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こんにちは。ぶんちんです。
これから年を重ねていくことに前向きなイメージを持てていますか?
うーん。。。実はちょっと後ろ向きかも。。。
そんなあなたはぜひ今回ご紹介するコージーミステリを手に取ってみてください!
リタイア後の女性が自宅で始めた、元教師たちが暮らす下宿が舞台のお話です💡
年を重ねていくことが、前よりちょっと楽しみになるかも???
- 基本情報
- 翻訳済みタイトル(2020年5月現在)
- 主人公
- 舞台
- ぶんちんのおすすめポイント
- おわりに
- ◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)
- ◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介
基本情報
・シリーズ名
お料理名人の事件簿シリーズ
・著者
リヴィア・J・ウォッシュバーン
・訳者
赤尾秀子
・出版社
ランダムハウス講談社文庫(1~4巻)
ヴィレッジブックス(5巻)
・ぶんちん的カテゴリー
米国ミステリ
シニア女子ミステリ
スイーツミステリ
途中でレーベルが変わって刊行されているよ!
翻訳済みタイトル(2020年5月現在)
タイトルの料理が描かれたかわいい表紙も魅力的なシリーズ🎵
主人公
・主人公
フィリス・ニューサム
・年齢
60代後半
・仕事
元教師・下宿のオーナー
・家族構成
下宿人:マティ・ハリス
キャロリン・ウィルバーガー
イヴ・ターナー
サム・フレッチャー
家族(別居):息子、息子の嫁、孫
・ペット
なし
・恋のお相手
サム・フレッチャー
・知り合いの警察関係者
マイク・ニューサム(息子・副保安官)
元教師らしい生真面目さと旺盛な好奇心を持ち合わせた女性だよ!
舞台
出典:unsplash.com※写真はイメージです
・国
アメリカ
・地域
ウェザーフォード
(テキサス州パーカー郡)
パーカー郡は桃が名産らしいよ!実在の町なのでぜひ行ってみたいね!
ぶんちんのおすすめポイント
お料理名人が生み出すおいしいスイーツや料理
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この作品の目玉は何といっても主人公たちが作るとっておきのスイーツ!
「主人公たち」と言ったのは、主人公フィリスと下宿人の一人キャロリンのことです。
2人はともに料理が大得意!
町のスイーツコンテストではライバル同士として競い合ってきました。
コンテストの直前はお互いのレシピを悟られまいと、家の中も少しピリピリしてしまいます。
そんな2人が繰り出すスイーツはどれも本当においしそう!
このシリーズでは、スイーツコンテストが物語中の重要なイベントとしてたびたび登場しますが、コンテスト用の試作のシーンは空腹では読めませんw
さらに、スイーツ以外のお料理についても次から次においしそうなものが出てきますので、注意してくださいね。
リタイア教師のシェアハウスから学ぶ!素敵な年の重ね方
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シリーズの主な舞台は、夫を亡くした主人公フィリスが自宅で始めた下宿です。
旦那さんが亡くなった後、大きな家に一人で暮らしていたフィリス。
同じ町に暮らす息子家族との仲は円満ですが、夫の想い出の詰まった家を手放す気にもなれません。
そこで引退した元教師限定の下宿を開くことを決意したのです。
海外では、親子といえども互いに自立して暮らすのが一般的のようで、住んでいる町が同じでも、親子で同居する設定は他のコージーミステリでもあまり見かけません。
フィリスのこの決断から、彼女が自立した女性であることが伝わってくるね。
連れ合いを亡くしても、フィリスのように自分の人生を自分で決めていくたくましさがあるというのは素敵ですね。
シニアのシェアハウスという珍しい設定にも注目だよ!
下宿のメンバーそれぞれが自立した大人なので、お互いに過剰に干渉したりということはありません。
それでもイベント事の時には一致団結するなど、理想的な距離感で暮らしています。
それぞれのペースで暮らせるこの下宿は、本当に住み心地がよさそう!
また、シリーズが進む中でフィリスと下宿メンバーのサムの仲が深まっていきますが、その恋愛の過程もおだやかでほっこりします。
お互いに過去があること、立ち入られたくない場所があることもきちんとわかっている大人の付き合い。
若者同士の恋愛にはなかなかない素敵な関係だよね💕
年齢を受け入れつつも言い訳にせず、自分の人生の新しい章を楽しんで生きていく下宿のメンバーたちの姿から、素敵に年を重ねていくヒントをもらってください。
謎解き用の伏線もバッチリ!ミステリとしての読み応えも十分
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コージーミステリでは、日常生活や仕事、スイーツやお料理の描写がふんだんに盛り込まれています。
このシリーズももちろんその点の読みごたえはバッチリ!
さらにすごいのが、ミステリ要素もしっかり押さえているという点です。
物語中にさりげなく仕込まれた伏線が事件の謎を解く手がかりになっていくのですが、さりげなくて気づけない。
結末まで読んでその伏線の存在に驚かされるんだよね!
のほほんとした物語かと思いきやれっきとしたミステリ小説なのです。
実はこれはコージーミステリには珍しいパターンなので、ミステリ要素もしっかり楽しみたい方にはおすすめのシリーズです!
シニアの落ち着きが調査の過程でも発揮されるのもポイント!
若い主人公たちが無茶をしやすい場面でも、冷静に対処しますし、警察に伝えるべきことはきちんと伝えます。
読者を変にハラハラさせない点がさすが!という感じです。
おわりに
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グルメ・スイーツ系のコージーミステリの中でも、他にはない落ち着きとミステリ要素のある本作。
コージーミステリの多彩さを感じさせてくれるシリーズです。
英語版は14作が刊行されていますが、残念ながら翻訳は5冊で止まっています。(※2020年現在)
もっともっと作品を楽しみたいのに!!
ぜひとも続きの翻訳版を出版してほしいです!
ぶんちん
◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)
今話題のオーディブル🎵
コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!
英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨
コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵
※リヴィア・J・ウォッシュバーンさんの作品は見つけることができなかったのですが、興味のある方はぜひ「cozymystery」で検索を!!
◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介
情報満載の作者ホームページ💡
Amazon.com内の作者ページ