Buntin's Cozy Mystery Library

コージーミステリが楽しめて、気軽に立ち寄れる図書館のようなブログにしたいです♪

【ジャナ・デリオン】ワニの町へ来たスパイシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈40〉】

出典:pixabay.com

 

自分のこれまでの人生に疑問を抱くことってありませんか?

 

自分を信じて歩いてきたつもりでも、足りなかったものに気づかされることってありますよね。

 

今回紹介する作品の主人公はスパイとして生きてきた女性!

 

ひょんなことから身分を偽り田舎町に潜伏することになった彼女が、様々な事件に翻弄されながら、新たな自分生き方友情を見つけていきます。

 

笑いアクションスイーツ友情そしてロマンスありの大人気シリーズです!

 

ワニの町へ来たスパイ 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ワニの町へ来たスパイシリーズ

・著者    

 ジャナ・デリオン

・訳者   

 島村浩子

・出版社  

 東京創元社(創元推理文庫)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 専門職系ミステリ

    シングル女子ミステリ

  

「田舎町」と「スパイ」・・・秘密がいっぱいの香りがするね。

 

翻訳済みタイトル(2023年1月現在)  

1.ワニの町へ来たスパイ

2.ミスコン女王が殺された

3.生きるか死ぬかの町長選挙

4.ハートに火をつけないで

5.どこまでも食いついて

 

〈最新作はコチラ!〉

 

かっこいい女たちの描かれた表紙が目印だよ!

 

主人公

・主人公 

 レディング(フォーチューン)

 ⇒偽装:サンディ・スー・モロー

・年齢   

 20代後半(推定)

・仕事   

 CIAの秘密工作員

 ⇒偽装:図書館司書

・家族構成

 父・母(いずれも故人)

・ペット? 

 猫(マーリン 3作目より)

・恋のお相手?

 カーター・ルブランク(保安官助手)

・知り合いの警察関係者

   カーター・ルブランク(保安官助手)

 

 スパイとしては最強な主人公だけど・・・・・・

 

舞台

出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 シンフル(ルイジアナ州にある架空の町)

 シンフルの町のウェブサイト(この物語をもとに誕生したサイト)↓

sinfullouisiana.com

 ルイジアナ州の公式観光サイト↓

www.louisianatravel.com

 

町を流れるバイユーも作中の重要なスポットとして登場するよ!

  

ぶんちんのおすすめポイント 

CIA工作員の主人公が躍動する!アクションシーンが満載

出典:pixabay.com

物語の舞台、ルイジアナ州シンフルは一見ごく普通の田舎町

 

しかし町独自の不思議なルールに翻弄され、次々に巻き起こる不可思議な事件に巻き込まれるフォーチューン。

 

おとなしく隠れ住むはずが、思わぬ活躍(?)をすることに。

 

そんなわけで、この作品では迫力満点のアクションシーンがたびたび登場します。

 

CIAの工作員であるフォーチューンの動きの見事さは当然ながら、高齢のアイダ・ベルガーティーの経験値とタフネスもかなりのもの。

 

かなりあぶない橋を渡ることになったり、最終的にハチャメチャな結果になることも多かったりするものの、その描写には思わず引き込まれます。

 

3人が次にどんなことをしでかすのか、もはや楽しみになってくる!

 

3人の華麗なる(?)チームワークアクションをぜひ楽しんでください!

 

年齢も付き合いの長さも関係ない!女たちの友情にグッとくる

出典:pixabay.com

この作品の大きな魅力の1つが女性たちの熱い友情です。

 

フォーチューンはスパイとして生きてきたこれまでの人生で、心から信頼できる友情というものには縁がありませんでした。

 

そんな彼女がシンフルで出会ったのが、魅力的な高齢の女性たち

 

町の女性団体シンフル・レディース・ソサエティの主要メンバーである、アイダ・ベルガーティーは、新参者のフォーチューンを自分たちの仲間として受け入れてくれます。

物語をもとに誕生したウェブサイト↓

sinfullouisiana.com

 

正確な年齢は不明ですが、フォーチューンよりはかなり年上のアイダ・ベルとガーティー。

 

そんな年齢の差などものともせずに接してくる2人に、フォーチューンも心を許し、3人の間に友情と信頼が生まれていきます。

 

しかも、ものすごい短期間で絆が深まっていくんだよね!

 

他にも同年代の友人となるアリーや、アイダ・ベルに恋する年上の男性ウォルターなど、フォーチューンとシンフルの人々の素敵な友情には、思わずグッと来てしまいます。

 

友情って難しいし、大人になるとつい身構えてしまう。。。

 

でも本当は、互いが大切な存在になるのに、年齢も付き合いの長さも関係ないんですよね。

 

本当の自分って?田舎町で見つけた新たな自分に戸惑う主人公の姿

出典:pixabay.com

CIAの工作員として生きてきたフォーチューン。

 

すべてをその仕事に捧げてきた彼女は、普通の生活友達付き合い、そしてシンプルに胸をときめかす恋愛の経験もありませんでした。

 

だけどシンフルにきて3週間ほどで、大きく変わっていくんだよね。

 

心許せる友達ができ、素敵な男性に胸がときめくという経験をしていきます。

 

身分を偽って暮らす生活の中で、皮肉にも本来の人間的な感情を見つけていくフォーチューン。

 

自分のこれまでの人生、同じくCIAの工作員だった亡き父との関係、美しかった母にそっくりな自分の女性としての魅力など、自分自身についても掘り下げて考えるようになります。

 

ちなみに、恋に戸惑うフォーチューンはめっちゃかわいい!

 

自分の人生に疑問を持ってこなかったフォーチューンですが、思いがけない環境の変化自分自身を見つめ直していくことになるのです。

 

そんな彼女の姿を見ていると、読んでいる側も自分自身についていろいろと考えさせられますね。

 

フォーチューンと一緒に新しい生き方や知らなかった自分を見つけていくのもいいかもしれません。

 

おわりに

出典:pixabay.com

今回はルイジアナ州の「ワニの町」、シンフルが舞台の大人気シリーズをご紹介しました。

 

ただのスパイ小説じゃない、いろんな魅力が満載のシリーズだね!

 

本文では触れませんでしたが、コージーミステリの醍醐味であるスイーツや料理の描写も登場します!

 

本当に美味しそうで、読みながらお腹が空いてきちゃいますよ!

 

現段階で英語版は22作翻訳版は4作が刊行されています。

 

シリーズの続きもぜひ日本語で読みたいなあ🎵

 

みなさんも書店や図書館でぜひ手に取ってみてくださいね!

 

ぶんちん 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

このシリーズのオーディオブックも発売されているので、ぜひ楽しんでみてくださいね!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

janadeleon.com

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

 

【キャシー・アーロン】チョコ職人と書店主の事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈39〉】

出典:pixabay.com

 

読書してる時って甘いものが欲しくなりませんか?

 

甘いチョコをつまみながら、読書を楽しむなんて最高の時間ですよね!

 

今回紹介する作品の舞台は、そんな夢の時間を過ごせるお店だよ!

 

チョコオタクのショコラティエと秀才のオタク書店主の親友コンビが、地元の町で起きた殺人事件の謎に迫ります!

 

紆余曲折を経てきた2人の女性が仕事や恋に邁進する姿、美味しいチョコ、素敵な書店の雰囲気も楽しめるシリーズです!

 

やみつきチョコはアーモンドの香り (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 チョコ職人と書店主の事件簿シリーズ

・著者    

 キャシー・アーロン

・訳者   

 肱岡千泰

・出版社  

 原書房(コージーブックス)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 経営者系ミステリ

    シングル女子ミステリ

  

「チョコ」と「書店」という魅力的なキーワードに惹かれるね!

 

翻訳済みタイトル(2022年4月現在)  

1.やみつきチョコはアーモンドの香り (コージーブックス)

2.トリュフチョコと盗まれた壺 (コージーブックス)

 

〈最新作はコチラ!〉

 

かわいいチョコと本棚が描かれた表紙が目印!

 

主人公

・主人公 

 ミシェル・セラーノ

 エリカ・ラッセル

・年齢   

 20代後半(推定)

・仕事   

 〈チョコレート&チャプター〉を経営

 ミシェル:ショコラティエ

 エリカ:書店経営者

・家族構成

 ミシェル:兄

 エリカ:兄、妹、甥っ子たち

・ペット? 

 猫(ココ:地域猫)

・恋のお相手?

 ミシェル:ビーン・ラッセル(作家、エリカの兄)

 エリカ:ボビー・シムキン(警部補)

・知り合いの警察関係者

   ロジャー・ロケット(刑事)

 

 タイプの違う2人の掛け合いは読んでいて楽しいよ!

 

舞台

出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 ウェストリバーデイル(メリーランド州にある架空の町)

 メリーランド州の公式観光サイト↓

www.visitmaryland.org

 

歴史ある地域の町の本屋さんてきっと素敵なんだろうな📚🍫

  

ぶんちんのおすすめポイント 

本好きなら見逃せない!小さな町の本屋さんが登場!

出典:pixabay.com

物語の舞台となるのは、書店併設のチョコレートショップ〈チョコレート&チャプター〉

 

家族経営の書店を継いだエリカとショコラティエのミシェルが、2人で経営するお店です。

 

町の本屋さんでチョコも味わえるなんて素敵だよね!

 

スタンフォードの大学院に進んでいた秀才のエリカには、学問の世界でのトラブルを経験し、故郷に舞い戻ってきたという、やや複雑な過去があります。

 

でも、周囲の噂話や心配をよそに、本人は書店経営者の仕事を心から楽しんでいる様子。

 

その頭の回転の速さと知識の豊富さを活かして、お客の希望通りの本を見つけ出す手腕も信頼を集めています。

 

その能力はもちろん、事件の捜査にも活かされることに。。。

 

そんなエリカのこだわりの詰まった書店内の描写は、読んでいて本当に楽しいです!

 

子どもたち、学生たち、主婦や経営者仲間などが訪れる人気書店だよ! 

 

理想の町の本屋さんに実際に入った気分で読んでみてくださいね!

 

書店が舞台のコージーミステリが好きな方はこちらもチェック↓↓

www.buntin-cozylife.com

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読書と推理の心強い相棒!チョコレートの描写もたまらない!

出典:pixabay.com

このシリーズにとってかかせない存在なのがチョコレート

 

ショコラティエのミシェルの生み出すチョコレートは、どれもとってもかわいくて美味しそうなんです!

 

読んでいるとチョコの香りがしてきそうだよね!

 

おもしろいミシェルのキャラクターもまた魅力的。

 

彼女は根っからのチョコレートオタクで、チョコに関することならどんなことでも興味を持ちます!

 

事件に巻き込まれたときにも、チョコ作りが彼女の支えになってくれるのです。

 

そんなチョコ愛に溢れたミシェルのチョコを片手に読書を楽しんでみたい!

 

チョコレートが大好きな人はぜひチョコレートの描写も楽しみながら、読み進めてみてください!

 

紆余曲折を経て天職に出会った2人の女性!彼女たちの人生の物語にも注目!

出典:pixabay.com

前述の通り、エリカには複雑な過去がありますが、ミシェルにもまた複雑な過去があります。

 

彼女は14歳のときに事故で両親を亡くし、4歳上の兄と支え合って生きてきました。

 

そんな兄は海兵隊に入隊し、心を病んでリハビリ中の身です。

 

2人はそれぞれに人生の困難を乗り越えてきたんだね。

 

全くタイプの違う2人ですが、自分たちの家族や仕事に対する愛情の深さは共通しています。

 

故郷でお店を経営し、積極的に地域とのつながりを作っていく姿からは、故郷への愛も感じられますね。

 

物語の中ではそんな2人それぞれの恋愛も描かれているよ!

 

エリカはハイスクール時代のボーイフレンドとイイ感じになりますが、2人の違いや過去を乗り越えるのに苦労しています。

 

一方のミシェルは、ハイスクールのころから憧れていたエリカの兄への想いが押さえきれない様子。

 

いろいろな苦難を経験してきた2人がどんな恋をしていくのか、今後の展開も楽しみですね!

 

おわりに

出典:pixabay.com

今回はメリーランド州の小さな町の書店併設チョコレートショップを舞台にした、新しいシリーズをご紹介しました。

 

書店とチョコレートショップの共演なんて!夢みたい!

 

読書好きにはたまらないお店の情景を思い浮かべるだけでも幸せです!

 

表紙もかわいらしく、手に取りやすいコージーミステリだと思います。

 

現段階で英語版は3作翻訳版は2作が刊行されています。

 

3作目もぜひ日本語で読みたいなあ🎵

 

みなさんもお気に入りのチョコを用意して、ぜひ楽しんでくださいね!

 

ぶんちん 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

残念ながらこのシリーズのオーディオブックは発表されていませんが、お好きなコージーミステリのものを探して楽しんでみてくださいね!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

www.kathyaarons.com

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www.amazon.com

 

【アリ・ブランドン】書店猫ハムレットシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈38〉】

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出典:pixabay.com

 

海外の書店巡りをしてみたいと思いませんか?

 

特に多彩でおしゃれなニューヨークの書店には本当に憧れます!

 

今回紹介するのはそんな本好き・書店好きにおすすめの作品!

 

ニューヨークのブルックリンの新人女性オーナーと名探偵猫のハムレットが、周囲で起こる殺人事件に挑みます。

 

30代の主人公の書店経営者としての奮闘ぶりや、書店の描写、ニューヨークの人のつながりを感じられる人気シリーズです!

 

書店猫ハムレットの跳躍 (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 書店猫ハムレットシリーズ

・著者    

 アリ・ブランドン

・訳者   

 越智睦

・出版社  

 東京創元社(創元推理文庫)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 経営者系ミステリ

    シングル女子ミステリ

  

書店の看板猫が活躍する大人気コージーミステリ!! 

 

翻訳済みタイトル(2021年6月現在)  

1.書店猫ハムレットの跳躍

2.書店猫ハムレットのお散歩

3.書店猫ハムレットの休日

4.書店猫ハムレットのうたた寝

5.書店猫ハムレットの挨拶

  

 

ハムレットが描かれたおしゃれな表紙が目印!

 

主人公

・主人公 

 ダーラ・ぺティストーン

・年齢   

 30代半ば

・仕事   

 〈ぺティストーンズ・ファイン・ブックス〉のオーナー

・家族構成

 テキサスの実家にいる家族

・ペット? 

 猫(もちろんハムレット)

・恋のお相手?

 フィオレッロ・リース(刑事)

・知り合いの警察関係者

   フィオレッロ・リース

 

 離婚の痛手を乗り越え、大叔母から書店を引き継いだ新人オーナー!

 

 

舞台

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出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 ニューヨーク・ブルックリン

ニューヨーク観光局の公式サイト↓

www.nycgo.com

 

ブルックリンの書店とか、ほんとに行きたいよね~📚

  

ぶんちんのおすすめポイント 

NYの書店が舞台!本好きにはたまらない設定のコージーミステリ!

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 30代半ばのダーラは、亡くなった大叔母から書店と黒猫ハムレットを託されます。

 

それまでテキサスで暮らしていたダーラは、心機一転全く違く環境へ!

 

数年前に離婚を経験した彼女は、新たな街での新しい仕事と独身生活を楽しんでいます。

 

書店のメンバーは、稀覯本にも詳しく頼れる店長のジェイムズと、新人店員のロバート、そして看板猫のハムレット。

 

新刊本から古本まで多彩な書籍を扱う書店の描写は、何度読んでもワクワクです!

 

店内では読書会が開催されるなど、地域の憩いの場ともなっています。 

 

シリーズ後半には2階部分にカフェスペースが併設され、ブックカフェとしても評判になるなど、書店そのものの進化も読みどころです!

 

いつも店内で過ごしているハムレットの様子もとっても微笑ましいよ!

 

シリーズを通して、ニューヨークの書店の雰囲気をぜひ味わってください♪

 

書店が舞台のコージーミステリが好きな方はこちらもチェック↓↓

www.buntin-cozylife.com

 

黒猫の名探偵!?でもファンタジー要素はゼロ!

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コージーミステリでは、動物の視点で語られるファンタジー系の作品も多いのですが、このシリーズではそんな要素は全くありません。 

 

ハムレットは確かに頭が良く、意志も強いのですが、ハムレット目線の心理描写などは一切なく、視点はあくまで主人公ダーラのもの。

 

ハムレットはあくまでも普通の猫として描かれているんだよ!

 

実を言うとわたしは動物目線の物語が苦手で、このシリーズもそういうシリーズだと思い込み、敬遠していた時期がありました。。。

 

同じ理由で読んでいない方がいたら、それは誤解なのでぜひ読んでみてください!

 

作中ではハムレットが猫なりに特殊な方法で推理を披露する名物描写が登場! 

 

そのメッセージをダーラが解読し、事件の真相に迫っていく場面などもあり、ファンタジー要素を抜きにして猫と人間の探偵コンビを成立させる設定は見事だと思います!

 

また、ハムレットがダーラを相棒として認めていく過程や、2人がよいコンビになって事件に挑んでいく姿を見ていると、こちらもなんだかうれしい気持ちに。

 

本好きだけでなく、猫好きの方も楽しめる要素が満載のシリーズです!

 

人生の辛い時期を乗り越え、新たな環境で人生を切り開いていく主人公

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前述の通り、主人公ダーラはテキサスからニューヨークに移住し、書店経営に乗り出しました。

 

 このシリーズはその最初の2年ほどの時期を切り取った、ごく短い期間を描いています。

 

ダーラは当初、気候や文化など、環境の違いに戸惑いを感じている面もあるんだよね。

 

しかし、彼女は書店経営や地域コミュニティへの貢献、事件の解決などを通して、徐々に新たなコミュニティに溶け込み、探偵のジェイクなどの友人や地域の仲間を得ていきます。

 

人とつながるための彼女の努力、新たな人生にかける思いがシリーズ全体から感じ取れるはずです。

 

離婚を経験したことで、恋には少し慎重になっているみたい。

 

それでも、自分の歩む人生に対する自信をつけていく彼女の姿を見ていると、何の心配もいらないような気がします。

 

シリーズは完結していますが、彼女はきっと仕事も生活も楽しみ、いずれ素敵な恋に出会うのではないでしょうか。

 

人生にはうまくいかない時期もありますが、変化のきっかけをつかみ、努力する決意を固めることで、変わっていくものではないかとダーラの姿から強く感じました。

 

おわりに

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出典:pixabay.com

 

今回はニューヨークの書店を舞台にした、書店猫ハムレットシリーズをご紹介しました。

 

書店・猫・カフェなど、本好きの心をくすぐる要素がてんこ盛りのシリーズ!

 

読み進めるほどに、海外の書店への憧れがかき立てられます。

 

コージーミステリは普段読まないという人もぜひ手に取って、ニューヨークの書店の空気を感じてください!

 

シリーズはすでに完結しており、英語版は6作翻訳版は5作が刊行されています。(実は1作目だけが未翻訳なんです!)

 

ぜひとも未翻訳の1作目も読んでみたいよね!

 

個人的には数年後の彼らを描いた新シリーズなども期待しています!

 

ぶんちん 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

残念ながらこのシリーズのオーディオブックは発表されていませんが、お好きなコージーミステリのものを探して楽しんでみてくださいね!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

www.dianestuckart.com

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.co.jp

 

 

【チェルシー・フィールド】お毒見探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈37〉】

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出典:pixabay.com

 

本当にお金に困った時あなたはどうしますか?

 

たまたま遺産を相続したり、身近な人たちを頼ったりできるという幸運な人もいるでしょう。

 

でもそんな人たちばかりとは限らないよね。

 

今回の主人公は故郷のオーストラリアを離れ、アメリカのロサンゼルスで「毒見」という危険な仕事を始めることになったアラサー女子。

 

 元夫の作った借金を返済するために奮闘します。

 

見知らぬ土地で新たな人生を踏み出していく彼女の姿に、きっと勇気をもらえるはず!

 

絶品スフレは眠りの味 お毒見探偵 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 お毒見探偵シリーズ

・著者    

 チェルシー・フィールド

・訳者   

 箸本すみれ

・出版社  

 コージーブックス

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 グルメミステリ

 専門職系ミステリ

    シングル女子ミステリ

  

オーストラリア在住の著者が描く、コージーミステリだよ! 

 

翻訳済みタイトル(2021年6月現在) 

1.絶品スフレは眠りの味

2.ジャンクフードは罪の味  

 

ポップなイラストの表紙が目印!

 

主人公

・主人公 

 イソベル(イジー)・エイヴェリー

・年齢   

 29歳

・仕事   

 〈テイスト・ソサエティ〉の毒見役

・家族構成

 オーストラリアの家族

 オリヴァー(ロスでのルームメイト)

・ペット  

 猫(ミャオ・ルームメイトの飼い猫)

・恋のお相手

 コナー・スタイルズ?(テイスト・ソサエティ〉の調査員

 レヴィ・エドアルド・レイス?〈テイスト・ソサエティ〉の医者

・知り合いの警察関係者

  ハント(ロス市警の署長・敵対関係)

 

 辛い事情を抱えながらも、新たな土地で懸命に生きる女性が主人公!

 

舞台

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出典:pixabay.com

・国    

 アメリカ

・地域

 ロサンゼルス

(言わずと知れたカリフォルニア州の大都市)

ロサンゼルス市の公式サイト↓

www.lacity.org

 

一度は行ってみたい憧れの街だよね🎵

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

借金返済のために捨て身で働く主人公に見る世知辛さ

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出典:pixabay.com

29歳のイジーは元々故郷のオーストラリアで、カフェを開いていた天才バリスタ。

 

オーストラリアは世界有数のコーヒー大国なんだよ!

 

しかし、元夫の作った借金を半分背負うことになり、泣く泣くカフェを閉めることになります。

 

10万ドルの借金返済のために彼女が次に選んだ仕事が、〈テイスト・ソサエティ〉の毒見役(シェイズ)でした。

 

シェイズの役目は、依頼のあったセレブの日常に密着し、彼らが口にするものをすべて毒見して異常がないか判断すること。

 

毒の種類によっては、シェイズ自身の命も危なくなるという命がけの仕事なのです。

 

イジーは一年の報酬10万ドルに惹かれて、この危険な仕事に飛び込むことに決めます。

 

家族にも詳しいことは話せず、単身見知らぬ土地で働く彼女の日常は、華やかなイメージのロサンゼルスとはかけ離れたもの。

 

おんぼろのアパートメントにルームメイトと暮らすことで家賃を浮かせたり、ボロボロの車で移動したり、部屋の内装や服もあり合わせのものだったりと、端々に苦労が読み取れます。

 

借金取りから逃げ回るシーンも登場するなど、他のコージーミステリにはない独特の雰囲気を感じるね。 

 

働き盛りの若い世代の方が経済的に苦労しているといわれる現代において、イジーの置かれた状況と、追い込まれたメンタルにはリアルさを感じます。

 

究極の味覚を持った主人公目線で描かれる食べ物たち

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 毒見役のシェイズになれるのは、毒物への抵抗力が一般の人よりも強い特別な遺伝子(PSH337PRS)を持つ人だけと言われているんだよ。

 

彼らは味覚を鍛えられ、食べ物の味の奥深くに隠された毒物を判別するスペシャリストになるのです。

 

主人公のイジーももちろん、その遺伝子を持つ人材としてスカウトされた一人。

 

彼女はカフェを開いていたこともあり、その味覚には本人も自信があるようです。

 

何よりも食べることが大好きなイジーですが、貧しい生活を強いられているため食べたいものを食べるというのは難しい状況。

 

相棒のコナーにおごってもらえるシーンでは、チャンスとばかりにおいしい食事を楽しみます。

 

たびたび登場するコナー宅でも、料理人のマリアの料理とかぐわしいコーヒーをちゃっかり楽しみにしています。

 

そのイジーの目線で描写される料理やコーヒーはなんとも魅力的!

 

食べることって本当に人を幸せにすることなのだとつくづく思います。

 

主人公を支える隣人たちのキャラクター

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テイスト・ソサエティのメンバー以外にも、イジーを支えてくれる存在があります。

 

それは同じアパートメントの住人たち。

 

主に登場するのは、ちょっと変わったルームメイトのオリヴァーと隣人の豪胆な老婦人エッタです。

 

極秘の任務ということもあり、イジーは彼らにもシェイズの仕事については打ち明けていません。

 

ただ、彼らもたびたび大けがをしたり、やたらとイケメン(のソサエティメンバー)が出入りする彼女の生活を不思議に思ってはいて、事情がわからないなりに、彼女を心配しサポートしてくれます。

 

知らない土地での生活を心細く感じていたイジーも、彼らの存在にだんだんと安らぎを覚えるようになっていくのがほほえましい。

 

「遠くの親戚より近くの他人」というのは万国共通のようですね。

 

彼らの登場する日常のシーンは読者にとっても癒しになっています。

 

おわりに

f:id:buntin1219:20210106150716j:plain出典:pixabay.com

 

今回はオーストラリア発のコージーミステリ、チェルシー・フィールドのお毒見探偵シリーズをご紹介しました。

 

カバーイラストなどからポップな雰囲気を感じる本作。

 

ただ、経済的余裕のない若者が危険な仕事を選ばざるを得ないという設定がなんともリアルで少しゾッとしてしまいます。

 

でもこれはあくまでフィクション!

 

余裕がなく下を向きがちな方は、ぜひ主人公のたくましさと食欲に元気をもらってください!

 

人って土壇場で意外と踏ん張れるものだよね!

 

英語版は6作が刊行されており、翻訳版は2作目まで刊行されています。(※2021年現在)

 

ぜひとも全作翻訳されてほしいです!!

 

ぶんちん 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

今回紹介したシリーズも英語で聴くことができるので、ぜひお試しを!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

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【J・B・スタンリー】ダイエット・クラブシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈36〉】

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出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

あなたは「おいしいもの」の誘惑にあらがえますか?

 

実際目の前に出されたら、、、我慢、、、できないよね!

 

そんなあなたは今回ご紹介するコージーミステリときっと気が合うはず!

 

5人の男女が結成したダイエット・クラブが登場するミステリです💡

 

同じ目標に向けて頑張る5人の仲間たちの悲喜こもごもに、思わず共感しちゃうことまちがいなし!

 

ベーカリーは罪深い ダイエット・クラブ1 (ランダムハウス講談社文庫 ス 5-1)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ダイエット・クラブシリーズ

・著者    

 J・B・スタンリー

・訳者   

 武藤崇恵

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫(1~5巻)

 コージーブックス(6巻)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 グルメミステリ

 スイーツミステリ

 

レーベルの変更後も刊行された人気シリーズの一つ!

 

翻訳済みタイトル(2020年7月現在) 

1.ベーカリーは罪深い

2.アイスクリームの受難

3.料理教室の探偵たち

4.バーベキューは命がけ

5.とんでもないパティシエ

6.カップケーキよ、永遠なれ

 

〈最新刊はこちら!〉

 

魅力的な食べ物とかわいい主人公が描かれたカバーイラストにも注目🎵

 

主人公

・主人公 

 ジェイムズ・ヘンリー

・年齢   

 30代

・仕事   

 図書館長

・家族構成

 父(同居)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ルーシー・ハノーヴァー

 (保安官事務所勤務)

 マーフィー・アリステア(新聞記者)

 ???

・知り合いの警察関係者

   ルーシー・ハノーヴァー

 (のちに保安官補に)

 

 元大学教授という経歴から、町でのあだ名も「教授」だよ!

  

舞台

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出典:pixabay.com※写真はイメージです

・国    

 アメリカ

・地域

 クィンシーズ・ギャップ

(ヴァージニア州シェナンドア渓谷の架空の町)

ja.wikipedia.org

 

人口2000人ほどの小さな町。アットホームな雰囲気の描写にホッとするよ🎵

 

ぶんちんのおすすめポイント 

デブファイブ目線で語られるおいしそうな料理の描写

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出典:pixabay.com

 

物語の中心になるのはダイエットクラブ、通称「デブ・ファイブ」のメンバーたち。

 

図書館長のジェイムズ、郵便局員のベネット、教師のリンディ、トリマーのジリアン、保安官事務所事務員(のちに保安官補に)のルーシーの5人です。

 

それぞれに個性的で人間らしい、素敵なメンバーだよ!

 

「痩せたい」という共通の目標を持つ5人ですが、当然ながら食べることが大好き

 

彼らの語る食べ物の描写は、魅力的でおいしそうで、話を聞くだけでもお腹がなってきます。

 

好きなことについて語る時ってみんなイキイキしてるよね!

 

そんなわけでこの小説では、メンバーの普段の食事からおやつまで、おいしい描写もてんこ盛りなので、本当にダイエット中だと読むのが辛いかもしれませんね。

 

ダイエットメニューの紹介各章の扉絵のカロリーや成分の表示など、ダイエット系コージーならではの要素ももちろん盛り込まれています。

 

物語を楽しみながらぜひ参考にしてみてね!

 

家族のようなダイエット・クラブのメンバーたち

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出典:pixabay.com

 

ダイエットというと長く辛く苦しいイメージですが、この物語を読むとイメージが変わります。

 

毎週末クラブのメンバーの家でダイエットメニューの食事会を開いたり、みんなで料理教室に通ったり。。。

 

なんだかとっても楽しそうだね!

 

もちろんエクササイズに挑戦するなど辛いことも多々ありますが、同じ目標を持つ仲間たちと一緒に取り組むことは何事も楽しいようです。

 

ダイエットの挫折もみんなで共有できるので、必要以上に落ち込まずに済みます。

 

シリーズが進んでいくにしたがって、徐々に家族のような絆で結ばれていくメンバーたち。

 

ダイエットだけではなく、様々な面で助け合っていくことになります。

 

大人になってもこんな仲間との出会いがあるなら、人生楽しいかも!

 

ダイエットを通して変わっていくキャラクターたちの人生

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出典:pixabay.com

 

デブ・ファイブ結成をきっかけに、ダイエットに真剣に取り組むことになった5人。

 

自分の体と向き合うことで、自身の人生に向き合うことになっていくよ。

 

ジェイムズは第一作目で35歳。

 

バツイチの彼は、母の死をきっかけに大学教授の職を捨て故郷で父親と暮らし始めます。

 

町の図書館長として職を得たものの、自身のことを「デブでバツイチの負け犬」と思い落ち込んでいました。

 

最初のころのジェイムズは、ほんとに自信を失っていて辛そう。。。

 

そんな時に偶然ダイエット・クラブの発足を知り試しに参加してみることに。

 

ダイエットや恋愛、殺人事件の捜査などを通して、新たな自分を発見し世界を広げることになります

 

さらに、ジェイムズが変わっていくにつれて、偏屈で付き合いづらかった父親との関係も変化していくなど、うれしい変化が起こっていくのもポイントです。

 

他のメンバーもダイエットをきっかけに、恋・仕事・趣味など、それぞれに新たな挑戦をしていきます

 

前向きに変わっていくメンバーの姿を見ていると、とっても勇気づけられるよ!

 

新たな挑戦を前に尻込みしてしまうときは、ぜひこのコージーミステリを手に取ってみてくださいね!

 

おわりに

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出典:pixabay.com

 

今回はダイエット・クラブシリーズをご紹介しました。

 

美味しいものが大好きで、ずっと楽しみたいと思ったら、ダイエットは避けては通れません

 

なかなか踏み出せないという方は、とりあえずこの物語を読むことから始めてみてはいかがでしょうか?

 

読んでいるうちに、ダイエットに挑戦したくなっているかも?!

 

英語版は7作が刊行されており、翻訳版は6作目まで出ています。(※2020年現在)

 

これは7作目もぜひ読みたいね!

 

7作目の翻訳版もいつか出るとうれしいなぁ。

 

ぶんちん 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

今回紹介したシリーズも英語で聴くことができるので、ぜひお試しを!

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

elleryadamsmysteries.com

 Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

※翻訳版では「J・B・スタンリー」なのでわかりづらいですが、英語版を探す際には「Ellery Adams」で検索してください。

 

 

【ローラ・チャイルズ】お茶と探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈35〉】

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出典:pixabay.com

 

最後にゆっくりとお茶を味わったのはいつか覚えていますか?

 

仕事や日々の生活に疲れて余裕がなく、ただゆっくりするためだけの時間が取れていない方も多いのではないでしょうか。

 

そんなあなたにぜひおすすめしたいのが、今回紹介するコージーミステリ!

 

作品に登場するお茶や料理、素敵なお茶会の描写が、ゆったりした気持ちを思い出させてくれます。

 

魅力的な登場人物たちのライフスタイルにも注目です!

 

アッサム・ティーと熱気球の悪夢 お茶と探偵 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 お茶と探偵シリーズ

・著者    

 ローラ・チャイルズ

・訳者   

 東野さやか

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ、

 経営者系ミステリ、

 ティーミステリ

 シングル女子ミステリ

  

 ローラさんは「卵料理のカフェシリーズ」でも有名な人気コージー作家だよ!

 

www.buntin-cozylife.com

 

翻訳済みタイトル(2023年7月現在)

1.ダージリンは死を招く

2.グリーン・ティーは裏切らない 

3.アール・グレイと消えた首飾り 

4.イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部

5.ジャスミン・ティーは幽霊と 

6.カモミール・ティーは雨の日に

7.ブラッドオレンジ・ティーと秘密の小部屋

8.ロンジン・ティーと天使のいる庭 

9.ホワイト・ティーは映画のあとで

10.ウーロンと仮面舞踏会の夜

11.ミントの香りは危険がいっぱい

12.オーガニック・ティーと黒ひげの杯

13.ローズ・ティーは昔の恋人に

14.スイート・ティーは花嫁の復讐

15.プラム・ティーは偽りの乾杯 

16.アジアン・ティーは上海の館で

17.ロシアン・ティーと皇帝の至宝

18.オレンジ・ペコの奇妙なお茶会 

19.セイロン・ティーは港町の事件

20.アッサム・ティーと熱気球の悪夢

21.ラベンダー・ティーには不利な証拠

22.ハイビスカス・ティーと幽霊屋敷

23.クリスマス・ティーと最後の貴婦人

 

〈最新刊はコチラ!〉

 

12作目の「オーガニック・ティーと・・・」以降はコージーブックスから出ているよ! 

 

主人公

・主人公 

 セオドシア・ブラウニング

・年齢   

 30代

・仕事   

 インディゴ・ティーショップの経営者

・家族構成

 おば(別居)

・ペット  

 犬1匹(アールグレイ)

・恋のお相手

 ジョリー・デイヴィス(弁護士)

 パーカー・スカリー(ビストロオーナー)

 マックス・スコフィールド(美術館職員)

 ピート・ライリー(刑事)

 

元やり手の広告ウーマン!経営センスも抜群だよ!そして美人!

 

舞台

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出典:pixabay.com 

 ・国    

 アメリカ

・地域

 チャールストン

 (サウスカロライナ州南東部の港湾都市)

ja.wikipedia.org

 

作中には歴史的景観港湾都市らしい描写もたくさん出てくるよ! 

 

ぶんちんのおすすめポイント

若き女性経営者セオドシアのティーショップ経営

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出典:pixabay.com

 

24時間365日、生き馬の目を抜く広告業界で働き続け、すっかり疲弊したセオドシアが財産のほとんどをつぎ込んで始めたのが「インディゴ・ティーショップ」

 

世界中のお茶を素敵な雰囲気の店内で楽しめるお茶の専門店だよ!

 

ティーショップで働くのは、オーナーのセオドシア、マスターティーブレンダーのドレイトン、厨房担当のヘイリー、経理と給仕を手伝ってくれるミス・ディンプル

 

少数精鋭の抜群のチームワークでお店を切り盛りしてるよ!

 

作中では、セオドシアの敏腕経営者としての顔にも焦点を当てており、経営の苦労やそのセンスの良さも感じ取れます。

 

季節やテーマを設定したお茶会や、おしゃれなインディゴブルーのカップでのテイクアウト、イベントでのお茶のケータリングなど、さまざまなことを行っていますが、特に経営者としての手腕を感じるのは、新しいお茶製品の開発です。

 

お茶の成分を活かした入浴剤などのお風呂系グッズ「Tバス」、お茶の成分が入ったコスメなど、香りや味を楽しむだけではない、幅広いお茶の楽しみ方を提案しています。

 

また、セオドシアは地元のテレビ番組にもたびたび出演。

 

お店の宣伝活動も熱心に行っているんだよね!

 

地域の慈善活動にもお店を上げて積極的に参加するなど、地域貢献も忘れません。

 

素敵なお店の影には、こんな敏腕経営者の存在があるんだね!

 

自分のお店ってなんとなく憧れがありますが、経営の楽しさや苦労、経営センスの重要さなどもこの作品から学べますね。

 

ふんだんに楽しめるお茶の知識やお茶会の描写

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出典:pixabay.com

 

この作品最大の読みどころと言えるのが、ふんだんに盛り込まれたお茶の豆知識と、インディゴ・ティーショップで開催される素敵なお茶会の描写でしょう!

 

お茶が好きな人も、これからお茶について勉強したい人も楽しめるよ!

 

厨房担当のヘイリーは、お茶に合う料理やスイーツを作る天才で、毎日違うメニューを考えだし、すべて一人で作り上げています。

 

そのメニューの描写には毎回食欲を刺激されまくりですw

 

そのメニューにぴったりのお茶を選び提供するのが、マスターティーブレンダーのドレイトン。

 

彼のお茶の知識は底なしで、その歴史やフードペアリング味や香りの解説などに加え、お茶にまつわる詩にも詳しいという完璧さ。

 

ドレイトンにお茶のことを質問するお客さんも多いよ!

 

彼はその豊富な知識を活かして、オリジナルブレンドも多数開発し、お店で販売もしています。

 

章の合間に、ドレイトンによるお茶の豆知識も掲載されているので、インディゴ・ティーショップに行ったつもりで、ドレイトンのお茶談義を楽しんでみてください。

 

毎回テーマの違うお茶会も、ほんとに楽しみなんだよね!

 

お茶会は大体週に2回ほど開催されていますが、どれもさまざまな趣向を凝らして、非日常の空間を演出しています。

 

海外で有名な少女探偵ナンシー・ドルーをテーマにしたお茶会では、作品にまつわる雑貨をディスプレイして謎解きを楽しんだり、ロマノフ朝をテーマにしたお茶会では、ファベルジェの卵を模したお菓子やロシアの茶道具サモワールを使ってお茶を提供したり。。。

 

世界中のお茶文化も学べるし、自分でお茶会を開くときの参考にもなるね!

 

作品に登場したお茶やお茶会に興味が湧いたら、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね!

 

それぞれの人生を楽しむ魅力的なキャラクターたち

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出典:pixabay.com

 

作品のメインキャラクターである、インディゴ・ティーショップのメンバーたちは、仕事以外にもそれぞれに好きなことを楽しみ、人生を充実させています。

 

セオドシアは愛犬のアール・グレイとともに、病院でのドッグセラピーなどに協力していたり、マリンスポーツや乗馬なども楽しんでいて実にアクティブ。

 

ほとんど毎日アール・グレイとのナイトランに出かけていて、それが事件の解決に役立ったことも。

 

ドレイトンは、チャールストンの歴史や美術、盆栽やインテリアなど実に多彩な趣味を持つ南部紳士。

 

地元の歴史的な遺産を管理する協会の理事を務めたり、自宅のインテリアが雑誌の取材を受けるなど、そのこだわりと知識の深さが広く周囲にも認められています。

 

この協会がらみで、セオドシアが事件の調査を依頼されることもしばしば。

 

ヘイリーはメンバー唯一の20代。

 

仕事のあとに仲間と遊びに出かけたりと、若者らしさを感じさせる描写も登場します。

 

それ以外にも、スイーツのコンテストに挑戦したり、プライベートの時間を使って大学の授業を受けたりと、自身の将来につながる活動にも余念がありません。

 

そしてミス・ディンプルですが、彼女はセオドシアによっていい意味で人生を変えられました

 

彼女は独身で弟さんと二人暮らし。

 

生活が行き詰っていた時に、セオドシアに経理の腕を買われ、経理担当としてお店に関わることになったのです。

 

お店の繁忙時には、給仕も担うなど大活躍だよ!

 

そして彼女の経理としての有能さは広まり、地域の小売店などで経理を任されるようになっていきます。

 

フリーランスの経理担当としての仕事が充実し、愛猫や弟さんとの時間も楽しいものになりました。

 

登場人物それぞれのライフスタイルも、読んでいて参考になるし、刺激を受けるね!

 

生活に張りがない人生に行き詰まりを感じているという方はぜひ彼らから元気をもらってください!

 

 おわりに 

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出典:pixabay.com

 

英語版は20作以上出版されており、現時点で21作の翻訳版が出版されています。

 

ほとんどの作品が翻訳されているなんて嬉しいね!

 

ティーショップも登場人物も魅力的なシリーズなので、今後もずっと読み続けたいです!

 

こちらの作品は11作目まで、今は無くなってしまったランダムハウスというレーベルで発売されており、その後コージーブックス(原書房)に引き継がれました。

 

コージーミステリはシリーズ半ばで翻訳がストップしてしまう作品も多いジャンル。

 

この作品のように、シリーズ作品が刊行され続ける作品がもっと増えてほしいです。

 

ぶんちん

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら勉強にもなるよ🎵

 

ローラ・チャイルズさんの作品もいくつかあり、このシリーズの最新作もあります💡(2020年5月現在)

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡 

http://www.laurachilds.com/

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

 

【リヴィア・J・ウォッシュバーン】お料理名人の事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈34〉】

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出典:unsplash.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

これから年を重ねていくことに前向きなイメージを持てていますか?

 

うーん。。。実はちょっと後ろ向きかも。。。

 

そんなあなたはぜひ今回ご紹介するコージーミステリを手に取ってみてください!

 

リタイア後の女性が自宅で始めた、元教師たちが暮らす下宿が舞台のお話です💡

 

年を重ねていくことが、前よりちょっと楽しみになるかも???

 

桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (RHブックス・プラス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 お料理名人の事件簿シリーズ

・著者    

 リヴィア・J・ウォッシュバーン

・訳者   

 赤尾秀子

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫(1~4巻)

 ヴィレッジブックス(5巻)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 シニア女子ミステリ

 スイーツミステリ

 

途中でレーベルが変わって刊行されているよ!

 

 

翻訳済みタイトル(2020年5月現在)

・桃のデザートには隠し味

・かぼちゃケーキを切る前に

・クッキー交換会の隣人たち

・休日には向かないクラブ・ケーキ

・焼きたてマフィンは甘くない 

 

 

タイトルの料理が描かれたかわいい表紙も魅力的なシリーズ🎵

 

 

主人公

・主人公 

 フィリス・ニューサム

・年齢   

 60代後半

・仕事   

 元教師・下宿のオーナー

・家族構成

 下宿人:マティ・ハリス

     キャロリン・ウィルバーガー

     イヴ・ターナー

     サム・フレッチャー

 家族(別居):息子、息子の嫁、孫

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 サム・フレッチャー

・知り合いの警察関係者

  マイク・ニューサム(息子・副保安官)

 

 元教師らしい生真面目さ旺盛な好奇心を持ち合わせた女性だよ!

 

 

舞台

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出典:unsplash.com※写真はイメージです

・国    

 アメリカ

・地域

 ウェザーフォード

(テキサス州パーカー郡)

ja.wikipedia.org
 

パーカー郡は桃が名産らしいよ!実在の町なのでぜひ行ってみたいね!

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

お料理名人が生み出すおいしいスイーツや料理

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出典:unsplash.com

 

この作品の目玉は何といっても主人公たちが作るとっておきのスイーツ

 

「主人公たち」と言ったのは、主人公フィリスと下宿人の一人キャロリンのことです。

 

2人はともに料理が大得意

 

町のスイーツコンテストではライバル同士として競い合ってきました。

 

コンテストの直前はお互いのレシピを悟られまいと、家の中も少しピリピリしてしまいます。

 

そんな2人が繰り出すスイーツはどれも本当においしそう!

 

このシリーズでは、スイーツコンテストが物語中の重要なイベントとしてたびたび登場しますが、コンテスト用の試作のシーンは空腹では読めませんw

 

さらに、スイーツ以外のお料理についても次から次においしそうなものが出てきますので、注意してくださいね。

 

リタイア教師のシェアハウスから学ぶ!素敵な年の重ね方

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出典:unsplash.com

 

シリーズの主な舞台は、夫を亡くした主人公フィリスが自宅で始めた下宿です。

 

旦那さんが亡くなった後、大きな家に一人で暮らしていたフィリス。

 

同じ町に暮らす息子家族との仲は円満ですが、夫の想い出の詰まった家を手放す気にもなれません

 

そこで引退した元教師限定の下宿を開くことを決意したのです。

 

海外では、親子といえども互いに自立して暮らすのが一般的のようで、住んでいる町が同じでも、親子で同居する設定は他のコージーミステリでもあまり見かけません。

 

フィリスのこの決断から、彼女が自立した女性であることが伝わってくるね。

 

連れ合いを亡くしても、フィリスのように自分の人生を自分で決めていくたくましさがあるというのは素敵ですね。

 

シニアのシェアハウスという珍しい設定にも注目だよ!

 

下宿のメンバーそれぞれが自立した大人なので、お互いに過剰に干渉したりということはありません

 

それでもイベント事の時には一致団結するなど、理想的な距離感で暮らしています。

 

それぞれのペースで暮らせるこの下宿は、本当に住み心地がよさそう!

 

また、シリーズが進む中でフィリスと下宿メンバーのサムの仲が深まっていきますが、その恋愛の過程もおだやかでほっこりします。

 

お互いに過去があること、立ち入られたくない場所があることもきちんとわかっている大人の付き合い。

 

若者同士の恋愛にはなかなかない素敵な関係だよね💕

 

年齢を受け入れつつも言い訳にせず、自分の人生の新しい章を楽しんで生きていく下宿のメンバーたちの姿から、素敵に年を重ねていくヒントをもらってください。

 

謎解き用の伏線もバッチリ!ミステリとしての読み応えも十分

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出典:unsplash.com

 

コージーミステリでは、日常生活や仕事、スイーツやお料理の描写がふんだんに盛り込まれています。

 

このシリーズももちろんその点の読みごたえはバッチリ!

 

さらにすごいのが、ミステリ要素もしっかり押さえているという点です。

 

物語中にさりげなく仕込まれた伏線が事件の謎を解く手がかりになっていくのですが、さりげなくて気づけない。

 

結末まで読んでその伏線の存在に驚かされるんだよね!

 

のほほんとした物語かと思いきやれっきとしたミステリ小説なのです。

 

実はこれはコージーミステリには珍しいパターンなので、ミステリ要素もしっかり楽しみたい方にはおすすめのシリーズです!

 

シニアの落ち着きが調査の過程でも発揮されるのもポイント!

 

若い主人公たちが無茶をしやすい場面でも、冷静に対処しますし、警察に伝えるべきことはきちんと伝えます。

 

読者を変にハラハラさせない点がさすが!という感じです。

 

 

おわりに

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出典:unsplash.com
 

グルメ・スイーツ系のコージーミステリの中でも、他にはない落ち着きミステリ要素のある本作。

 

コージーミステリの多彩さを感じさせてくれるシリーズです。

 

英語版は14作が刊行されていますが、残念ながら翻訳は5冊で止まっています。(※2020年現在)

 

もっともっと作品を楽しみたいのに!!

 

ぜひとも続きの翻訳版を出版してほしいです!

 

ぶんちん 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

※リヴィア・J・ウォッシュバーンさんの作品は見つけることができなかったのですが、興味のある方はぜひ「cozymystery」で検索を!! 

 

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

liviajwashburn.yolasite.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



 

【このミス2020注目作家!ロバート・ロプレスティ】ミステリ作家シャンクスシリーズのおすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈33〉】

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出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

「コージーミステリを読んでみたいけど、女の子っぽくて手に取りにくい。。。」なんて思っていませんか???

 

それはすっごく、もったいないよ!!

 

今回はそんなあなたにうってつけのコージーミステリをご紹介します。

 

落ち着いた大人の男性が主人公の短編集だよ。

 

ぜひこの作品を入り口に、コージーミステリにチャレンジしてみてください。

 

日曜の午後はミステリ作家とお茶を (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ミステリ作家シャンクスシリーズ

・著者    

 ロバート・ロプレスティ

・訳者   

 高山真由美

・出版社  

 創元推理文庫(東京創元社)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 専門職系ミステリ

 

訳者はこの作品を発掘した、高山真由美さん!

 

 

翻訳済みタイトル(2019年12月現在)

・日曜の午後はミステリ作家とお茶を

 

 

ロプレスティさんの記念すべき初の邦訳短編集だよ!

 

 

主人公

・主人公 

 レオポルド・ロングシャンクス

 (通称シャンクス)

・年齢   

 50代

・仕事   

 ミステリ作家

・家族構成

 妻(コーラ)

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 コーラ・ニール(妻・女性小説作家)

・知り合いの警察関係者

  特になし

 

 名前が特徴的ですぐに覚えられちゃうねw

 

 

舞台

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出典:pixabay.com

 

・国    

 アメリカ

・地域

 モリス郡

(ニュージャージー州)

↓モリス郡の観光についてわかるHP(英語サイト)💡

www.morristourism.org

 

東海岸にある歴史ある州。素敵な街並みにも憧れるね~!

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

訳者発掘のコージーミステリ短編集 

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出典:pixabay.com

 

この作品は、訳者持ち込みにより出版された作品。

 

つまり、訳者の高山真由美さんが、発掘し日本に紹介してくれた作品なのです。

 

このあたりについては、訳者あとがきや解説でも触れられていますが、こんな素敵な作品を日本に紹介してくださった高山さんには本当に感謝です。 

 

本当にありがとうございます!!

 

コージーミステリ作品には、自立した女性が主人公の長編が多い中、この作品は男性が主人公の短編集

 

長編はハードルが高いという方にはぴったりですし、女性が主人公の長編に慣れている方には、新鮮に映ると思います。

 

気軽に楽しめるコージーミステリの短編集って、ありそうでなかなかないんだよね。

 

「これからコージーを読んでみたいけど、長いのはな。。。」という方は、ぜひこの作品から始めてみてはいかがでしょうか。

 

扱われる事件は、窃盗、詐欺、殺人などさまざまですが、過度に劇的な感じはなく、からりとしたミステリを純粋に楽しめるのも魅力です。

 

ちなみに、ユーモアの効いたコージーミステリの短編集というと、P.G.ウッドハウスの「ジーヴスシリーズ」や、アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会シリーズ」は有名ですね。

 

 

 

シャンクスシリーズには、一話ごとに「著者よりひとこと」という形で、著者によるあとがきが入っているのですが、そういった点は黒後家蜘蛛シリーズに似ています。

 

シャンクスシリーズを楽しめたら、ぜひ上記2作品にもチャレンジしてね!

 

物語の根底に流れる生活感

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出典:pixabay.com

 

「男性が主人公の短編」という点を強調したので、コージーミステリの最大の魅力である生活感は、あまりないのかなと思われた方もいるかもしれません。

 

たしかに、料理や掃除といった日常生活を細かく描写するという感じはないんだよね。

 

しかし、それぞれのエピソードに登場する描写から、暮らしている場所、作家が集うパーティー、食事やお酒を楽しむ主人公たちの光景が浮かんできます。

 

主人公の人となりや、日常の様子が垣間見え、物語の世界をリアルに感じられるというコージーミステリの醍醐味もちゃんと味わえる作品です。

 

事件以外の部分の描写がきちんとされていることで、「日常の中の一事件」という点が強調されているように思います。

 

事件が起きて解決して、すごい!という読後感以外に、何か心に余裕が残るというか、ほっこりする感じ。

 

心穏やかな読書タイムを楽しみたい方には、うってつけのミステリと言えるでしょう。

 

主人公のキャラクターとお仕事あるある

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出典:pixabay.com

 

このシリーズの雰囲気を作っているのは、なんといっても主人公のレオポルド・ロングシャンクス(通称シャンクス)でしょう。

 

シャンクスは50代のミステリ作家で、女性小説作家の妻コーラと二人暮らしだよ。

 

50代の男性が語り手ということもあり、スローテンポな落ち着いた空気感のある作品になっています。

 

かといってシャンクスは、何事にも淡泊キャラというわけでは決してなく、喜怒哀楽のはっきりした人間味のあるキャラクター

 

本の売れ行きや書評に一喜一憂したり、年齢を気にしたりね。

 

そうしたシャンクスの人間臭い感情的な面がとても魅力的です。

 

わたしは読み進めていくうちに、だんだんとシャンクスが好きになり、読み終えるのがさびしいくらいでした。

 

ちなみにわたしは、シャンクスを50代~60代くらいの頃のロバート・レッドフォードをイメージしながら読んでいました。(描写の中では、シャンクスはちょっと髪の毛が薄くなってきているようなのですが。)

 

また、ミステリ作家が主人公ということで、作中には作家あるあるがたくさん登場します。

 

そのあたりもぜひ楽しんで読んでみてください。

 

 

おわりに

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出典:pixabay.com

 

作者のロバート・ロプレスティさんは、図書館司書をする傍ら、さまざまなミステリマガジンで、60作を超える短編を発表してきたベテランの作家さん。

 

短編集としては、今回紹介した「日曜の午後はミステリ作家とお茶を」の原作を1冊発表しています。

 

 

ちなみに今回の短編集のラスト「シャンクス、悪党になる」は日本版に特別に加えられた一編です。(うれしい!) 

 

現時点(2019年10月時点)では、短編集第2弾、「休日はコーヒーショップで謎解きを」も出版されています。

 

こちらはシャンクスシリーズというわけではなく、ロプレスティさんの名作短編を集めた、日本オリジナルの短編集

 

 

ロプレスティさんの多彩さが発揮されていて、そのひき出しの多さに驚かされました。

 

12月11日に発売された、このミステリーがすごい! 2020年版でも注目されている作品だよ!

 

気になる方はコチラもチェック💡 

 

「コージーミステリが気になっていたけど、これまで読む機会がなかった」という方も、ぜひぜひロプレスティ作品からコージーミステリの世界を楽しんでみてください。

 

ぶんちん 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

※ロバート・ロプレスティさんの作品は見つけることができなかったのですが、興味のある方はぜひお試しを!! 

 

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

www.roblopresti.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com


 

【ヘロン・カーヴィック】こうもり傘探偵シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈32〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第32弾は、こうもり傘がトレードマークの美術教師が主人公!

 

村で噂のミス・シートン (コージー ブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 こうもり傘探偵シリーズ

・著者    

 ヘロン・カーヴィック

・訳者   

 山本やよい

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 英国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・村で噂のミス・シートン

・ミス・シートンは事件を描く 

 

 

 

主人公

・主人公 

 ミス・シートン

・年齢   

 不明

・仕事   

 美術教師

・家族構成

 なし

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ???

・知り合いの警察関係者

  アラン・デルフィック(警視)

  ボブ・レンジャー(部長刑事)

 

 

舞台

・国    

 イギリス

・地域

 プラマージェン

(ケント州にある架空の町)

↓ケント州の様子がわかる記事(やや古め)💡

news-digest.co.uk

↓ケント州にお住まいの有名なカップケーキデコレーターさんのホームページ💡

satskigamble.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント 

どこかクリスティ作品を思わせる舞台設定

物語の舞台は、イギリスの田舎の村プラマージェン。

 

個性的な村人たちの心理描写なども盛り込まれ、どこかクリスティのミス・マープルシリーズを彷彿とさせる設定です。

 

田舎の村らしい、こなれ感と疑心暗鬼が、読んでいてどこか懐かしく微笑ましい。

 

どういう人物かに関わらず、読み進めるうちに村人たちにもだんだんと愛着がわいてきます。

 

一作目の最初のほうで、村や近隣の町の様子も細かく描写されていますので、村の様子を想像しながら物語を楽しんでみてください。

 

ちなみにこのミス・シートンシリーズが登場したのは、1960年代の終わりごろ。

 

コージーミステリには、田舎の町や村が舞台のものが多いですが、この作品は現代のコージーミステリにつながっていく重要なシリーズなのかなと思ったりしました。

 

イギリスの田舎が舞台のミステリというと、最近のものではM.C.ビートンのアガサ・レーズンシリーズが人気ですね。

 

都会で働いていた女性が、引退を考え田舎のコテージに住み始めるという設定もなんか似ています。

 

以前このブログでも紹介していますので、興味がある方はぜひ↓ 

www.buntin-cozylife.com

  

天然キャラの主人公ミス・シートン

このシリーズはなんといっても、主人公のキャラクターがポイントになります。

 

もう、この主人公じゃないと何も成り立たないよというくらい、主人公が重要なシリーズです。

 

ミス・シートンは、ロンドンで美術教師をしていて、引退を考え始めるぐらいの年齢という設定。

 

名付け親の女性から田舎のコテージを相続したため、休暇の折に滞在し終の棲家としてしっくりくるのかを確かめることにします。

 

しかし、村に滞在するたびに何かしら事件に巻き込まれ、警察にも頼りにされたりで、なかなか落ち着いて過ごせません。

 

村人たちからは、あらぬ噂をたてられ、悪者にされたり、英雄にされたり。。。

 

ただ、基本的にミス・シートンは天然キャラ

 

性格もさっぱりしているので、周囲のざわつきにはあまり惑わされません。

 

ミス・シートンが一貫して落ち着いたトーンなので、読んでいるこちら側も知らず知らず落ち着かされてしまいます。

 

シリーズで描かれる事件は暗くドロドロしているのですが、ミス・シートンの醸し出す不思議な落ち着きのおかげで、読んでいる側がそのドロドロに絡み取られずに済む。

 

気づけばゆったりとした気分で読書を楽しんでいる自分がいました。

 

気ぜわしい毎日で疲れている方には、おすすめのシリーズです。

 

ちなみに作中には、細かな外見の描写や年齢など、ミス・シートン自身についての具体的な情報はほぼ登場しません

 

外見に関しては、原書や日本語版の表紙にミス・シートンが描かれていたりしますが、あくまで参考で、読者が自由に想像し楽しめる部分と言えるでしょう。

 

 

ファンタジー要素が盛り込まれたコージーミステリ

実はこのシリーズ、なんとファンタジー的な要素が盛り込まれています。

 

ミス・シートンの持つ、天才的な「芸術家のインスピレーション」が捜査に活かされるという設定で、これが捜査を前に進める大きな助けになったりします。

 

わたしはファンタジー系コージーはやや苦手なので、最初は少し戸惑いました。

 

ただ、「アーティストの方の感性や物の見え方というのは独特である」というイメージがもともとあるからかもしれませんが、ファンタジー要素が苦手なタイプにも比較的受け入れやすい設定だと思います。

 

「なんか、ほかの人には感じ取れないものが見えるんだ。アーティストだから。」みたいな感じで。

 

実際、物語の登場人物たちも、そんな感じでミス・シートンの能力を受け入れているのかなという気もします。

 

ファンタジー系のコージーはいろいろと出ていますが、翻訳されているものでおすすめなのは、こちらの作品↓↓

www.buntin-cozylife.com

www.buntin-cozylife.com

 

ほかにもおすすめの作品があれば、ぜひコメントやツイッターで教えていただけると嬉しいです!

 

 

おわりに

原作は5出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

作者のヘロン・カーヴィックさんの死後に、別の作家さんたちによって続編が出版されていて、それらも含めるとシリーズ全体で24作品に!

 

設定や登場人物のキャラクターに特徴や魅力があれば、書き継いでいけるんですね。 

 

今後もずーっと続いていくのでしょうか?気になります!

 

亡くなった作家さんの作品の続編を別の作家さんが書くというのは、海外の作品だと見かけることがあります。

 

シャーロック・ホームズやポアロのシリーズ、北欧ミステリにもそういった作品がありますね。

 

なかなか大変だけど、全部読みたいな~。

 

ぶんちん 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ヘロン・カーヴィックさんの「こうもり傘探偵シリーズ」もももちろんあります!

 

ぜひぜひ「Heron Carvic」で検索を!!!

 

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www.amazon.com

 

【ジェーン・K・クリーランド】ジョシー・プレスコットシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈31〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第31弾は、オークションハウスを営む女性が主人公のアンティークミステリ!!

 

出張鑑定にご用心 (創元推理文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 ジョシ―・プレスコットシリーズ

・著者    

 ジェーン・K・クリーランド

・訳者   

 高橋まり子

・出版社  

 創元推理文庫(東京創元社)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 シングル女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 専門職系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・出張鑑定にご用心

・落札された死

 

 

 

主人公

・主人公 

 ジョシ―・プレスコット

・年齢   

 30代前半

・仕事   

 オークションハウスのオーナー

・家族構成

 なし

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 タイロン・アルヴェレス

(ロッキーポイント署の警察署長)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 ロッキーポイント

(ニューハンプシャー州ポーツマスにある架空の町)

↓ニューハンプシャー州の観光サイト(英語)💡

www.visitnh.gov

 ↓ポーツマスの様子がわかるホームページ(英語)💡

www.cityofportsmouth.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

アンティークやオークションハウスのことを学べる

主人公のジョシ―は、貴重なアンティークや骨とう品などを扱うオークションハウスを経営する女性。

 

大手のオークションハウスに勤めていた経験や、亡くなった父からのアドバイス活かし、若いスタッフとともにお店を切り盛りしています。

 

オークションハウスが舞台とあって、作中にはアンティークやオークションハウスの仕事内容に関する描写がたくさん出てきます

 

オークションハウスの仕組みや骨とう品に興味がある方はぜひご一読を!

 

ちなみにアンティーク系のコージーミステリとしては、以前紹介したシャロン・フィファーの「アンティーク雑貨探偵シリーズ」があります。

 

興味がある方はあわせてどうぞ!

 

www.buntin-cozylife.com

 

冒頭から事件が起こる!ミステリ要素が多い構成

こちらのシリーズは現在2作品が翻訳されていますが、いずれも430~450ページほどと、なかなかの長さ。

 

しかし、事件は冒頭からすでに始まっています。

 

つまり、「事件はいつ起こるのかしら?」という感じではなく、最初から最後までミステリ要素がたっぷりのコージーミステリなのです。

 

もちろんコージーミステリならではの背景描写は豊富なのですが、主人公が事件を捜査する過程も丁寧に描かれていて、ミステリ好きにも楽しめる内容となっています。

 

自身の心の傷と向き合いながら頑張る主人公のジョシ―

主人公のジョシ―は、オークションハウスを経営しながら一人で暮らす、自立した女性。

 

しかし、心に大きな傷を抱えています。

 

以前の職場であるニューヨークの大手オークションハウスでは、ある事件をきっかけに居場所を失い退職するはめに。

 

10代で母を亡くし、物語の4年前には父を突然亡くしています。(しかも退職の1か月ほど後のこと)

 

さらに父の死のショックから立ち直れず、当時付き合っていた恋人とも別れを迎えることに。。。

 

仕事、家族、恋人を一気に失うという壮絶な喪失を体験したのです。

 

この作品は主人公ジョシ―が、自身の喪失体験や過去と向き合いながら、新たな人生を築き上げていく過程を描く物語でもあります。

 

自分がジョシ―のような立場だったら、本当にどうやって立ち直ればいいか、途方に暮れるところです。

 

作中ではジョシ―も、他者が差し出してくれる助けに素直に甘えられなかったりする場面があり、気持ちの面ではまだまだ立ち直っていく途中なのだというのがうかがえます。

 

周囲の人々の力を借りながら、自分と向き合い人生を切り開く主人公の姿を通して、読者自身も自分と向き合い、力をもらえる作品だと思います。

 

両親を亡くし、田舎で新たな人生を歩みだす主人公が出てくるコージーミステリとしては、以前紹介した、コニー・アーチャーの「スープ専門店シリーズ」があります。

 

こちらの主人公ラッキーもとても魅力的です。

 

www.buntin-cozylife.com

 

 

おわりに

こちらのシリーズ、初めて手に取った時には、厚みにちょっとビビッてしまいましたが、ミステリ、背景描写、人生ドラマなど、飽きさせない要素が満載で最初から最後まで楽しめました。

 

古書や古道具などにもともと興味もあり、アンティークに関する豆知識部分もおもしろかったです。

 

原作は12出版されており、現時点で2作の翻訳版が出版されています。

 

え?待って待って??

 

12作も出ているの???

 

ここまでいろいろ書いてきましたが、わたしはまったく読み込めてないってことでは。。。

 

続編の翻訳はないのかなぁ。。。。

 

原書も読み進めてぜひコンプリートしたいですね!

 

ぶんちん 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

今話題のオーディブル🎵

 

コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

ジェーン・K・クリーランドさんの作品ももちろんあります!

 

ぜひぜひ「Jane K. Cleland」で検索を!!!

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

janecleland.com

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

夏休みに読みたい!おすすめコージーミステリ6作品!【イベント企画〈4〉】

出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

今年も夏がやってきましたね🌻

 

みなさん夏は好きですか?それとも苦手でしょうか?

 

ぶんちんと同じで、暑い夏が苦手って人も結構いるんじゃないかな?

 

「暑くて何もしたくない、でも夏は楽しみたい!!」

 

そんなあなたは、おうちで夏っぽいコージーミステリを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

夏っぽい音楽をかけて、冷たい飲み物を用意して夏のコージー読書を楽しんじゃお ♪

 

というわけで、イベント企画第四弾!!

 

今回は暑くてだるい✨🌻夏休み🌻に読みたいコージーミステリをご紹介します🎵

 

前々々回のイベント企画🎃 ↓ 

www.buntin-cozylife.com

 前々回のイベント企画🍂 ↓

www.buntin-cozylife.com

前回のイベント企画🎄↓

www.buntin-cozylife.com

 

夏休みに読みたい!6作品はこちら!

※リンクをクリックするとamazonの商品紹介ページを見ることができます

 

作品紹介

「危ない夏のコーヒー・カクテル」クレオ・コイル

危ない夏のコーヒー・カクテル ([コクと深みの名推理4])

現在19作品が翻訳されている、クレオ・コイルのコクと深みの名推理シリーズの4作目。

 

コーヒー好きにはたまらない、コーヒーの豆知識が満載の人気シリーズだよ!

 

主人公はニューヨークで老舗コーヒーハウス「ビレッジブレンド」のマネージャーを務める、クレア。

 

ビジネスパートナーの元夫とうまくやりつつ、個性的なスタッフを束ねる日々です。

 

今回はビレッジブレンドを離れ、夏季限定で高級リゾートの出張バリスタを務めることになります。

 

ホームグラウンドとは違う環境で結果を残すため張り切るクレアですが、やはり事件に巻き込まれることに。。。

 

夏のリゾートにぴったりのドリンクも登場し、背景描写もいつもの町とは違う雰囲気 ♪

 

さらにクレア、娘のジョイ、元義母のマダム、それぞれのひと夏の恋も描かれ、シリーズの中でもひと味違う時間を楽しめる作品になっています。

 

個人的にはミステリ部分の結末と、クレアの料理シーンがないところがやや不満ですが、夏の暑い最中に読むことで、普段と違った気分になれる一作です!

 

ぜひお気に入りのアイスコーヒーや、コーヒーカクテルを片手にお楽しみください🎵

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡 

www.buntin-cozylife.com

 

 

 

「アガサ・レーズンとカリスマ美容師」M・C・ビートン

アガサ・レーズンとカリスマ美容師 (コージーブックス)

こちらも現在19作品が翻訳されている、M・C・ビートンの英国ちいさな村の謎シリーズ(別名アガサ・レーズンシリーズ)の8作目。

 

うだるような異常な暑さの夏。

 

アガサは住んでいる村から、イヴシャムの美容院までわざわざ出かけていきます。

 

実は白髪を発見した挙句、応急処置に失敗し髪がところどころ紫色に。。。

 

イヴシャムで噂のカリスマ美容師になんとかしてもらおうと思ったわけです。

 

なんともアガサらしいエピソードになんか癒されるよね。

 

そのカリスマ美容師になんとなく不穏なものを感じたアガサは、彼を調査することに。

 

調査の過程でさらなる事件に巻き込まれることになるのでした。

 

暑さの描写がとにかく本当に暑そう!夏に読むことでさらに物語の世界に入り込めるよ!

 

暑いけど、この暑さを活かして楽しみましょう!!

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡 

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「泣きっ面にハチの大泥棒」ハンナ・リード

泣きっ面にハチの大泥棒 (コージーブックス)

現在4作品が翻訳されている、ハンナ・リードのはちみつ探偵シリーズの3作目。

 

物語の主人公ストーリー・フィッシャーは、食料雑貨店「ワイルド・クローバー」の経営者にして養蜂家。

 

「ハチ=危険」という偏見にもめげず、ミツバチのすばらしさを広め、彼らを守るために養蜂をがんばってるんだよ!

 

このお話は8月に開催されている町の夏まつりからスタート。

 

ミツバチたちのことをもっとよく知ってもらおうと、展示用の巣箱を展示し、母ともめるというシーンで幕を開けます。

 

実は、この親子関係がなかなかにつらいんだよね。。。

 

いろいろとうまくいかないところに、謎の死体発見事件が起こり、事件の渦中で翻弄される主人公。

 

夏のお祭りの盛り上がりや、物語の舞台であるウィスコンシン州の夏の雰囲気が感じられる一作です。

 

自然の描写や養蜂に関する豆知識など、自然環境について考えさせられるシリーズでもあるので、興味のある方はそうした観点からも楽しんでみてください。

 

シリーズ紹介記事もどうぞ💡  

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「レモンメレンゲ・パイが隠している」ジョアン・フルーク

レモンメレンゲ・パイが隠している (ヴィレッジブックス (F-フ2-4))

現在23作品が翻訳されている、ジョアン・フルークの〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズの4作目。

 

こちらの作品は実は6月末ごろのお話です。

 

あらすじには「夏」とあるので、どうやら6月は夏扱いみたいだね。

 

作中に「季節外れの熱波」とあるので、日本の夏休みに読むのにもぴったり!ということで選びました!

  

薄着になる夏。。。

 

いつも以上に体形が気になるよね。。。

 

主人公のハンナも、経営するクッキー専門店「クッキー・ジャー」の仕事の傍ら、ダイエットを考え始めます。

 

そんな中、ボーイフレンドのノーマンとともに設計した家の建設予定地で、死体を発見し、調査に乗り出すことに。

 

調査や人間関係のストレスで、甘いものに誘惑されるハンナ。

 

事件とダイエットの行方が気になる夏のお話です。

 

タイトルにも入っている「レモンメレンゲ・パイ」

 

実はわたしは食べたことがなく、海外の料理本などで写真を見て、食べてみたいと憧れているパイなんです。

 

爽やかなレモンフィリング、焦げたメレンゲ...🍋✨

 

う~ん!!めちゃくちゃ食べたい!!

 

巻中には、そんなレモンメレンゲ・パイをはじめ、作中に登場するスイーツや料理のレシピも掲載されています💡

 

さわやかなレモンのスイーツを片手に読んでみてはいかがでしょうか。

 

 シリーズ紹介記事もどうぞ💡

www.buntin-cozylife.com

 

 

「グリーン・ティーは裏切らない」ローラ・チャイルズ

グリーン・ティーは裏切らない お茶と探偵(2) (ランダムハウス講談社文庫)

現在23作品が翻訳されている、ローラ・チャイルズのお茶と探偵シリーズの2作目。

 

グリーン・ティーということで、表紙も緑色を基調としていて爽やか!

 

物語の主人公は、元広告ウーマンで「インディゴ・ティーショップ」の経営者のセオドシア。

 

今回は、物語の舞台であるチャールストンの恒例行事、ヨットレースで起こった銃の暴発事件を調査することになります。

 

セオドシアはこの夏のイベントに、お茶のケータリング業者として参加しており、事件を目撃してしまったのです。

 

このシリーズの魅力はなんといっても、「インディゴ・ティーショップ」やチャールストンの街並みの描写。

 

ティーショップオリジナルのお茶会のシーンなどは、光景を思い浮かべるだけでもうっとり...✨

 

季節感のあるお茶や料理にも注目です。

 

ちなみにあらすじでは季節は「夏」ということですが、このお話の設定は4月。

 

4月。。。4月からもう夏になる。。。。?

 

日本の感覚だとちょっとピンとこないなと思いましたが、「夏」と書いてあったので選びました。

 

描写を読むと、爽やかな印象を受けるので、「初夏」という感じでしょうか。

 

夏向けのお茶の説明なども登場するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

「桃のデザートには隠し味」リヴィア・J・ウォッシュバーン

桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (RHブックス・プラス)

現在5作品が翻訳されている、リヴィア・J・ウォッシュバーンのお料理名人の事件簿シリーズの1作目。

 

料理名人の主人公フィリスは、定年した教師ばかりが集う下宿を経営しています。

 

桃が有名な土地柄ということで、夏にはピーチフェスティバルも行われる、テキサス州の田舎町が物語の舞台だよ!

 

事件はそのピーチフェスティバルで起こります。。。

 

わたしの実家が桃農家ということで、このタイトルは見逃せず、今回夏のおすすめとして選びました。

 

夏の果物といえば桃だよね!

 

日本の桃をおいしくいただきながら、桃が主役のコージーミステリを楽しみましょう🎵

 

 

 

おわりに

出典:pixabay.com

 

イベント企画の第四弾、いかがでしたでしょうか🎵

 

夏には、さまざまな出版社が夏の読書のキャンペーンを行っていますし、「夏」をテーマにコージーミステリも紹介できないかな~?と思い、企画してみました。

 

暑い夏が苦手でも、夏っぽいコージーミステリを思いっきり楽しめる!って思ったらちょっと楽しくなるよね!!

 

季節にあわせて作品を選ぶと、気温や季節の雰囲気などを実際に感じながら読むことができるので、より物語の世界にのめりこんで楽しめると思います🌻

 

ここで紹介した作品以外に、夏のコージー作品でおすすめのものがあれば、コメント欄やTwitter、Instagramでぜひ教えてください!!

 

暑さも自分なりの方法で楽しもうね!

 

それでは!🌻Enjoy your summer!🌻

 

ぶんちん

 

【クレオ・コイル】コクと深みの名推理シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈30〉】

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出典:pixabay.com

 

こんにちは。ぶんちんです。

 

読書のお供にどんなコーヒーを選ぼうか、迷った経験はありませんか?

 

ブックカフェや古本屋街の喫茶店など、「本といえばコーヒー」というくらい、読書の相棒としてコーヒーは欠かせません。

 

コーヒーの香る空間て、なぜか読書がはかどるよね~。

 

今回はそんな読書好き&コーヒー好きにはたまらない、コーヒーの香りただようコージーミステリをご紹介します!

 

NYの老舗コーヒーハウスが舞台のコーヒーミステリだよ!!

 

名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 コクと深みの名推理シリーズ

・著者    

 クレオ・コイル

・訳者   

 小川敏子

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫

 RHブックス・プラス

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 専門職系ミステリ

 

途中で発行レーベルが変わってきた歴史があるんだね!

 

翻訳済みタイトル(2020年12月現在)

  1. 名探偵のコーヒーのいれ方
  2. 事件の後はカプチーノ 
  3. 秋のカフェ・ラテ事件
  4. 危ない夏のコーヒー・カクテル 
  5. 秘密の多いコーヒー豆 
  6. コーヒーのない四つ星レストラン
  7. エスプレッソと不機嫌な花嫁 
  8. クリスマス・ラテのお別れ
  9. 深煎りローストはやけどのもと
  10. モカマジックの誘惑 
  11. 謎を運ぶコーヒー・マフィン
  12. 聖夜の罪はカラメル・ラテ
  13. 億万長者の究極ブレンド
  14. 眠れる森の美女にコーヒーを
  15. 大統領令嬢のコーヒーブレイク 
  16. 沈没船のコーヒーダイヤモンド 
  17. ほろ苦いラテは恋の罠
  18. コーヒー・ケーキに消えた誓い
  19. ハニー・ラテと女王の危機

 

日本語版タイトルにもコーヒーのキーワードが入っているね!

  

〈最新刊はこちら!〉

 

主人公

・主人公 

 クレア・コージー

・年齢   

 39歳(第一作目時点)〜40代前半

・仕事   

 ビレッジブレンドのマネージャー

・家族構成

 別居:娘、元夫、元義母

・ペット  

 猫2匹(ジャヴァ、フロシー)

・恋のお相手

 マイク・クィン

(市警の警部補→連邦捜査官)

 

 離婚や生活苦も乗り越えてきた、肝の据わったハンサムなヒロイン!!

 

舞台

初めてのウエストビレッジの歩き方! 散歩 ショッピング グルメウエスト・ビレッジ

出典:newyorknavi.com

 

・国    

 アメリカ

・地域

 ニューヨーク・ウェストビレッジ


 ↓ニューヨーク市観光局のサイト(英語です)

www.nycgo.com

 

物語に出てくる町の描写も本当にかっこいい!憧れるね!

 

ぶんちんのおすすめポイント

コーヒーの豆知識が満載!!!!

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出典:pixabay.com

 

本作はNYの老舗コーヒーハウス、「ビレッジブレンド」を中心に展開していく物語。

 

コーヒーミステリというだけあって、作品中にコーヒーに関する豆知識が豊富に盛り込まれています。

 

主人公がコーヒー豆を焙煎したり、コーヒーを淹れたりするシーンも頻繁に登場し、豆知識付きで丁寧に描写されているんです。

 

コーヒー好きならそのために読んでもいいぐらいだね!

 

また主人公の元夫で共同経営者のマテオは、コーヒー農園を直接訪れて買い付けを行うバイヤーで、コーヒー豆を生産する農家についての情報まで網羅しています。

 

わたしはこのミステリを読んで、カフェだけでなく農園についても関心が深まりました。

 

老舗のカフェの描写も読むたびにうっとりするほどで、コーヒーの世界をまるごと楽しむのにうってつけの作品です!

 

お気に入りのコーヒーを片手にぜひ楽しんでね!

 

人生の荒波を乗り越えてきた主人公のたくましさ

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出典:pixabay.com

 

主人公のクレアは、アラフォー世代のシングルマザー

 

20歳でマテオとの間に娘のジョイを授かり、それを機に結婚しますが、マテオの度重なる浮気や薬物問題などを経て離婚。

 

フード系のライターなどをしながら、女手一つでジョイを育て上げたんだよね。

 

その後クレアのコーヒーに関する才能に期待する元義母のマダムに、ビレッジブレンドをたくされ、経営者兼バリスタとして仕事をすることになりました。

 

元夫とは仕事上のパートナーと割り切って付き合っていくことになりますが、娘の父親である彼との絆は特別なもの。

 

母として女として、自分の気持ちと向き合いながら仕事をこなしていきます。

 

人生の辛い時期を乗り越えてきた主人公の、周囲の人々や仕事、日々の暮らしへの愛情はとても深く、料理を作るシーンやコーヒーハウスで働くシーンなどから、それを感じ取ることができます。

 

事件の捜査を進める中での肝が据わった感じも、さまざまな苦難を経験してきたからなのかもしれません。

 

ちなみにクレアのよき理解者で元義母のマダムの人生はさらに波乱万丈!

 

シリーズを通して明かされていくマダムの人生物語にも注目です。

 

おいしそうな料理の調理風景が楽しめるキッチンシーン

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出典:pixabay.com

 

コージーミステリといえば、登場人物がキッチンに立つシーンがおなじみ。

 

このシリーズでも、主人公クレアがキッチンに立つシーンがたびたび登場します。

 

クレアは料理上手なので、作る料理はすべておいしそう!

 

空腹時に読むべきではありません(笑)

 

クレアのレシピのいくつかは、ドリンクのレシピとともに巻末に掲載されているので、実際に再現して楽しむこともできます。

 

自分や家族、恋人のために作る料理の数々を物語を通して、または実際に作って、味わってみてください。

 

 おわりに 

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出典:pixabay.com

 

原作は18作出版されており、現時点で18作の翻訳版が出版されています。

 

今後の展開もとても楽しみだね🎵

 

実は「クレオ・コイル」は、ご夫婦合作のペンネーム

 

クレオ・コイルとして、SNSやホームページを通したファンとの交流も積極的に行っています!

 

バーチャルなビレッジブレンドの世界が楽しめるホームページ↓

 

英語ができる人はもちろん、コーヒーやミステリを通して英語を学びたい人も楽しめるホームページだよ!

 

ツイッターでも、おすすめレシピや作品についての情報を発信しています🎵

  ↓↓なんと私のツイートに反応してくれたりも!やさしさ1000%!

  

積極的に作者と交流して、作品をもっともっと楽しもう!

 

ぶんちん 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

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クレオ・コイルさんの作品ももちろんあります!

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コーヒーミステリを楽しみながら、英語の勉強にもなるよ🎵

  

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介

情報満載の作者ホームページ💡

www.coffeehousemystery.com

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【ロビン・スティーヴンス】英国少女探偵の事件簿シリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈29〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第29弾では、好奇心旺盛な2人の少女探偵が大活躍!!

 

お嬢さま学校にはふさわしくない死体 (コージーブックス)

 

基本情報

・シリーズ名 

 英国少女探偵の事件簿シリーズ

・著者    

 ロビン・スティーヴンス

・訳者   

 吉野山早苗

・出版社  

 コージーブックス(原書房)

 ・ぶんちん的カテゴリー

 英国ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・お嬢さま学校にはふさわしくない死体 

・貴族屋敷の嘘つきなお茶会 

・オリエント急行はお嬢さまの出番

 

 

 

主人公

・主人公 

 デイジー・ウェルズ

 ヘイゼル・ウォン

・年齢   

 10代前半

・仕事   

 ディープディーン女子寄宿学校の生徒

 探偵倶楽部の会長と副会長兼書記

・家族構成

 デイジー:父、母、兄

 ヘイゼル:父、母

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ???

・知り合いの警察関係者

 プリーストリー警部

 ???

 

 

舞台

・国    

 イギリス

・地域

    ???

↓イギリス観光の情報が満載のサイト

www.visitbritain.com

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

探偵倶楽部の素敵な関係性、新しい時代の女性像

この物語の主役は、ディープディーン女子寄宿学校に通うデイジー・ウェルズとヘイゼル・ウォン。

 

個性が強い学校の人気者で、ブロンド美少女のデイジーがホームズ、香港出身で中国人のヘイゼルがワトソンというバディものです。

 

二人はウェルズ&ウォン探偵倶楽部を結成。

 

最初は日常で起こる些細な謎を追う程度でしたが、殺人事件に巻き込まれ、本格的な捜査に乗り出すことになります。

 

この主役二人の関係性がとにかくいい。

 

お互いの能力や長所、短所を冷静に認め合っていて、まったくベタベタしたところがありません。

 

特にお互いに言葉にはしませんが、二人でいることを心地よく感じていることが、ストーリーを通して伝わってくるのも素敵です。

 

また、この二人の生きる時代は1930年代。

 

二人は寄宿学校に通うお嬢さまで、ルールを破らずおとなしくしていることを、周囲の大人から期待されています。

 

しかし、探偵倶楽部の活動を通して、図らずも二人は自分を見つけていきます。

 

ルールの穴をかいくぐり、自分たちの求めるものを追いかける、新時代の女性像が二人を通して描かれているのかなと感じます。

 

推理も楽しめるコージーミステリ

コージーミステリは、ミステリ以外の日常や料理の描写が大きな魅力。

 

もちろんこのシリーズでも背景描写を存分に楽しめますが、それだけでなく、読者も推理を楽しめる構成になっています。

 

まず本を開くと、殺人事件の舞台となる場所の間取り図が!

 

これで読者も位置関係や登場人物の動きを把握できます。

 

また、コージーミステリではあまり見られない、殺人トリックも盛り込まれていて、そのトリック解明につながるヒントもストーリー中にちりばめられています。

 

コージーミステリでは、基本的に「アリバイ」と「殺す動機」にのみ焦点をあてて推理を進めていくパターンが多いため、これはとっても珍しい。

 

登場人物たちと同じ材料で、読者も推理を楽しめる、貴重なコージーミステリなのです。

 

親子関係や人種問題なども盛り込まれた作品

少女探偵が主人公という、どの世代にも読みやすい設定の本作ですが、思春期女子と家族との微妙な関係の変化や、人種の問題も考えさせる内容になっています。

 

翻訳出版されている中で言うと、第2作目ではデイジーと親の関係、第3作目ではヘイゼルと親の関係にスポットが当たっています。

 

少女たちの成長に伴い、親に対する視点が変化していく様が描かれているので、思春期真っただ中の方や、思春期のお子さんをお持ちの方にもおすすめです。

 

また、主役の一人が中国人という設定もポイント。

 

自分と周囲の人の違いを常に意識しながら暮らしているヘイゼルと、人種というものについて特に意識することがなく育ってきたデイジー。

 

1930年代という微妙な国際情勢の中、謎解きを通して、人種の問題に直面する場面も出てきます。

 

ヘイゼルには当たり前でも、デイジーには理解できないこと。

 

その描かれ方を通して、人種問題に関する自分の認識についても考えさせられます。 

 

 

 おわりに 

このシリーズは翻訳モノが苦手な方にもおすすめです。

 

翻訳がとても読みやすい!

 

翻訳モノ特有の読みにくさというのがほんとにありません。

 

これからコージーミステリを読み始めるなら、この作品から入るのもいいと思います。

 

原作は9作出版されており、現時点で3作の翻訳版が出版されています。

 

ドイツ語版とフランス語版も出ているので、読み比べて楽しんでもいいですね!

 

他にも同シリーズの短編が4作発表されているようで、こちらも読んでみたい!

  

続編は翻訳されないのかな~。

 

ぶんちん

 

 

 

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コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

「英国少女探偵の事件簿シリーズ」も6作品用意されています💡(2019年7月現在)

 

ぜひ「Robin Stevens」で検索を!!

 

無料登録はコチラ↓

 

情報満載の作者ホームページ💡

robin-stevens.co.uk

 

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com



【エリー・アレグザンダー】ビール職人シリーズのおすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈28〉】

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出典:pixabay.com

 

ビールグラスを傾けながら、読書を楽しみたいと思ったことはありませんか?

 

たまにはゆっくり時間を作って、そんなおしゃれな読書時間を過ごしてみたいよね。

 

作品紹介第28弾では、そんなビール好きの読書家のみなさんにおすすめのコージーミステリをご紹介します!

 

おいしいクラフトビールの世界と人間ドラマを、お気に入りのビールを片手にお楽しみください!

 

ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫)

 

 

基本情報

・シリーズ名 

 ビール職人シリーズ

・著者    

 エリー・アレグザンダー

・訳者   

 越智睦

・出版社  

 創元推理文庫

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 専門職系ミステリ

 

数々の名作ミステリを出版する創元推理文庫から出ているよ!

 

翻訳済みタイトル(2023年4月現在)

・ビール職人の醸造と推理

・ビール職人のレシピと推理 

・ビール職人の秘密と推理

 

〈最新作はこちら!〉

 

2022年に待望の続編が刊行されたよ!

 

主人公

・主人公 

 スローン・クラウス

・年齢   

 30代後半

・仕事   

 ビール職人

・家族構成

 同居:息子

 別居:義理の両親、義理の弟、夫

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ???

 

孤児だったスローンは、義理の家族への愛情がとても深くてすごく仲良しだよ!

 

舞台

出典:www.grangerphotography.com

 ・国    

 アメリカ

・地域

 レブンワース

 (シアトル近郊の町) 

レブンワースについて書かれた日本語の記事↓

trip-s.world

ワシントン州の観光についての英語のサイト↓

www.experiencewa.com

 

レブンワースでビール飲みたい!!! 

 

ぶんちんのおすすめポイント

奥深いクラフトビールの世界

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出典:pixabay.com

 

ミステリ小説には、推理のお供によくビールが登場します。

 

しかし、この作品は、ビール好きコージーミステリ読者待望のビールミステリ🍺💕

 

つまりビールがメインのミステリなんだね!

 

主人公は町を代表するブルワリーに嫁いだ女性。

 

彼女はビール職人にとって最も重要な「鼻」を持っていると、義父から太鼓判を押されるほどの、腕利きのビール職人です。

 

作中に詰め込まれた豊富なビールの豆知識がビール好きにはたまらないね!!

 

ビールを醸造する過程の描写や、フードペアリングなど、主人公の仕事を通してビールの知識を深めることができます

 

日本でも、クラフトビールがブームになっていますし、興味のある方はぜひぜひ読んでみてください!

 

ビールが描かれた表紙も素敵で、飾っても楽しめる一冊です🍻💕

 

ビールについてもっと知識を深めたい方はこちらの3冊も要チェック!↓ 

 ↑ビールの起源から楽しみ方まで、各地域の情報を網羅した一冊です。文字情報多め。

 

 ↑日本のビールの歴史がふんだんに盛り込まれた1冊。史料も多めで読みやすいです。

  

↑ビールの背景について、かわいくわかりやすいイラストで図解。ビールの勉強にぜひ!

 

実在の町「レブンワース」が舞台

出典:www.pinterest.jp

 

物語の舞台レブンワースは、アメリカのワシントン州にある実在の町。(登場する人物やお店はもちろんフィクション💡)

 

シアトル近郊の町というと、位置をイメージしやすいでしょうか。

 

まるで南ドイツのような雰囲気で、ビールのイベントとして有名なオクトーバーフェストも開催されています。

 

作中には、ビール醸造所はもちろん、パンやチーズ、ソーセージなど、ビールとよく合う食べ物を扱うお店も登場するよ。

 

レブンワースの町の描写を読んでいると、本当に現地に行ってみたくなりますよ!

 

レブンワースの様子がよくわかる英語のサイト↓

leavenworth.org

 

突如として人生の転機を迎える主人公

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出典:pixabay.com

 

この作品は何といっても始まりからインパクトがあります。

 

主人公の人生をゆるがす事件、「夫の浮気」が発覚するのです。

 

まだ読者が主人公のこともよく知らないうちから、主人公の人生が大ピンチになるという衝撃のスタート。

 

夫は許せないけれど、息子の父親でもある彼とどう向き合っていけばよいか。

 

葛藤しつつも日々をがんばる主人公の姿を見ていると、同じ女性として応援したくなります。

 

物語は、殺人事件の捜査と並行して、主人公がどんな人生を歩んできたか、人生の難問にどう答えを出していくのかなど、人間ドラマ部分もしっかり描かれます

 

職人系ということで、専門知識も詰まっているうえ、登場人物の人生も掘り下げるという、なかなか内容の濃いシリーズですね。

 

今後、主人公がどんな選択をしていくのかも、本当に気になります。

 

続編翻訳プリーズ!!!

 

 

おわりに 

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出典:pixabay.com

 

原作は6作出版されており、現時点で3作の翻訳版が出版されています。

 

2023年には、6作目となる新作が出たばかり!!!

 

作者のエリー・アレグザンダーさんは 、本シリーズのほかに「A Bakeshop Mystery」というシリーズを発表しています。

 

ちなみにこのシリーズはなぜか未翻訳。。。 

 

これまで16作が刊行されており、2023年には17作目を出版予定!

 

スピンオフ作品も発表しています。

 

精力的に執筆しているね!

 

エリーさんは、ご自身でYouTubeのチャンネルも持っています。

 


Cozy Mystery Book Giveaway Contest Teaser ☠️📚

 

チャンネルでは、エリーさんおすすめのレシピ自身の作品について紹介しています💡

 

海外では、コージーミステリ好きのYouTuberさんは結構いるのですが、こちらは作家さん自ら運営しているチャンネル。

 

かなりしっかり作られているチャンネルで、映像もきれいで見やすいよ!

 

チャンネル登録で、作家さんとの距離をグッと縮めちゃいましょう🎵

 

 エリーさんのツイッターインスタグラムもあわせてチェックしてみてください!

 

ぶんちん

 

 

 

 

◇Audible(コージーミステリ作品の洋書を聴こう!)

 

今話題のオーディブル🎵

 

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英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなるよ🎵

 

エリーさんの作品は、ビール職人シリーズ2作品を含む8作品を購入できます💡(2020年4月現在)

 

www.audible.co.jp

 

◇作者についてもっと知ろう!:英語サイトのご紹介 

情報満載の作者ホームページ💡

www.elliealexander.co

Amazon.com内の作者ページ

www.amazon.com

 

 

【カレン・マキナニー】朝食のおいしいB&Bシリーズの順番・おすすめポイント!【コージーミステリ図鑑〈27〉】

こんにちは。ぶんちんです。

 

作品紹介第27弾は、離島のB&Bを経営するたくましい女性が主人公!

 

注文の多い宿泊客 (ランダムハウス講談社文庫)

 

基本情報

・シリーズ名 

 朝食のおいしいB&Bシリーズ

・著者    

 カレン・マキナニー

・訳者   

 上條ひろみ

・出版社  

 ランダムハウス講談社文庫

 RHブックスプラス

 ・ぶんちん的カテゴリー

 米国ミステリ

 ベテラン女子ミステリ

 経営者系ミステリ

 

 

翻訳済みタイトル(2019年10月現在)

・注文の多い宿泊客 

・料理人は夜歩く

・危ないダイエット合宿 

・海賊の秘宝と波に消えた恋人 

 

 

 

主人公

・主人公 

 ナタリー・バーンズ

・年齢   

 40代(第2作時点で39歳なので、4作目では40代になっていると思われる)

・仕事   

 グレイ・ホエール・インのオーナー

・家族構成

 同居家族:姪

 別居家族:姉

・ペット  

 なし

・恋のお相手

 ジョン・クィントン

(インの下宿人。保安官補)

 

 

舞台

・国    

 アメリカ

・地域

 クランベリー島

 (メイン州の実在の離島) 

www.gousa.jp

※作中に登場する、「クランベリー島」や「マウント・デザート島」は、ファンタジー感のあるかわいい名前ですが実在します。

 

 

ぶんちんのおすすめポイント

30代後半で新たな人生を歩き始めた主人公

この物語の主人公ナタリーは、人生の新しいスタートを切ったばかり。

 

30代後半で一念発起し、南部のテキサス州から東海岸のメイン州、しかも離島に移住したのです。

 

新天地クランベリー島で彼女は私財を投じて、グレイ・ホエール・インという、B&B(朝食付きの宿)を始めます。

 

物語の中で明かされていく、ナタリーの移住の経緯も読みどころです。

 

自分の人生をこの手に取り戻したい。

 

自分の目指す働き方、生き方をしたい。

 

そんな思いを抱いている方はぜひこのシリーズを読んでみてください。

 

あたたかくも厳しい離島のコミュニティー

新しい場所になじむには時間がかかるもの。

 

このシリーズでは、ナタリーが「島の住民」になっていく過程も、一つのテーマとして描かれています。

 

島の開発問題、恒例のイベントなど、まだまだ新顔のナタリーには荷が重く、気が重いことも多々ある島のコミュニティー。

 

ナタリーが殺人事件にかかわってしまうことから、好奇の目で見られる場面も増えていきます。

 

ただ、離島のコミュニティーに悩まされることも多いナタリーですが、全体的にはかなりうまく溶け込んでいると思います。

 

運よく同世代の友人を見つけることができていますし、島民全員とはいかないまでも、顔見知りの島民とは、助け合える関係を築いています。

 

これは彼女自身が、大人としてしっかり自立していることが大きいように思います。

 

しっかり自分の足で立ち、何をしたくてその場所にいるのかを明確に持っていないと、一人での離島への移住は難しいでしょう。

 

現在、見知らぬ土地への移住を検討している方にも、参考になる物語かもしれません。

 

 

インの経営は世知辛い

物語では、浮き沈みの激しいインの経営についても描かれています。

 

ある時は、猫の手も借りたいほどの忙しさ、またある時は、開店休業状態。

 

先々の見通しを立てるのも難しい中、経営者として奮闘するナタリーの日常から、自営業の厳しさが垣間見えます。

 

そんな中で殺人事件が起こったりするわけですから、事件がインの売り上げにどう影響するのかなども、頭の痛いところ。

 

「自分の選んだ道は正しかったのだろうか」と、ナタリーが自問自答する場面もあり、そのあたりの心の揺れ動きが、リアルに描かれています。

 

ちなみにそんなナタリーの癒しタイムが料理をしている時間。

 

新しいレシピを試したり、献立を考えたり。

 

料理をしている場面の描写を読んでいると、こちらも幸せな気分になります。

 

 

 おわりに 

原作は8作出版されており、現時点で4作の翻訳版が出版されています。

 

そして2019年6月末に9作目が出版されました!!

 

このシリーズの翻訳版は、2012年まで、RHブックスプラスというレーベルから出ていました。

 

しかし、そのレーベルが無くなってしまい、その後ほかの出版社からの刊行もない状況です。。。。

 

カレン・マキナニーさんは 、このブログでも紹介している「ママ探偵の事件簿シリーズ」の著者でもあります。

 

www.buntin-cozylife.com

 

カレンさんの新シリーズの勢いに乗って、このB&Bシリーズの続編も刊行されるといいなぁ。。。

 

原書房さん!どうかお願いしますm(_ _)m!

 

  

ぶんちん

 

 

 

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コージーミステリの作家名を英語で検索すると、洋書版のオーディオブックが!!

 

英語が苦手でも、 一度日本語で読んだ作品なら、英語で聴いても大体の流れはわかります✨

 

コージーミステリを英語で楽しみながら、勉強にもなりますよ🎵

 

カレン・マキナニーさんの作品もいくつかあり、このシリーズは1作目が出ています💡(2019年6月現在)

 

『Gray Whale Inn Mysteries』で検索してみてください🎵

 

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karenmacinerney.com

 

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