こる殺人事件に、行動力と不思議な力で挑む主人公。

 

ファンタジーコージーミステリの魅力に気づかされた作品です。

 

作品は、本国アメリカでは8作出版されていますが、日本語訳はなんと1作品のみ。

 

Why Japanese people??

 

非常に魅力的な作品なので、とても残念です。

 

続きが読みたい。

 

もっとハニービー・ベーカリーを体感したいと、作品を読むたびに思います。

 

ぶんちん

 

 

 

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【ハンナ・リード】はちみつ探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈3〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第三弾は、身近だけど意外と知らない、ハチミツの世界を楽しめるこの作品。

 

ミツバチたちのとんだ災難 (コージーブックス)

 

 基本情報

・シリーズ名 

 はちみつ探偵シリーズ

・著者   

 ハンナ・リード

・訳者   

 立石光子

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 シングル女子ミステリ、

 スイーツミステリ、

 経営者系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年9月現在)

・ミツバチたちのとんだ災難

・家出ミツバチと森の魔女

・泣きっ面にハチの大泥棒

・女王バチの不機嫌な朝食

 

 

 

主人公

・主人公  

 ストーリー・フィッシャー

(本名:メリッサ・フィッシャー)

・年齢   

 34歳(第一作当時)

・仕事   

 食料雑貨店、

 〈ワイルド・クローバー〉の店主

・家族構成 

 祖母、母、妹、妹の夫

・ペット  

 ディンキー(2作目より登場)

・恋のお相手

 ハンター・ウォレス

 (保安官事務所の刑事)

 ・知り合いの警察関係者

  ジョニー・ジェイ

 (警察長、ストーリーとは敵対)

 

 

舞台

f:id:buntin1219:20191122132407j:plain

・国    

 アメリカ

・地域   

 モレーン

 (ウィスコンシン州の町)

www.gousa.jp

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

ハチミツの情報が満載

f:id:buntin1219:20191122133242j:plain

 

「はちみつ探偵」と冠するだけあって、ハチミツについての情報が満載です。

 

主人公は町で唯一の食料雑貨店を営む経営者でありながら、養蜂家でもあります。

 

自宅の裏庭に巣箱を設置し、日夜お世話に励む日々。

 

ミツバチについて知識のない人から、巣箱を撤去するように求められたりすることもありますが、主人公のミツバチ愛は作品を通して貫かれます。

 

この作品では、養蜂の作業やハチミツについてはもちろん、ミツバチの生態や養蜂が直面する危機についても触れられています。

 

ハチミツ好きの方だけでなく、環境問題に関心のある方へもおすすめです。

 

複雑な母娘関係

f:id:buntin1219:20191122133356j:plain

 

多くのコージーミステリ作品で「母娘」という関係が登場します。

 

大抵意見が合わなかったり、距離感に悩んでいたりと、「母娘」ならよくある関係性で描かれていますが、この作品の主人公ストーリーと母ヘレンの関係は特に複雑です。

 

わたしは様々なコージーミステリを読んできましたが、この主人公が一番かわいそうな気がしています(あくまで母娘関係においてです)。

 

このお母さんの主人公に対する当たりがとにかく強い。

 

自分自身で店を持ち、養蜂家としても独立してがんばる娘をいつまでも認めようとしません。

 

お店のディスプレイを勝手に変えてみたり、干渉っぷりもなかなか。

 

さらに三歳下の妹ホリーには甘く、その対比は見ていて残酷に思えます。

 

母との関係に悩むお姉ちゃんたちには、共感できる部分も多いかもしれません

 

ちなみに、そんな家族のバランスをとる役目を果たしているのが、姉妹のおばあちゃん。

 

ご高齢ながら自ら車を運転し、ヒヤヒヤさせる一面もありますが、家族を包み込む、器の大きい素敵な人です。

 

ちりばめられたアウトドア要素

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物語の舞台はアメリカ中西部のウィスコンシン州。

 

主人公は趣味でカヤックを楽しむなど、なかなかのアウトドア派です。

 

カヤックを漕いでリフレッシュするシーンでは、静かな川べりの風景が描かれていたり、犯罪の証拠を探しに、怪しげな深い森に入るシーンが登場するなど、自然豊かな町の特徴が随所にちりばめられた作品です。

 

作品中には、随所に地名や自然についての解説が登場し、豊かな自然に対する作者の愛情が感じられます。

 

 

 おわりに

f:id:buntin1219:20191122134239j:plain
 

春になり、ハチたちが忙しく働きだす季節ということで、こちらの作品を紹介しました。

 

ハチミツが、ハチと人間の共同作業によって生み出される、貴重なものであるということが、とてもよくわかる作品です。

 

作品を読んだ後は、野原で働くミツバチたちを見る気持ちが、少し変わっていることでしょう。

 

養蜂に興味を持つ方もいるかもしれません。

 

このシリーズの原作は5作品出版されていますが、日本語版は4作品

 

うーん、惜しい!

 

あと1作品あると思うと続きが気になります。

 

英語で読もうかな。

 

ぶんちん

 

 

 

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コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ハンナ・リードさんの作品も(残念ながらはちみつ探偵シリーズではありませんが)、もちろんあります!

 

ぜひぜひ「Hannah Reed」で検索を!!!

 

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【ジェシカ・ベック】ドーナツ事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈2〉】

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出典:pixabay.com

 

今日のおやつはなんにしますか?

 

コーヒーやお茶のお供に、クッキーやパウンドケーキ、スコーンやパイなどいろいろと思い浮かびますよね?

 

迷っているならドーナツはいかがでしょうか!

 

カラフルなアイシングがかかったもの、ふわふわのもの、しっとりなもの。。。

 

そんなドーナツを片手にぜひ読んでいただきたいのが、今回ご紹介する作品です。

 

読めばきっとドーナツを買いに走りたくなりますよ!

 

午前二時のグレーズドーナツ―ドーナツ事件簿〈1〉 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名

 ドーナツ事件簿シリーズ

・著者   

 ジェシカ・ベック

・訳者   

 山本やよい

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 シングル女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 スイーツミステリ

 

ドーナツショップを経営する30代女性が主人公のスイーツミステリだよ! 

 

 

翻訳済みタイトル(2020年5月現在)

・午前二時のグレーズドーナツ

・動かぬ証拠はレモンクリーム

・雪のドーナツと時計台の謎

・エクレアと死を呼ぶ噂話

・誘拐されたドーナツレシピ 

 

 

ドーナツの要素が盛り込まれた邦訳タイトルがかわいいシリーズ!

 

主人公

・主人公  

 スザンヌ・ハート

・年齢   

 33歳(推定・第一作当時)

・仕事   

 ドーナツショップ、

 〈ドーナツ・ハート〉のオーナー

・家族構成 

 母(実家で同居中)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ジェイク・ビショップ

 (州警察捜査官)

 ・知り合いの警察関係者

 ジョージ・モリス(元警官)

 

経営者としてがんばりつつも母との関係に悩む等身大の主人公! 

 

 

舞台

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出典:pixabay.com

 ・国    

 アメリカ

・地域   

 エイプリル・スプリングズ

 (ノースカロライナ州の町)

www.gousa.jp

 

自然豊かな町のおおらかな雰囲気も魅力的だね!

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

表紙がおいしそう

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出典:pixabay.com

 

数あるコージーミステリ作品の中でも、特にカバーイラストが魅力的です。

 

描かれているドーナツやエクレアがとにかくおいしそう。

 

スイーツミステリは多いですが、表紙を見てお腹がすくというのは他にないでしょう。

 

実際このシリーズとの出会いは地元の図書館ですが、手に取った途端にすぐに借りて帰ろうと思ったほど、素敵な表紙です。

 

ドーナツ作りの工程の描写

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出典:pixabay.com 

 

主人公は生まれ育った町でドーナツショップを経営しています。

 

従業員は主人公の他にアシスタントが一人。

 

二人でドーナツ作り、販売、接客、その他もろもろすべてをこなさければなりません。

 

そんなわけでお店でドーナツを作る工程の細かい描写がたくさん登場。

 

使用する器具まで詳しく解説されているので、趣味でドーナツを作りたい人だけでなく、ドーナツショップを開きたい人にもぜひ手に取ってほしい一冊です。

 

巻末にはストーリーに出てくるドーナツや料理のレシピが掲載されています。

 

ドーナツで捜査!?

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出典:pixabay.com 

 

主人公は本職の探偵というわけではないので、ただ聞き込みをしても誰も相手にしてはくれません。

 

そこで役立つのが売れ残りのドーナツたち。

 

差し入れを手に聞き込みに行くと、みんな警戒心を解いて情報を提供してくれます。

 

コージーミステリに不慣れな頃は、「そんなバカな?!」と思っていましたが、それは野暮というもの。

 

おいしいものを食べるときは、みんな口を開くのです。

 

親との同居

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出典:pixabay.com 

 

海外のコージーミステリ作品では、親と同居している設定のものは多くありません。

 

同じ町に住んでいても家は別々という場合がほとんど。

 

「親子とはいえ互いに自立して暮らす」という文化があるのでしょう。

 

しかしこの作品では主人公は母親と同居しています。

 

俳優の夫との離婚後に実家に戻った、という経緯はあるのものの、なかなか珍しい設定です。

 

身の回りのことをやってくれる母親のありがたさを感じながらも、30歳を過ぎての親との同居を恥じ入るような描写も登場しています。

 

事件絡みで衝突し、干渉されていら立つような場面もあり、大人になってからの親との同居を経験している人にはうなずける部分も多いかもしれません。

 

とはいえ、この母娘はなかなかいい関係でもあるんだよね。

 

お互いのデートをサポートしあうなど、大人の女性の素敵な二人暮らしが感じられる場面もあります。

 

 

 おわりに

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出典:pixabay.com 

 

今回ブログを書くにあたって、改めて作品を見直してみて、ドーナツが食べたくてたまらなくなりました。

 

作品を読む際には、ぜひお気に入りのドーナツとコーヒーを用意して!

 

この作品、原作は48作目まで出版されていますが、日本語訳されているのはまだわずか5冊です。

 

2014年に出版された5作目以降は、残念ながら続編が出ていません。

 

なんということでしょう!!

 

いまのところ続きを読むには、英語をマスターするしかなさそうですが、ぜひ続編の翻訳・出版をしてほしい!!!

 

そう切に願う作品の一つです。

 

ぶんちん

 

 

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら勉強にもなるよ🎵

 

ジェシカ・ベックさんの作品も、少なめですがもちろんあります!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

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